「それでもバカとは戦え」と督戦する適菜 収が2019年に選んだ『バカ:トップ10』,第1位はむろん安倍晋三君

日本国で政治家などのウソつき賞の第1位:グランプリの名誉に輝く政治家は,当然に安倍晋三君である

 

 【要 点】   ウソ・偽りが大手を振ってまかり通るこの国を創りあげてきた「わが国の偉大なる指導者同志:安倍晋三君」をめぐる話題


  適菜 収《選》「首位は日本を代表する虚言癖…2019年の『バカ』トップ10 それでもバカとは戦え」日刊ゲンダイ』2020/01/11,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267413

 

 2019年も相変わらずバカな年だった。トップ10を挙げておく。

 【第10位】  屋山太郎

 妄想系デマ垂れ流しライターの重鎮。『静岡新聞』に「徴用工に賠償金を払えということになっているが,この訴訟を日本で取り上げさせたのは福島瑞穂議員」「実妹北朝鮮に生存している」などとデマを書いて裁判で敗訴。

 補注)屋山は敗訴は覚悟のうえで,このようなデマを世間に流すことじたいに目標(任務)を置くようなアベヨイショ・ライター(火を点けるそれではないが,同じようなモノ)であった。

 【第9位】  百田尚樹

 トンデモ本『日本国紀』が話題に。フランシスコ・ザビエルルイス・フロイスを間違えていた件に関しては「どっちにしても外人や」。「文芸の業界うんざり」と小説家引退を宣言し,ネット上で「どうせ閉店商法だろ」と揶揄されていたが,半年もしないうちに引退を撤回。「かまってちゃん」から引退したほうがいい。

 【第8位】  菅 義偉

 メディアの統制を進めてきた外道。緊張が高まる中東地域への自衛隊派遣について「心配はしていない」と発言。すがすがしいまでの人間のクズ。

 補注)ここで「外道」とは,あの「ガースー系のウロンな目線」を湛えている「陰湿系の極道」という意味か?

 【第7位】  竹田恒和

 フランス検察は,日本オリンピック委員会会長の竹田の訴追(贈賄容疑)に向けて予審手続を開始。竹田は退任したが,身の潔白が明らかになったわけではない。このまま逃げ切るのか。

 補注)竹田恒和については,旧ブログでいくつも文章を書いていたので,そのうち復活させたい。この断わりだけとなるが,ここに書いておく。

 【第6位】  下地幹郎

 中国脅威論を唱えていたが,中国企業から100万円の賄賂をもらっていたというオチ。維新クオリティー

 【第5位】  橋下 徹

 引きこもりの長男を殺害した元農林水産事務次官について,「同じ立場だったら,僕も熊沢氏と同じ選択をしたかもしれない」と発言。親が「危険性がある」と判断しただけで殺人を正当化できるなら,あらゆる虐待が見逃されることになる。こんなのが弁護士。いい加減にしろよ。

 【第4位】  長谷川豊

 日本維新の会支部長。「相手(エタ・ヒニン)はプロなんだから,犯罪の」と被差別部落を誹謗中傷し,参院選に出馬できず。アホすぎ。

 補注)「アホ」という同時にただの「バカ」でもある。全国区向けに,なるべく “形容の幅” を拡げておく。

 【第3位】  山口敬之
 元TBSの強姦魔。伊藤詩織さんレイプ裁判で敗訴。山口を擁護していた連中を含め,安倍の周辺はこんなのばかり。

 補注)なんということはなく,ただ「類は友を呼ぶ」ということ。「こんな連中」が日本政府の中枢に盤踞しているのだから,この国が良くなる展望などもてるはずがなかったし,いまもなお「ない」まま。

 【第2位】  小泉進次郎

 バカ発言を連発し,年末には三股不倫が発覚。ポンコツ大臣からポコチン大臣へ出世した。

 補注)「世襲3代目の大バカ政治屋」がとくに自民党にはウヨウヨしているが,これで日本の政治がよくなると期待するほうが大間違い。日本における世襲政治家の存在「数」は,まったくに政治の腐敗を明示するためのバロメーター「化」している。その御大将がいよいよつぎの第1位に登場する。

