今井尚哉首相秘書官・補佐官が安倍晋三を操るかのような「この国の為政になっている」としたら,実質で国家体制の崩壊を意味する

「一国としての指導体制が機能不全」,「今井〔尚哉首相秘書官・補佐官〕ちゃんって,すごく頭がいいんだよ,中をのぞいてみたい」と安倍晋三がいったとか,それでは今井は「安倍ちゃんはすごく頭が▲いんだよ,中はのぞいてみたくない」といったとかいわなかったとか,想像話はさておき,国家最高指導者としての能力などもともともちあわせていなかった安倍晋三という世襲政治屋の総理大臣は,新型肺炎コロナウイルス問題への対処姿勢に対峙させられ,その能力の限界をより露わにした

 

  要点:1  「こんな人」が日本国の首相をやっているかぎり,全人民(全ピープル)的な次元においては,これからもとても辛い不幸・不運がつづいていく

  要点:2 なにをやるにしても,今井尚哉首相秘書官・補佐官に頼る安倍晋三総理大臣は,すでに「国難の相」である事実などは通りすぎていて,いまや,この国家にとっては「極悪・死難の子ども宰相」になりはてている。 

 ◆「高野 孟 永田町の裏を読む〉 感染症に立ち向かう時に重要な政府への信頼を失った日本」
 =『日刊ゲンダイ』2020/03/12,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270284

 

 そもそも安倍政権はこの7年間,嘘つき,いいのがれ,はぐらかし,証拠隠しといったことを繰り返し,最近に至ってはカジノ汚職やお花見や検察人事などが折り重なり,通常国会が始まって間もなく1カ月が経つのに,われわれは首相がつまりながら嘘の弁解をしている様子しかみたことがない。すでに「政府への信頼」という社会資本を失っている安倍が「緊急事態宣言」などを叫んでも,誰も本気にしてくれないことに,本人だけが気づいていない悲劇である。

 
 週刊文春』2020年3月19日号の「〈大特集〉コロナ恐慌」

 

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 この『週刊文春』3月19日号は,冒頭に置かれている「〈大特集〉コロナ恐慌」の目次のみ紹介しておく。

『安倍〈官邸〉錯乱す』

 

  迫る4月経済危機 麻生も「深刻だ」

   ▼「孤立の総理」安倍「今井秘書官が全部やってくれる」
   ▼ 菅コロナ担当相を却下 杉田副長官も蚊帳の外
   ▼ 泥縄対策に二階幹事長「今さらやったって遅い」
   ▼ 厚労政務官のグチ「不倫審議官のせいで初動が遅れた」

 

   ▲ 遅すぎて効果なし 中国入国制限 安倍ファースト外交の罪
   ▲ 強まる一年延期論 東京五輪の運命を決める “マフィア”
   ▲ 蒲郡コロナばらまき男の口癖は「覚醒剤キメてきた」
   ▲ 愛子さま卒業式「自粛を率先しない」ご覚悟

 

   ▼ 成田空港検疫 現役職員が告発「所長のせいで検査が…」
   ▼ 今,病院があぶない! 指定医療機関でもマスクは1日1枚

 

『コロナ肺炎「これだけは知りたい」10』

   ワクチンはいつできる?/暖かくなれば終息?/どこまで拡大?

   「48万人死亡」説も/空気感染なしは本当?/

   高齢者だけが危ないのか?/発症防止「免疫力アップ」法

  本ブログ筆者はすでに,つぎの記述を関連の深いものとして,公表していた。

   ※-1安倍晋三首相は今井尚哉補佐官に補佐されておらず,逆に補佐しているのか,この2人の判然としない関係」,https://socialsciencereview.hatenablog.com/entry/2020/02/29/142555

   ※-2新型肺炎コロナウイルスの感染拡大問題よりも2020東京オリンピックの開催のほうが大事である日本国総理大臣安倍晋三」,https://socialsciencereview.hatenablog.com/entry/2020/03/03/115741

 

  ① 前  言

 本ブログは2020年3月2日(2020/3/2 10:49:17)の記述では,「もしかすると今井(尚哉)補佐官は,安倍政権にとって『ミニ版でのラスプーチン的な存在』なのかもしれない」と形容して,こう形容していた。安倍晋三という「世襲3代目の大▼カ政治屋」であっても,世襲による「地盤・看板・カバン」を継承してきたからこそ,国会議員でかつ首相をやっていられるものの,本当のところでいえば「まったく幼い黄角の政治家」にしか過ぎない。


