経営・理論

絶望の最高裁判所,裁判官に非正規労働者はいないせいか,世間における非正規雇用の実態がよく理解できない彼らの立場

メンバーシップ型労働とジョブ型労働との違いをおおげさにいいたててきた「観念的な規定のズレ」が,最高裁の法廷においても,まともに認識・判別されえないようでは,これからも日本の産業社会全体のなかでは,少子高齢社会の憂いは永久に消せず,この国の…

経営学者村本福松の戦前・戦中・戦後史-その一貫性と断続性-

(2008年4月18日,2014年3月30日 更新,2020年10月9日 再更新) 戦時体制期において経営学者村本福松が語ったことの「敗戦後史的な意味」,すなわち,社会科学論として経営理論が戦争の時代のなかでみせた転回は,どのように内省されればよかったのか 【…

ピーター・F・ドラッカー(1909-2005年)は経営学者ではなく,自称,文筆家であった-第三帝国と知識人の理性-

ファシズムとドラッカー (2008.1.19,更新 2020.9.29) 〔1〕ピーター・F・ドラッカーの紹介 ピーター・F・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker,1909-2005年)は,オーストリア生まれの有名な経営学者・社会学者である。このドラッカーまた,「大学…

日本のコンビニ業界におけるフランチャイズ契約制度の基本問題

なぜ,フランチャイズ制度に関して現実に前近代的な問題が起きているのか,圧倒的に本部が強い立場であり,あたかも原生的労働関係のような「本部と加盟店(各店舗)との力関係」が固定的に継続されてきている 【要 点】 経営体制のあり方:内容の変革が期待…

ミニストップ(本部)のFC契約見直しは,下請け事業単位(加盟店)のコンビニ店主を搾取対象とみなしている現状に変化を起こせるのか

フランチャイズ制度においては,フランチャイズ(本部)側がフランチャイジー(加盟店)側を常時圧倒する力関係にあるゆえ,両者が契約を結んだうえで店舗側が営業をしているといったところで それを工場管理的な表現でいえば,「本社工場と下請け企業」間の…

性と広告の問題に関する事例の紹介-『日本経済新聞』2020年9月15日朝刊に出稿された CHOYA 梅酒の「性的に含意の深い〈全面広告〉」

人間生活の全般は「生」を基盤とするが,その中核には「性」の問題が根柢より控えている 要点:1 「マズロー欲求段階説」は「人間が社会生活」を「生」きている事実を,行動心理学的に要領よく説明してくれた 要点:2 だが,その段階説は「人間の性」の問…

日本の原発産業の撤退が意味した歴史的な含意,東芝・三菱重工・日立製作所ともにコケた原発事業,その後味の悪さ

「原発は原爆だ」という技術的な原点を忘れないための議論,原発に事故など起きたら,地球環境はさらにもっと最悪の状況に追いこまれる。それはもともと原発=原爆だから…… 日本の原発産業が没落した事実は,「原子力を発電に利する危険性」に備える安全対策…

日本は単一純粋民族だいう〈大昔からの虚説〉がいまごろ明確に実証されつつあって,21世紀の「異民族・多人種の混淆」が進む現状(続・1)

人種だとか民族だとかについて歴史社会学的にまともにとりあげ考えてきたことのなかった日本人・日本国 21世紀になってみてよく分かるのは,すでに多人種的・多民族的な国家内体制になっているのは,ラグビー日本代表チームだけではなかった事実 要点:1 人…

林 廣茂『日本経営哲学史-特殊性と普遍性の統合-』2019年を書評する

林 廣茂『日本経営哲学史-特殊性と普遍性の統合-』筑摩書房,2019年は,経営史と哲学史を十全に交差させえた議論か,当方が感じとれたいくつかの論点について考え,批評してみる 【要点】「独自の問題意識」提供が「独創性ある論旨」提供になりうるのか,…

人類・人種と「人間の肌の色」の問題,大坂なおみが広告に出演するとどうなっているのか再考してみる,ホワイトニングの問題と関連させての議論

(2019年1月24日,2020年9月12日) 肌の色「描写」で批判が起きた「大坂なおみ選手のCMアニメ」を日清食品が削除,というのも「色の白いは七難隠す」「色は黒いが南洋じゃ美人」とするのが日本国の伝統的な「肌色」観 要点:1 「色の白いは七難隠す」と…