 【第1位】  安倍晋三

 日本を代表する虚言癖。行政府の長なのに「私は立法府の長」と繰り返し,憲法改正を「私の手でなしとげる」と発言。自分の権限も役職も理解していない。今年(2020年)も〔とても素敵に〕バカな年になりそうですね。

 以上「3バカ大将」どころか,いちおう適菜 収がつまみあげてくれた,日本における『嘘つき大賞』受賞資格ありの「鼻つまみ連中」,それもたった10人だけが限定版にして列記されていた。

 --ところで,『リテラ』2020年1月10日の記事に,「ゴーン会見で問われた日本マスコミの姿勢! 安藤優子は仏メディアの質問に『ゴーンは私たちを検察の代弁者だと考えている』」『リテラ』2020.01.10,https://lite-ra.com/2020/01/post-5198.html  というものがあった。この記事は,日本では刑事事件に巻きこまれた人物が無条件的に「推定有罪」の原則で白洲に座らせられている「事実」をとりあげ,批判していた。

 要言すれば,この国ではウソがウソではなく本当であるかのように,逆にいえば事実が事実として認められないでウソばかりがまかり通る国になってしまっている。前段の『リテラ』の記事は,1月8日にゴーンが提供した記者会見の場には,日本の記者たちは数社の者しか入れてもらえず排除されていたことにも言及していたが,その理由がつぎのように説明されていた。

 

  安藤優子はフランスメディアの取材に「ゴーンは私たちを検察の代弁者だと考えている」

 

 しかし,それも当然かもしれない。なぜならほとんどの国内マスコミは,その検察の違法なリークに丸乗りして,検察に都合のいいストーリーを,まるで事実かのように垂れ流す共犯者だからだ。

 たとえばこの日の『グッディ』〔『直撃 LIVE  グッディ!』のことで,フジテレビ系列で2015年3月30日より毎週平日の13:45~ 15:50に生放送されているワイドショー情報番組〕では,ベイルートの会見場の外で安藤優子がフランスメディアから取材される姿が放送されたのだが,「なぜ会見場から排除されたと思うか?」と質問されたのに対し,安藤はこう答えていた。

 「ゴーンは,私たちのことを『検察の代弁者』(speaker of Japanese prosecutor)だと考えている」。続けて「それは事実じゃない」「検察の代弁者ではない」「私たちはフェア」などと否定したのだが,いちおう安藤は,少なくともそう批判されているという自覚はあるようだ。

 自覚の有無にかかわらず日本マスコミが「検察の代弁者」というのはまぎれもない事実だが,しかし,日本メディアが「検察の代弁者」になっているという問題について,そのあとスタジオで議論されることはなかった。もちろんこれは『グッディ』に限った話ではない。

 ゴーン氏は会見で,日本の司法制度や検察を批判するのと同時に,検察のリークに丸乗りして検察に都合のいいストーリーを垂れ流す日本メディアを「検察のプロパガンダ」と批判していた。しかし当のマスコミは,自覚的なのか無自覚なのかわからないが,検察のリーク(とそれを垂れ流すメディア)問題についてまったく議論すらしようとしない。

 日本の司法制度の非人権性については,ゴーン氏の会見以前から海外メディアに強く批判されている。にもかかわらず,この国のテレビマスコミは,会見でゴーン氏が司法批判を展開すると,逆ギレするかたちで「この犯罪者!」と罵る。ただ検察が垂れ流している情報を鵜呑みにして,「悪人ゴーンに法の鉄槌を」と吠えるだけで,検察による不当逮捕国策捜査の可能性と危険性への視点がまったくないのだ。

 それは,このゴーン事件にかかわらず,日本のマスコミがいかに捜査当局にとって都合の良い存在かを意味している。当局のほうは,政権の意向を背景にして,大企業と手をとりあい,マスコミを動かせば,そんな無理筋でも “白” を “黒” にできると本気で思っているのだろう。一方,マスコミの使命は本来,こうした公権力の暴走を食い止める監視役であるはずだが,ゴーン氏関連の報じ方をみていると,まったくそんな気概は感じられない。