  本日〔3月12日〕の『朝日新聞』朝刊コラム「経済気象台」がもっとも当たりまえの安倍晋三

 この「経済気象台」(『朝日新聞』朝刊12面「金融情報」)の論題を『忖度官僚の末路』と付けて,こう論じている。以下の記述では,このコラム記事を ③ と ④ までにかけて,かなり飛び飛びに引用するかたちとなる段落もあるので,承知して読んでほしい。

 --世の中新型肺炎で大騒ぎだが,問題発覚以降ずいぶん日が経っているのに「桜を見る会」の話も一向に収束しない。数え切れないほどの疑惑にいっさい答えず「資料は破棄」「わからない」「事務方に聞いてくれ」と繰り返してきた政権だが,つぎつぎ矛盾した事実が明らかになり,事務方の弁明も二転三転,いまや破綻寸前だ。にもかかわらず安倍首相は国会で子供じみたヤジを飛ばし,答弁姿勢は横柄でけんか腰,与党内からも苦言が出るほどだ。しかもあろうことか,政権におもねって不祥事の後始末をした官僚たちに責任転嫁までしている。

 補注)それでいて,この首相,いまだにこうもいっているとか。本日『日本経済新聞』朝刊3面に出ていた記事の「見出し」が振るっている。支離滅裂,ハチャメチャ,しっちゃかめちゃかの為政ぶりでは「天下一品(逸品)のアベちゃま首相」に関しての話題であった。

 ともかく,「3・11」東日本大震災・東電福島第1原発事故から9年目の昨日(2020年のこの3月11日)のことについてとなれば,アベ「首相〔が〕『切れ目なく支援』 〔する〕震災〔後〕9年〔目となったが〕,官邸で〔は〕献花式 追悼式〔が執りおこなわれたが〕〔その代わりに〕各地で〔の関連行事は〕中止・縮小」になった,という記事が出ていた。

 例の「いまだけ,自分だけ,カネだけ」の調子でもって為政をしてきたこの首相が,誰に対して,いったいなにを「切れ目なく支援」するというのか。ほとんど意味不明に近い。東日本大震災・東電福島第1原発事故でふるさとに帰還できない〔できなくされたというべき〕人たちについて思いだすと,「東京電力福島第1原発事故の影響でまだ4万人以上の県民がいまも避難生活を続けている」状況のなかで,アベ君は,いったいなにを「切れ目なく支援」しているつもりだというのか?

 政府の原発事故・避難民に対する本当の基本姿勢は「調べず・教えず・助けず」であった。いわば,2020東京オリンピックを開催したいという欲望を秘めたまま,東日本大震災・東電福島第1原発事故については,できるかぎり収束しているとみなすための演技(仮面劇)をしていたいのである。東日本大震災が発生したとき,大津波による被害だけであったならば,その避難民のおそらく大部分は,なんとかしてでもふるさとに戻れていたはずである。だから,こういう報道もあった。本日,『東京新聞』の記事である。

   震災9年「復興進める」誓い新た  原発避難解除も帰還鈍く
 =『東京新聞』2020年3月12日 01時25分,https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031101002098.html

 死者,行方不明者,震災関連死を合わせ2万2167人が犠牲となった東日本大震災は〔3月〕11日,発生から9年を迎えた。午後2時46分の発生時刻には各地で被災者が黙とう,岩手,宮城,福島3県では追悼式が開かれ,遺族代表が亡くなった大切な人に「力を合わせ復興を進める」と誓った。

 

 福島県では,東京電力福島第1原発事故による避難指示解除が進むが,住民の帰還の動きは鈍く,約4万人が避難生活を続ける。安倍晋三首相は官邸での献花式で「教訓を決して風化させてはならない」と決意を述べた。新型コロナウイルスの影響で,各地の追悼式は中止や規模縮小が相次いだ。(共同)

 安倍晋三は第1次政権のときだったが,2006年12月に国会の質疑で,日本共産党の吉井英勝衆議院議員に対して,つぎのように答えていた。

 吉井英勝 「海外(スウェーデン)では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか」
  安倍首相 「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない」

 

 吉井議員「冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか」
  安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」

 

 吉井議員「冷却に失敗し各燃料棒が焼損した(溶け落ちた)場合の想定をしているのか」
  安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」

 

 吉井議員「原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測を教えて欲しい」
  安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」

 註記)以上の詳細については,安倍晋三衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書』2006年12月22日,http://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm を参照されたい。

 あげくが,2020東京オリンピックを招致するためのIOC総会(2013年9月,ブエノスアイレス)では,東電福島第1原発事故現場の汚染水問題について「アンダーコントロール」などとのたもうていた。安倍晋三の日本国首相としてのこうした発言内容は,被災民たちにとって,「ただの狂気だ」というよりは完全に「凶器の部類だ」といったほうが適当である。

