経営・理論

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」が駄論・贅説である理由,「同一労働同一賃金」制はなぜ,いまもなお日本の企業体制のなかでは実現しえないのか

日本の雇用問題を攪乱させ混迷させてきた「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」といった対・観念の有害性を あらためて批判しつつ,最近日本における賃金水準の低落傾向を吟味する 要点・1 労働分配率が主要先進国中,目立って低い日本の賃金問題 要点・…

ネット時代のとくに新聞広告の問題,IT時代の変化・推移にみるその対応の問題など

一方で「新聞の広告は過去15年で半分になった」といわれるが,他方で,ネット広告は何倍になったか? 新聞広告に全面広告が溢れているこのごろの広告関連業界の事情 要点・1 新聞広告が傾向的に凋落してきた必然的な経過 要点・2 ネット広告の全般的な隆盛…

日本帝国(旧大日本帝国)における満洲国(旧満洲帝国)というカイライ国家の記憶,そこには満鉄という大鉄道会社があった

(2009年3月31日,更新 2021年2月20日) 戦前・戦中(敗戦まで),日本帝国の属国「満洲(帝)国」においては,主要交通機関として大動脈の機能を果たしていたのが,南満洲鉄道株式会社(略称・満鉄)であった,その歴史的な意味 を思い出すための『小論』…

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」という雇用形態に関して錯綜した分類は「無用の用」にもならない冗駄の観念,雇用が「仕事・職務」=「ジョブ(型?)」でなされるのは当たりまえ

要は,企業労働問題においては「ジョブの要素」が基本・本質・初発であり,「メンバーシップの要素」は副次・追加・随伴的である,いいかえれば,ジョブ(仕事・職務)が本質的問題であり,メンバーシップ(意識・感情)は現象的な問題であると分類するほか…

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」は奇妙な分類,ジョブとは職務・仕事の意味だから雇用に連結させる用法は奇怪,メンバーシップとはフリルみたいに形容詞的なオマケの述語,これを類型分けするための用語にもちこんだ意図じたいが非学術的な作法

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」という労働・労務の問題に関した,この「分類的な用法による議論」がいままで,あれこれと多種多様になされてきたが,こうした「品詞的な分類基準」からして素朴にごたまぜになされていた,また,雇用のあり方に関し…

「正規雇用と非正規雇用」を「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」という分類で置換するかのごとき提唱は非学術的かつ反理論的であり,現象の表層をすくいとりつまみ食いした粉飾概念的キワモノ(続)

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」という対・概念は,日本企業における雇用形態に関する実態について,その周辺を照らしてみえるものだけを現象論的に指称しただけのシロモノ 非正規雇用の労働契約形態をそのままに正当化・合理化する 必然的なリクツ…

「正規雇用と非正規雇用」を「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」という分類で置換するかのごとき提唱は非学術的かつ反理論的であり,現象の表層をすくいとりつまみ食いした粉飾概念的キワモノ

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」という対・概念は,日本企業における雇用形態に関する実態について,その周辺を照らしてみえるものだけを現象論的に指称しただけのシロモノ 非正規雇用の労働契約形態をそのままに正当化・合理化する 必然的なリクツ…

菅 義偉首相が国家最高指導者として「コロナ禍と戦える資質」を決定的に欠く確かな理由

いままで国民たちはさんざんに,新型コロナウイルス感染拡大「問題」に対峙させられ苦しんできている だが同時に,当事者能力のない総理大臣 菅 義偉の存在によって,まさしく「バカな大将,敵(コロナ)より怖い」目 に遭わされつづけてもいる 菅 義偉は,…

最近は新聞の発行部数が顕著に減少,この事情を反映させてその紙面には全面広告が花盛り,IT時代が「紙媒体:新聞紙」の広告を変質させた

外国(米欧)ではネット新聞が紙媒体新聞を上まわる部数を発行している新聞社があるなかで,宅配制度のある日本ではまだ紙媒体の新聞発行が主流 として持続しえているが,今後においてどのような転換:改革を企図し,実現できるのか関心がもたれる 要点・1 …

日本相撲協会は本日開始する1月場所に備えて急遽「PCR検査を全力士に対しておこない」初日の取り組みを開始したが,日本政府は国民全員にとって必要なその検査を怠り,新型コロナウイルス感染拡大を招いている最中

日本相撲協会はこの1月場所が中止になっては商売あがったりということで,開催寸前に新型コロナウイルスに感染した力士がいた事実が判明すると,即座にPCR検査を全員におこない,この場所の開催に漕ぎつけていた。 日本政府も実は,1年前からこの日本相…