 ゴーン事件によって “日本司法の後進性と非人権性” が国際社会に広くしれわたった。森 雅子法務大臣は,ゴーン氏の会見を受けて「潔白と言うのならば司法の場で堂々と無罪を証明すべき」〔だ〕といいはなったが,実際には刑事裁判で立証責任を負うのは検察であり,被告が無罪を証明する必要はない。そんな当たりまえのことも判っていない人を法務大臣にしてしまう安倍政権のレベルには言葉を失うが,低レベルなのはマスコミも同じだ。

 中世並みとも評される非人道的な司法制度や不当な国策捜査を温存させているのは,このように権力の監視役という責務を放棄し,当局のいいぶんを垂れ流すマスコミの責任が大きいことを,あらためて指摘しておきたい。(編集部)(引用終わり)

 この国の大手言論・報道機関は,新聞紙では『ゴミ売り新聞』と『惨K新聞』が安倍晋三に喜んで追従するどころか,その提灯持ちと幇間の役目を忌憚なく果たしている。販売部数が世界一だというゴミ記事を書く新聞社やときに取材もしないで記事を書く2流新聞社の存在は,まだ「社会の木鐸」たる役割を担えるはずの『朝日新聞』『毎日新聞』の足を完全に引っぱっていて,いまの日本の新聞業界を機能不全にしてきた。

 安倍晋三のスシ友がいない都心部の新聞社は,大手紙・準大手紙などでは『東京新聞』くらいなものである。つぎの画像資料は〔次項の ③ でもとりあげるが〕,2015年12月15日のあるブログの記述から借りたものだが,2020年1月現在まで連綿とつづいている安倍晋三と新聞社・放送局との「会食習慣」に関した記事である。マスコミが権力者の奢りでメシをいつもいっしょに摂っていたら,どういう意味:結果が発生するかは,あえていうまでもないことである。

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 前段で,安藤裕子は,カルロス・ゴーンの「1月8日」におけるレバノン記者会見から日本の記者たちが閉め出された経緯について,若干の感想を述べていたが,大手紙・主要放送局の幹部たちが安倍晋三と仲良く晩餐を囲む風景じたい,ゴミ売り新聞および惨K新聞のように徹底的に堕落した新聞社に代表される日本の大手紙・主要放送局の軟体動物化,いいかえれば「マスコミとしては有害:有毒化した現象」を教えている。

 

 『首相動静』(朝日新聞),『首相日々』(毎日新聞)の観方

 

 前段にかかげた画像史料を用意してくれたブログ主は,こう語っていた。

 「面白い記事(?)を12月5日,見つけた。『首相動静』(朝日新聞),『首相日々』(毎日新聞)である。これは取材記事ではなく官邸からの発表モノであろう。どちらも安倍晋三首相の一日の行動内容(出勤から退勤まで)である」。

 補注)「これは取材記事ではなく官邸からの発表モノであろう」という理解は間違いである。官邸詰めの各紙政治部記者が毎日,とりまとめている記事である。

 両紙を見比べたら,気がつくことがある。〔午後〕7時6分以降の記述である。東京・京橋の日本料理店「京都つゆしゃぶ CHIRIRI」に同行した,いつもの「鮨友=すしとも」メンバーの記載がある。

 『朝日新聞』から引用してみよう。曽我 豪・朝日新聞編集委員山田孝男毎日新聞特別編集委員,小田 尚・読売新聞論説主幹,石川一郎日本経済新聞専務,島田敏男・NHK解説副委員長,粕谷賢之・日本テレビメディア戦略局長,田崎史郎時事通信特別解説委員の面々である。

  『朝日新聞』は正直(多分)に全員の会社名,氏名を書いているが,『毎日新聞』の同欄は2社(者)(時事通信田崎史郎氏,NHKの島田敏男氏)しか載せていない。それも通信と放送だけである。この作為はなんなのか。まさか,羞恥心などではあるまい。

  矜持のあるジャーナリストなら,時の権力者の酒池肉林に侍るなど,断じてしない。権力に隷従したニセ・ジャーナリストの姿がここにある。このような人たちを正しい日本語では《権力の走狗》というのではないか。欧米の同業者が同じことをしたら市民から猛反発を受け,会社の存続も危うくなるだろう。しかし,これがこの国のメディアの実態である。