 

  2020東京オリンピックは開催できるか

 さて,オリンピックのための聖火が3月12日(ちょうど本日)にギリシャで採火される予定だというニュースが出ていた。この聖火を日本では,福島県の東電福島第1原発事故の被災地域から発走させる予定が組まれている。聖火が走るところだけは特別念入りに除染を集中的にしている様子である。だが,いまだに「避難地域」に指定されている被災地全体の立場からすれば,聖火リレーが一瞬だけ近所を通ったからといって,なんの御利益があるのか?

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 出所)https://www.afpbb.com/articles/-/3272485

 補注)そして,こういう話題もあった。営利主義のオリンピックの面相が非常に悪相である事実を証する1件である。

 2020年3月26日にスタートする東京五輪聖火リレーのトーチについて,大会組織委員会が走り終わったランナーに7万円程度で売る方針を固めた。複数の大会関係者への取材で分かった。購入希望者が少ないと組織委の出費増につながるため,聖火リレーが通過する自治体などに購入を働きかけ,すべてのトーチを売り切る考えだ。

 

 トーチは国際オリンピック委員会(IOC)との契約で売り上げ利益を出せないため,販売額は制作実費とほぼ同額とした。近年の五輪でも走者限定で販売しており,2018年の平昌冬季大会は5万円程度だった。ユニホームは走者に無償でプレゼントする。

 註記)『YAHOO! JAPAN ニュース』2019/12/28 21:00 配信,https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191228-00000031-asahi-soci

 だから当然,こういう感想も出てきた。「オリパラの聖火リレーのトーチって,走者はもらえるのかと思ったら,欲しければ7万円で買うのか」。本ブログ筆者は,このトーチについては単純に考えていて,聖火リレー全経路に必要な数だけを準備しておき,それを出発点から最終点までかけて適宜に分けてでも使っていくのかと思っていたら,そうではなく,IOCもJOCも「トーチをたくさん用意していて,走者に売りつける算段をしていた」といるというのだから,五輪というのは「おマル(マネー)のことばかり計算している国際大運動会」である本性(根性:商業主義)を,なにも遠慮することなく剥き出しにしている点を,あらためて認識させられた。

〔ここでようやく『朝日新聞』コラム記事に戻る→〕 「狡兎(こうと)死して走狗(そうく)(に)らる」(獲物の兎〈うさぎ〉が死ねば優秀な猟犬も不要になり食べられる)という中国の格言もある。

 横紙破りの定年延長だの女性職員との同伴出張だの勝手放題の側用人=官邸官僚がいる一方で,森友学園問題で国会審議の矢面に立った財務省の佐川元局長はその後,減給20%の懲戒処分を受けて退職,全部で20人の財務官僚が処分された。彼らだけではない。

 政権の不祥事が明るみに出るたび,いったいどれだけの忖度(そんたく)官僚たちが責任をかぶって処分・左遷されたことか。新型肺炎対策の混乱も結局,最後に責任をとらされるのは官僚たちだろう。

 補注)ここで指定されている官邸官僚のうち1人が,安倍晋三に一番近い立ち位置で,それも密着した関係で仕事をしているのが,ほかならぬ今井尚哉首相秘書官・補佐官であった。安倍自身が政治家としての能力・実力に問題がある分(政治家としては欠陥商品であった事実は衆目が認定済み)を,この今井が相当程度に補佐している。

 ところが,首相のためのその補佐のお仕事が「補佐ではなくなっており,実質的に代理・代行を担当する」今井尚哉になっていた。こうした実態があるとしたら,これは大問題である。アベの政治の私物化がさんざんとりざたされてきたが,本当のその姿は「死物フランケンシュタイン化」した官邸政治を招来させている。

 結局,アベの為政は,今井補佐官を頭(かしら)にした,それもごく一部の官邸官僚ならぬ「宮廷官僚」のための「踊り場」(盛り場)を,永田町に作ってしまった。

 

  彷徨う原発事故被災者たち

 しかし,東電福島第1原発事故の被災地,この「2020年3月11日」時点における実情は,間違いなく「3・11」から切れ目なく連続してきた。今日〔3月12日〕の『日本経済新聞』朝刊の記事のほうでも,35面「東京・首都圏経済」は,見出し「震災9年,先見えぬ避難生活」と付けて,つぎのように報じていた。