アベノミクス(蔑称アホノミクス)の真義は国民生活イジメ,企業の内部蓄積のみ手助けしてきた安倍政権の意図的な経済政策の罪業

(2017年2月7日,2020年9月7日) 企業評価と企業目的-最近における企業の付加価値や内部蓄積の問題-を通して,アベミノクスを「空虚な経済政策」として実証的に批判しながらする分析と考察 要点:1 企業の目的をどのようにとらえるか,よく判っていな…

過酷な営利追求企業としてのコンビニ産業,とくにセブン - イレブンの実態,今回また公正取引委員会が各本部を指導(続・3)

十年一昔というが,いまだにめだった改善がなされなかったコンビニ産業の実態は,「フランチャイズ⇒フランチャイジー」の上下関係が「剰余価値・利潤の搾取」の源泉を提供しているからである 要点:1 前近代的なコンビニ経営の統制方式 要点:2 フランチャ…

過酷な営利追求企業としてのコンビニ産業,とくにセブン - イレブンの実態,今回また公正取引委員会が各本部を指導(続・2)

十年一昔というが,いまだにめだった改善がなされなかったコンビニ産業の実態は,「フランチャイズ⇒フランチャイジー」の上下関係が「剰余価値・利潤の搾取」の源泉を提供しているからである 要点:1 前近代的なコンビニ経営の統制方式 要点:2 フランチャ…

過酷な営利追求企業としてのコンビニ産業,とくにセブン - イレブンの実態,今回また公正取引委員会が各本部を指導(続・1)

十年一昔というが,いまだにめだった改善がなされなかったコンビニ産業の実態は,「フランチャイズ⇒フランチャイジー」の上下関係が「剰余価値・利潤の搾取」の源泉を提供しているからである 要点:1 前近代的なコンビニ経営の統制方式 要点:2 フランチャ…

過酷な営利追求企業としてのコンビニ産業,とくにセブン - イレブンの実態,今回また公正取引委員会が各本部を指導

十年一昔というが,いまだにめだった改善がなされなかったコンビニ産業の実態は,「フランチャイズ⇒フランチャイジー」の上下関係が「剰余価値・利潤の搾取」の源泉を提供しているからである 要点:1 前近代的なコンビニ経営の統制方式 要点:2 フランチャ…

大坂なおみが日本企業の広告・宣伝に登場して話題となった日本社会に特有のある問題

(2018年9月11日,2020年8月31日) 新聞広告:CMに登場した大坂なおみは「日・米・ハイチ」のハイブリッド的出自をもつテニス・プレイヤーだが,この広告に映されている彼女の画像はモノクロだった その意図は分明ではないもの,もしもその意図になにか…

パソコンの基礎知識を欠く「とくに高齢者向けに」その中古品を売りまくるオイシイ商売の秘訣

「相場の2倍で中古PCを “譲る” 団体の言い分 8〔9〕年前の型落ちに黒山の人だかり」『PRESIDENT』2019年2月18日号の記事( ② で引用する)で指摘されていたとおりであるが,本ブログ筆者自宅にもときどき「同種の中古パソコン販売」をしらせる新聞チラ…

経営学説史という専門領域の学問的な認識が明解でないまま「学史」を語る立場の問題

意味が分からない経営学説史という用語法 (2009年12月6日) 要点:1 語っていても実は,なにも語らぬ経営学者の独言 要点:2 岸田民樹・田中政光『経営学説史』有斐閣,2009年7月再論 ① 経営学者の歴史的意識-その希薄な問題前提- 本(旧・々)ブログ…

広告と性の問題と黒人差別の問題をごたまぜにして論じる

人種・民族問題としての黒人差別は,日本も無縁ではなく,現実の問題である 現に「韓国人を殺せ」と書いたプラカードでデモをしたヘイト組織の在特会もある,しかもその元代表が都知事選に立候補している 「広告と性」の問題分析にも含意がある差別問題 要点…