 補注)「欧米」といってもいろいろな国々があるゆえ,いちがいにそうだといえないゆえ,ここではとくに「まともな先進国である欧米の国々」では,と留保を付しておく必要はある。

 上のような状況を少なくない人たちが,なんの疑問もなくそのまま受け入れているかのようにみえることに,私たちはもっと注意を払わなくてはいけないのではないか。(引用終わり)

 国策捜査に嵌められてしまい,それも自分の部下たちにチクられたあげく殺(や)られた,つまり,日産の最高経営責任者の地位を一気に剥奪され,重大な刑事犯にでっちあげられた,さらにいいかえれば「血祭りにされた」と痛感したカルロス・ゴーンは,だから,前段の『リテラ』で指摘されていたように,

 「ゴーンは,私たち〔日本の新聞社とこの記者たち〕のことを『検察の代弁者』(speaker of Japanese prosecutor)だと考えている」。つまり,「ゴーン氏は会見で,日本の司法制度や検察を批判するのと同時に,検察のリークに丸乗りして検察に都合のいいストーリーを垂れ流す日本メディアを『検察のプロパガンダ』と批判していた」。「しかし当の〔日本の〕マスコミは,自覚的なのか無自覚なのかわからないが,検察のリーク(とそれを垂れ流すメディア)問題についてまったく議論すらしようとしない」。

 『リテラ』は,以上のごとき 「この国のテレビマスコミ」は,会見でゴーン氏が司法批判を展開すると,逆ギレするかたちで「この犯罪者!」と罵る。ただ,検察が垂れ流している情報を鵜呑みにして,「悪人ゴーンに法の鉄槌を」と吠えるだけで,検察による不当逮捕国策捜査の可能性と危険性への視点がまったくない」と説明していた。

 どちらが絶対的に正しいとか,間違っているとかいった単細胞的な視点からではなく,1人ひとりができれば大きめの人間でも釣り上げられるようなドローンにでも乗って,地球全体を俯瞰できる場所から,この日本の民主主義を見直す必要がありそうである。

 ともかく「馬鹿者どもが大ウソをつきまくりながら,大手を振って徘徊する」この日本的な政治状況になっている点は,誰にも否定できない。カルロス・ゴーンが日産の最高経営責任者の地位にあった期間,おそらく自分のやりたい放題をやってきた局面がないとはいえない。

 その点は,どこの会社の最高経営責任者でも同じ要素を抱えている。程度問題でもあると形容してもいい関心事である。だが,日本の国政じたいのなかで一番好き勝手に,それも女房までいっしょになってデタラメ三昧をおこなってきたのが,ほかならぬ安倍晋三であった。

 格別にひどいことは,このアベ君からはときおり,ご機嫌うかがいのつもりかしらぬが,庶民の年収:安月給(低賃金)ではめったにありつけない「最高級のいろいろな各国料理」のご相伴にあずかっている大手紙・主要放送局の特定幹部たちが,現にいる。それぞれの会社じたいの意向としてそのように,国家の最高権力者と同席する晩餐の機会をもっている。

 いまの日本の報道言論界に『社会の木鐸』など,残念なことにこれぽっちもない。すでに完全に堕落・腐敗しきっている状態にあると判定される。各社のその幹部(患部)たちが,政権側(安倍晋三)との親密さを保っているうちに,日本の社会・経済は世界のなかではますます落ちぼれていくばかりではないか。アベ第2次政権下,この国の平均的な庶民の生活にとってなにかいいこと,ひとつでもあったか?

 

  倉山 満「『一強』」と言われる安倍内閣は,一体どんな実績をあげたのか?」『日刊SPA!』2019年06月03日,https://nikkan-spa.jp/1577017〔~1577017/2〕

 この記事は7ヵ月前に書かれていた。まだ,十分に賞味期限内の中身である。


 1) 比べるのは酷だが,戦後の歴代総理と比べても極端に見劣りする。

 新帝践祚(せんそ)。初めての国賓(外国からのお客さん)は,アメリカのドナルド・トランプ大統領となった。日ごろは「トランプ内閣の外務大臣」として忠勤に励んでいる安倍晋三首相は,かいがいしく接待に励んでいた。 (中略) 政権に返り咲いた当初は「戦後レジームからの脱却」と勢いが良かった安倍首相も,そんな昔の話は忘れてしまったのだろう。