 「もう住民票を移した方がいいのかな」。横浜市在住の矢内千恵子さん(49歳)は最近,悩んでいる。東京電力福島第1原子力発電所事故のあと,福島県富岡町から姉が住む横浜に着のみ着のままで避難してきた。最初は「2,3カ月で自宅に戻れると思っていた」。が,予期せぬ仮住まいは間もなく9年になる。

 補注)「十年一昔」となるまでには,あと1年しかないる。

 横浜と福島の間で心が振り子のように揺れる。都会の暮らしは厳しい。3月末で借り上げ住宅の家賃補助が終わり,月9万円の負担増がのしかかる。しかし福島に戻っても仕事があるのか。住民もまばらな町で生活が維持できるのか。医療体制も心配だ。

 ゆく末を深く考えるようになったのは大学生になった息子のこんな言葉だった。「将来結婚する時に(住民票の住所が)福島だと困るかもしれない」。いわれなき偏見に胸を痛めつつ,子供のためにはふるさとへの思いを断ち切らなければならないのかもしれないとの思いが強まる。  

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 矢内さんだけではない。同じ富岡町から横浜市に避難する今里雅之さん(73歳)も「富岡を忘れたことはないが,戻っても1人では仕方ない。お墓や自宅のことも考えるが,答えは出ない」という。

 復興庁によると,東日本大震災の被災地から首都圏への避難者は,東京都の 4290人を筆頭に埼玉県 3196人,千葉県 2454人,神奈川県 2039人(いずれも2月10日時点)。集計から漏れている人もおり,「実際は 1.5倍いる」との指摘もある。

 首都圏にいると実感しにくいが,被災地はいまも復興のさなかにある。それ以上に,被災地の外で「帰りたくても帰れない」と苦悩する人びとが忘れられかけている。神奈川県内の避難者の支援にあたってきたNPO法人「かながわ避難者と共にあゆむ会」代表の山内 淳さんは「『まだ活動しているんですか』といわれることもある」と明かす。

 会は月1回のお茶会や趣味の会を通し,主に精神面のケアにあたってきた。その役割はさらに重みを増す。「五輪を機に徐々に支援がなくなり,苦しい状況の人がますます苦しくなるのではないか」と山内さん。高齢者を中心に引きこもりや孤独死の増加も懸念されるという。

 ある日突然,災害で故郷を失うリスクは日本人誰もがもつ。自分ならどうするか。その立場に置かれた人をどう支えるか。3月11日はそんなことを考える日でもある。(横浜支局長 石川淳一)(引用終わり)

 安倍晋三君,ある意味でというまでもなく,君のせいで東電福島第1原発事故が起きたといってもいいくらい,きわめて重大な責任が君には「いまもある」し,多分「墓のなかに入ってあとまでもその責任が着いてまわる」。政治家というものは,そうした『政治責任』を永遠的に背負うほかない仕事であったはずである。すなわち,いまの現在がこれからの未来に「切れ目なく」連続的に存在しつづけているからには,君が政治家として記録してきた「為政の歴史的な意味」は,永遠的に根源から問われつづけていくのである。

〔ここで再び,コラム〈経済気象台〉に戻る→〕 唯々諾々と付きしたがう官僚たちもいい加減目を覚ましたらどうか。力のあるものがあからさまにうそをつき,法律をねじ曲げ,不祥事も不始末も強弁すればまかり通る。やりたい放題・なんでもありの姿を目の当たりにする国民や子供たちのモラルがどうなるか,もっと真剣に考えてほしい。

 日本は法治国家,権力は主権者からの預かりものであることを忘れたか。官僚が真に仕えるべきは時の権力者ではない。(呉田)(引用終わり)

 このコラム:経済気象台が批判する「現状における日本の官僚体制」の問題に関していえば,ここまで論及してきたごとく,その責任の大半は安倍晋三首相にあった。ところが,この首相の任期はまだ2021年の9月まで残っている。衆議院解散総選挙自民党敗退)や安倍晋三自身がみずから辞任しないかぎり,全国民たちにとっての不幸・不運は,これからも確実につづいていく。

 ところで,本日『日本経済新聞』朝刊の4面「政治」面には,安倍晋三「首相の通算在職日数3000日」というベタ記事が出ていた。この記事は小さな記事であるけれども,現実のものになっているこの国の現状=悪夢を,あらためてわれわれに伝えている。

 「安倍晋三」は首相として,3月「12日」で「第1次政権からの通算在職日数が3000日になる」。「歴代首相で3000日を超えるのは初めて」だというけれども,実は,この点は自慢にもなんにもならない。すでに,日本歴代の首相のうち安倍が最悪・最凶の政治屋である事実は,日本の社会のなかでは認定済みであり,完璧に保証つきである。最近は,海外でのアベの評判もほぼ定まっており,実際,彼の「切れ目」のない本質・素性,つまり政治家としての「ウソつき常習犯」性は,以前からバレていた。