コロナ禍下,大企業の一部だけが生き延び,中小・零細企業が自然死していく日本経済社会の様相,大会社の内部留保が肝心ないまどきに労働者に分配されない冷酷

『経済新体制確立要綱』1940年と『企業民主化試案』1947年が,コロナ禍下の日本資本主義経済体制においてももちうる含意:根本義など,まったく反映される様子すらない2021年における日本の企業体制のあり方 要点・1 内部留保ばかり貯めこんできた大企業が…

独立行政法人と称するが,国家機関として通貨の硬貨を鋳造する造幣局が「記念硬貨」を製造販売するという国営商売は,儲かりまっか? 2020東京オリンピック記念硬貨の発行・販売

国家機関である造幣局が,芸術文化的に付加価値(?)を打刻し,創造するかたちで,2020東京オリンピック用の記念硬貨を製造し,「円」表示額:実価以上の品物として国民たちに販売する商売は,これ,ほんまに,ゴッツ,ええ商売 お金を造ってこれをさらに「…

新型コロナウイルス感染が拡大するなかでの再生エネルギー問題,原発の位置づけを不明瞭にさせたまま,故意に原発を「さまよわせる言説の不可解さ」

不要・無用(害悪・障害)になっている原発の設備投資を埋没原価にさせたくない政府・財界の意向じたいに関した説明からして,わざとにアイマイにされている,今後の日本では “消えゆくほかない原発” の問題に関する議論そのものが,一貫して逃げ腰状態 要点…

濱口桂一郎『新しい労働社会』2009年7月寸評,これを2020年12月の時点で再評してみた議論,学問以前の労働経済「講話」に関連する議論,本日(12月8日)は,本田由紀の日経「経済教室」への寄稿をとりあげる

(2010年4月20日,追補 更新編 2020年12月8日分) 本(旧・々)ブログへの不可解な言及,「上から目線」では,とても,みえそうにもない「下界の実相」 「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」という造語が1人歩きしてきた遍歴をたどってみると,理論の…

濱口桂一郎『新しい労働社会』2009年7月寸評,これを2020年12月の時点で再評してみた議論,学問以前の労働経済「講話」について再度の疑問提示

(2010年4月20日,追補 更新 2020年12月7日) 本(旧・々)ブログへの不可解な言及,「上から目線」では,とても,みえそうにもない「下界の実相」 「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」という造語が1人歩きしてきた遍歴をたどってみると,理論の衣を…

ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用という「用語」は素人談義を域を出ていなかった,労働経済学・人事労務管理論の分野ではまともに受けとり議論してきたけれども,あいもかわらず理論的・概念的な分類や整理ができていない(続)

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」とは賃金・労働条件に則して観れば「1階部分と2階部分」を意味するのではないかと解釈してみたが, そもそも雇用形態に関する厳密な整理ではなかった,その「2つの雇用だ」といわれた分類については,いまごろにな…

ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用という「用語」は素人談義を域を出ていなかった,労働経済学・人事労務管理論の分野ではまともに受けとり議論してきたけれども,あいもかわらず理論的・概念的な分類や整理ができていない

「ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用」とは賃金・労働条件に則して観れば「1階部分と2階部分」を意味するのではないかと解釈してみたが, そもそも雇用形態に関する厳密な整理ではなかった,その「2つの雇用だ」といわれた分類については,いまごろにな…

労働者の階層的分化を弁えない日経の報道は,正規労働者と非正規労働者の違いを軽視する記事作り,事実の伝え方に関する疑問

(2018年7月9日,補説・更新 2020年11月26日) 労働者の階層的分化を基本で弁えない日経の報道は,正規労働者と非正規労働者の違いを軽視しており,事実の伝え方に関して疑問あり,コロナ禍(2020年)への突入でその後,実態はどうなりつつあるか 要点・1…

裁判所(最高裁)も専門家(法学者)も,日本的経営における賃金問題の特性を抜本的に詮議できておらず,「労働の対価」論的な「労働者の賃金」問題としては実に頼りない議論

欧米型とされる「横断型賃金形態」の労働市場,職種別・産業別賃金体系が,主流ではない日本の労働経済において,いまや先進国中では落ちこぼれになっている日本国の労働者の「サラリー・水準」悲哀話,非正規雇用であっても正規雇用であっても平均年収が絶…

「ジョブ型雇用・メンバーシップ型雇用」という対概念は「正規雇用・非正規雇用」という対概念に比較するに,労働社会経済学的に観て本質的な相違点があるのか,この議論から離れた状態のまま,最高裁「判決」まで混乱させるその「疑似的な概念規定」に問題があった