 2) 安倍内閣はいまだなんの実績もあげていない

 安倍内閣は「一強」といわれながら,史上最長の政権になろうとしている。では,どんな実績があったのだろうか? 日清戦争に勝った伊藤博文日露戦争に勝った桂太郎と比べるのは酷だが,戦後の歴代総理と比べても極端に見劣りする。吉田 茂は,サンフランシスコ講和条約で占領下に置かれていた日本の独立を取り戻した。佐藤栄作は,その後も占領されたままだった小笠原と沖縄を取り返した。

 これから安倍内閣は,伊藤,桂,吉田,佐藤の歴代内閣を抜いて史上最長となろうとしているのだが〔2019年11月20日安倍晋三は憲政史上で最長在任の首相となっていた〕,いまだなんの実績も挙げていない。「北朝鮮拉致でも北方領土でも,なんでもいいから成果を出したい!」などと思った瞬間に相手から足元をみられるのが外交だ。そして案の定,舐められている

 経済にしても,吉田内閣は敗戦からの復興を軌道に乗せたし,佐藤内閣は戦後最高の経済成長を達成した。この面でも負けている。

 3) 中曽根内閣の劣化コピーと評すべきか

 ちなみに,「戦後政治の総決算」をかかげた中曽根康弘は,当時のアメリカ大統領のロナルド・レーガンと「ロンヤス関係」と呼ばれる同盟関係を構築したが,ただそれだけだった。それでも,経済はバブルだったので,安倍内閣よりはマシかもしれない。

 むしろ安倍内閣は中曽根内閣の劣化コピーと評すべきか。中曽根は,アメリカ・ソ連・中国・韓国と周辺諸国に気を使い,ひたすらご機嫌とりに務めた。また,防衛費1%枠撤廃をかかげて,毎年のように「1.004%だから勝利!」「0.097%だから敗北!」などと,バカ騒ぎを繰り広げていた。アメリカ以下,自由主義陣営諸国が「2%など最低限度の数字」と防衛努力をしていた時に。

 4) 媚びとアピールの安倍外交」の実態

 いまの安倍内閣も,アメリカ・中国・ロシア・北朝鮮に気を使い,ひたすらご機嫌とりに務めている。中曽根と同じだ。なにより重要なのは,防衛努力の欠如だ。トランプは政権就任当初,日本に同盟国としての義務を求めてきた。これは戦後のアメリカの対日政策の根本的な変更だ。

 歴代アメリカ政権は「無視」「抑えこみ」「猟犬として使う」だった。ところがトランプの対日政策は「対等の仲間」だった。すなわち,東アジアで脅威となっている中国・ロシア・北朝鮮と対抗するために,日本が地力をつけて仲間になってほしいと。

 トランプは第2次大戦後の秩序を根本的に覆そうとしている。その根幹は,「人を殺してはならない」という価値観が通じない国を甘やかさないことだ。ヨーロッパをはじめ,世界中の国は中国かロシアと妥協して生きているので,トランプの行動に冷たい。

 補注)ここでは,「イラン軍司令官を殺しておいて本当の理由を説明しようとしないトランプは反アメリカ的」『Newsweek 日本版』2020年1月7日20時45分,https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/01/post-92076.php  と題したこの記事が,「その後において関連して発生していた事件」に関する報道をしていた点を紹介しておく。

 まさにトランプは,2020年「1月3日,イラン革命防衛隊の精鋭『クッズ部隊』のカセニ・スレイマニ司令官をドローン攻撃で殺害した。バカをやった,ヘマ・チョンボをしたのである。

 そんななかで,安倍首相は〔いままで終始一貫〕トランプにも媚びつつ,「日本は二度と大国に戻りませんよ。安心してください」とのアピールを忘れない。本気で世界の秩序を変革する側に回ろうとはしない。「安倍外交」の実態など,その程度だ。