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」という対・概念の,いまどきな非学術性・反厳密性

新型コロナウイルス問題が問うことになった「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」という「雇用形態分類の無意味さ」 ジョブ型雇用もメンバーシップ型雇用もジョブ(仕事・職務)に関する雇用の分類方法であるかぎり,概念的につまり論理学の集合論の概念に…

「メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用」の概念的・理論的な未熟性,ことば:表現を変えただけでは本質まで変えられない問題

「メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用」という対・概念を「正規雇用と非正規雇用」と比較するとき,前者は定義・論理的に関して相互の整合性を欠き,対・概念の提案としては粗雑さを回避できていない,思いつき程度の概念規定が広く通用してきたが,労働経…

原 朗『創作か 盗作か 「大東亜共栄圏」論をめぐって』同時代社,2020年2月の公刊が意味する学問のあり方,小林英夫における学術作法「逸脱の問題」

小林英夫は早稲田大学当局に盗作をしたと判定され(1966年の論文について),原 朗からも1970年代前半に盗作をした疑われて当然である軌跡を残してきた,しかもこの場合,社会科学における「剽窃の問題」が同一人において半世紀近くにもわたり持続させられて…

社会科学の方法論-高島善哉の学問(10:総括)

高島善哉「社会科学の基礎理論」(10:総括) (2014年11月21日) 要点:1 高島善哉「社会科学の基礎理論」総括 要点:2 今日における高島善哉「社会科学論」の意味 要点:3 社会科学一般論が廃れた学問の時代 ① 高島善哉「社会科学論」を論じる意味 本ブ…

社会科学の方法論-高島善哉の学問(9)

高島善哉「社会科学の基礎理論」(9) (2014年11月21日) 要点:1 高島善哉の社会科学論における風土の概念 要点:2 現代の社会科学方法論は,高島善哉を超えられないのか? =目 次= 「社会科学の基礎理論(本稿5)」2014年11月19日 「社会科学の基礎…

社会科学の方法論-高島善哉の学問(8)

高島善哉「社会科学の基礎理論」(8) (2014年11月20日) 要点:1 高島善哉の社会科学論における風土の概念 要点:2 現代の社会科学方法論は,高島善哉を超えられないのか? =目 次= ① 社会科学における「風土の概念」 ② 高島善哉『高島善哉『経済社会…

社会科学の方法論-高島善哉の学問(7)

高島善哉「社会科学の基礎理論」(7) (2014年11月20日) 要点:1 高島善哉の社会科学論における風土の概念 要点:2 現代の社会科学方法論は,高島善哉を超えられないのか? =目 次= 「本稿(5)」 ① 社会科学における「風土の概念」 ② 高島善哉『経…

社会科学の方法論-高島善哉の学問(6)

高島善哉「社会科学の基礎理論」(6) (2014年11月20日) 要点:1 高島善哉の社会科学論における風土の概念 要点:2 現代の社会科学方法論は,高島善哉を超えられないのか? =目 次= 「本稿(5)」 ① 社会科学における「風土の概念」 ② 高島善哉『高…

「ジョブ型雇用・メンバーシップ型雇用」という対概念と「正規雇用・非正規雇用」という対概念のあいだには,本質的な違いがあるのか(3・完)

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用の違い」は「正規雇用と非正規雇用の違い」とどこが違うのか,ことばは変わるが歴史を通して,本質はそれほど変わらない資本制企業の営利原則のエゲツなさ(3・完) 要点:1 雇用形態の変わらぬ部分と変わる部分 要点…

社会科学の方法論-高島善哉の学問(5)

高島善哉「社会科学の基礎理論」(5) (2014年11月19日) 要点:1 高島善哉の社会科学論における風土の概念 要点:2 現代の社会科学方法論は,高島善哉を超えられないのか? =目 次= ① 社会科学における「風土の概念」 ② 高島善哉『高島善哉『経済社会…

「ジョブ型雇用・メンバーシップ型雇用」という対概念と「正規雇用・非正規雇用」という対概念のあいだには,本質的な違いがあるのか(2)

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用の違い」は「正規雇用と非正規雇用の違い」とどこが違うのか,ことばは変わるが歴史を通して,本質はそれほど変わらない資本制企業の営利原則のエゲツなさ(2) 要点:1 雇用形態の変わらぬ部分と変わる部分 要点:2…