日本の企業(日本的経営:日本型経営,日本式経営)において区分できるかのように語られてきたジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用の相違性は,そもそもが雇用形態に関した「要因的な特性」を独立・個別的に表現できるだけであった にもかかわらず,それらが…

絶望の最高裁判所,裁判官に非正規労働者はいないせいか,世間における非正規雇用の実態がよく理解できない彼らの立場

メンバーシップ型労働とジョブ型労働との違いをおおげさにいいたててきた「観念的な規定のズレ」が,最高裁の法廷においても,まともに認識・判別されえないようでは,これからも日本の産業社会全体のなかでは,少子高齢社会の憂いは永久に消せず,この国の…

経営学者村本福松の戦前・戦中・戦後史-その一貫性と断続性-

(2008年4月18日,2014年3月30日 更新,2020年10月9日 再更新) 戦時体制期において経営学者村本福松が語ったことの「敗戦後史的な意味」,すなわち,社会科学論として経営理論が戦争の時代のなかでみせた転回は,どのように内省されればよかったのか 【…

ピーター・F・ドラッカー(1909-2005年)は経営学者ではなく,自称,文筆家であった-第三帝国と知識人の理性-

ファシズムとドラッカー (2008.1.19,更新 2020.9.29) 〔1〕ピーター・F・ドラッカーの紹介 ピーター・F・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker,1909-2005年)は,オーストリア生まれの有名な経営学者・社会学者である。このドラッカーまた,「大学…

日本のコンビニ業界におけるフランチャイズ契約制度の基本問題

なぜ,フランチャイズ制度に関して現実に前近代的な問題が起きているのか,圧倒的に本部が強い立場であり,あたかも原生的労働関係のような「本部と加盟店(各店舗)との力関係」が固定的に継続されてきている 【要 点】 経営体制のあり方:内容の変革が期待…

ミニストップ(本部)のFC契約見直しは,下請け事業単位(加盟店)のコンビニ店主を搾取対象とみなしている現状に変化を起こせるのか

フランチャイズ制度においては,フランチャイズ(本部)側がフランチャイジー(加盟店)側を常時圧倒する力関係にあるゆえ,両者が契約を結んだうえで店舗側が営業をしているといったところで それを工場管理的な表現でいえば,「本社工場と下請け企業」間の…

性と広告の問題に関する事例の紹介-『日本経済新聞』2020年9月15日朝刊に出稿された CHOYA 梅酒の「性的に含意の深い〈全面広告〉」

人間生活の全般は「生」を基盤とするが,その中核には「性」の問題が根柢より控えている 要点:1 「マズロー欲求段階説」は「人間が社会生活」を「生」きている事実を,行動心理学的に要領よく説明してくれた 要点:2 だが,その段階説は「人間の性」の問…

日本の原発産業の撤退が意味した歴史的な含意,東芝・三菱重工・日立製作所ともにコケた原発事業,その後味の悪さ

「原発は原爆だ」という技術的な原点を忘れないための議論,原発に事故など起きたら,地球環境はさらにもっと最悪の状況に追いこまれる。それはもともと原発=原爆だから…… 日本の原発産業が没落した事実は,「原子力を発電に利する危険性」に備える安全対策…

日本は単一純粋民族だいう〈大昔からの虚説〉がいまごろ明確に実証されつつあって,21世紀の「異民族・多人種の混淆」が進む現状(続・1)

人種だとか民族だとかについて歴史社会学的にまともにとりあげ考えてきたことのなかった日本人・日本国 21世紀になってみてよく分かるのは,すでに多人種的・多民族的な国家内体制になっているのは,ラグビー日本代表チームだけではなかった事実 要点:1 人…

林 廣茂『日本経営哲学史-特殊性と普遍性の統合-』2019年を書評する

林 廣茂『日本経営哲学史-特殊性と普遍性の統合-』筑摩書房,2019年は,経営史と哲学史を十全に交差させえた議論か,当方が感じとれたいくつかの論点について考え,批評してみる 【要点】「独自の問題意識」提供が「独創性ある論旨」提供になりうるのか,…

人類・人種と「人間の肌の色」の問題,大坂なおみが広告に出演するとどうなっているのか再考してみる,ホワイトニングの問題と関連させての議論

(2019年1月24日,2020年9月12日) 肌の色「描写」で批判が起きた「大坂なおみ選手のCMアニメ」を日清食品が削除,というのも「色の白いは七難隠す」「色は黒いが南洋じゃ美人」とするのが日本国の伝統的な「肌色」観 要点:1 「色の白いは七難隠す」と…