 経済だって,6年〔以上〕も政権を独占しながら,「2年で実現する」と公言していた景気回復がいまだに達成できない。

 5) この総理大臣で我慢しろというのは,情けない話だ

 いまやよほどの安倍信者以外の衆目一致の評価だろう。安倍政権の評価など民主党よりマシ,でしかない〔程度で終わる話題ということ〕。鳩山由紀夫・菅 直人・野田佳彦の3人の民主党首相にくわえて,麻生太郎もくわえてよいかもしれない。その5人のなかでは,間違いなく安倍首相がもっともマシだ。内政外交ともに。

 (中略)

 現在の野党や自民党の他の政治家に比べればマシ,という点が安倍内閣の支持率が下がっていない理由だ。それに,日銀の金融緩和で景気は回復軌道にあるので,国民は安倍内閣に我慢できている。しかし,災害対策ができるのだから,この総理大臣で我慢しろというのは,情けない話だ。

 補注)ここでは,安倍晋三政権による経済政策の関係で,「日銀の金融緩和で景気は回復軌道にある」とか,「国民は安倍内閣に我慢できている」「災害対策ができ〔てい〕る」というのは,ひとまずやぶにらみ的な観方だとしても,だいぶピントのズレたアベへの好評価である。いいかえると,そのピンボケの度合がひどくて,なにをいいたいのか分かりえない。

 「他の政治家」として挙げていた者たちの「首相任期の短さ」に「アベのその長さ」を比べてする評価は,前提条件が違い過ぎて,まともに聞けない。現状に至るまで継続して,安倍晋三という政治屋が存在していることじたい,日本国にとっては「最悪・最凶」というほかない政治・経済の状況が強いられつづけてきた苦境を意味していた。

 6) 悪くなる要素しかないが代わるマシな政権もない

 では,このまま安倍内閣参議院選挙〔2019年7月21日に実施されていた〕を乗り切ると,どうなるか? 10月1日には消費増税が待っている〔今日は2020年1月11日〕。景気がどの程度悪くなるのかわからないが,よくなるみこみはゼロだ〔そのとおり〕。

 選挙後には,皇室典範の改悪に乗り出すだろう。愛子天皇待望論に乗って,女性宮家創設や女帝復活,はたまた女系容認にまで乗り出すか。 

 補注)この点は多分ムリでしかないことは,安倍晋三の皇室観をしっていれば,当然の事情として諒解できているはずである。ところが,倉山はここでも焦点の合わない議論を披露している。

 対外関係では,アメリカのご機嫌をとりつつ,中露北の周辺諸国に気を遣い,韓国にだけは口先だけの抗議を繰り返す。自力で国防努力をするみこみなど,カケラもみえない。

 法律は内閣法制局,行政(予算)は財務省主計局,選挙は創価学会に丸投げしているかぎり,つまり戦後レジームを脅かさないかぎり,安倍内閣は安泰だ。

 補注)つまり,「戦後レジームからの脱却」を唱えてやまなかった “アベノポリティックスの自家撞着” が,ここでは指摘されている。

 以上,悪くなる要素しかないのだが,代わるマシな政権もない。ならば,現状での最適解は「決められない政治」に戻すことなのか? 破滅するよりは,マシだが。(引用終わり)

 ところで,山本太郎は論外か? 2019年6月時点ではまだ読み切れなかったのが,この山本の存在だったのか? なお「れいわ新選組」は,山本が2019年4月1日に結党されていた。倉山 満の本は読んだことがあるが,いずれにせよ,もっと積極的に提言するところはないのか? 本ブログ筆者ならば,新聞社や放送局は幹部たちの「アベ・スシ友関係を止めろ!」と,とりあえずはこれだけでも,叫び,要求する。

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 いまの新聞社の立場にとってみれば,「社会の木鐸」などといった高邁な理念は,どこかへ吹っ飛んでしまっている。昨今,たとえば大手紙の「対・アベ関係」の内情をみると,「片腹痛い」どころか,まるで盲腸炎をひどくこじらせてあげく患部を爆発させてしまい,腹の中は「アベの膿だらけ状態」ではないか。

 これだったら,寅さんの名ゼリフのひとつ,「結構毛だらけ猫灰だらけ,お尻の周りはクソだらけ」の口上のほうが,まだよほどマシである。というのは,汚れているのはお尻のまわりだけであって,腹の中まで壊滅的には,まだ汚れていないから……。

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