 したがって,「首相は2019年11月20日桂太郎氏の2886日を抜き,通算在職で歴代単独トップとなった。今年8月24日まで政権を保てば,連続在任記録も佐藤栄作氏を抜いて歴代1位となる」と報道されても,誰も喜ばないことは必定である。本気で慶賀してくれている者など,安倍昭恵以外,1人もいないのではないか。今後における日本の政治にあってもしばらくは,「アベ的な剣呑かつ凶悪な迷惑・災厄」がつづきそうである。こうした展望だけは,確実に請けあえる政治状況となっている。だから「全国民たちにとってみれば,これ以上に本当の不幸・不運」はない。

 そういえば,東電福島第1原発事故のさいには,つぎの ⑤ の不幸・不運も発生していた。本ブログ内では言及したことがある問題であったが,この説明にはとくに聞く価値がある。

 

 「『福島第1原発3号機は核爆発だった』」原発設計技術者が東電,政府を批判原発設計技術者が東電,政府を批判」『AERA dot.』2020年3月9日 8:00配信,https://dot.asahi.com/wa/2020030600008.html(『週刊朝日』2020年3月13日号記事)


 東日本大震災から9年の月日が経ったいまも福島第1原発の事故には疑惑が残っている。ジャーナリストの桐島 瞬氏が取材した。 

 福島第1原発の事故では1,3,4号機が水素爆発を起こし,大量の放射性物質が大気中に拡散した。だが,3号機は核爆発だったのではないかとの疑惑がある。実際,3号機が爆発した瞬間には黒煙が舞い上がり,白煙が立ち上った1号機とは様相が違った。

【関連する画像】

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  註記)「事後直後」の東電福島第1原発,手前から4号機,3号機の順で並ぶ。

 「3号機で核爆発が起きた」と主張する原発技術者は何人かいる。そのなかでもっとも詳しく解説しているのが,三菱重工業原発の設計技術者を務めた藤原節男氏(70歳)だ。

 「3号機の爆発では原子炉建屋南側で一瞬オレンジ色に光り,黒いキノコ雲状の煙が上空600メートルまで立ち上りました。これは温度が1万度以上の高温になる核爆発の特徴です。大きな被害が出なかったのは,爆発の規模が原爆の1万分の1から10万分の1程度と小さかったからです」

 藤原氏は3号機が核爆発した証拠として13個の根拠を挙げている。以下が主なものだ。

  ・屋根フレームの鉄骨が飴細工のように曲がった。爆発で建屋のスレート屋根が吹き飛び,圧力が外部に逃げたにもかかわらず曲がっているのは,核爆発で局所的に超高温部が発生したために起きた現象。

  ・使用済み燃料プールのある建屋南部を中心に屋根が破壊された。水素爆発なら最上階の5階に充満した水素が爆発するため,屋根はある程度均等に破壊される。

  ・5階の床付近に置かれていたクレーン用モーターなど大型瓦礫(がれき)がキノコ雲から落下したようだ。5階空間での水素爆発なら,5階の床付近に置かれたものを上空高く吹き飛ばすことはできない。

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  ・プルトニウム福島県飯舘村や米国まで飛散しているが,これは使用済み燃料プールの燃料の金属成分が蒸発したもの。水素爆発ならプルトニウムの発生源は格納容器内の炉心溶融物(コリウム)に限定されるが,その場合のプルトニウムは二酸化物のままの状態を保っていることから蒸発飛散しない。

  ・福島第1原発事故では,セシウムを含んだガラス質で,微小な球形をしたセシウムボールができた。これは高温高圧下で物質が蒸気とプラズマになり,冷える過程でできたもの。水素爆発ではできない。

 では,どうして核爆発が起きたのか。藤原氏によると,最初に3号機上部で水素爆発が発生し,それから使用済み燃料プールで核爆発が起きたという。

 「まずすべての電源が失われたことで,使用済み燃料を冷やしている燃料プール内の水が沸騰を始めました。このとき,水中のボイド(気泡)が一定量に増えたことで安定した『遅発臨界状態』に達しました。本来,プール内で臨界が起きてはいけませんが,ここまでは原子炉の固有の安全性(自己制御)が機能している状態でした」

 水のなかにどれだけの気泡が含まれるかを示すボイド率は,核分裂制御と密接な関係にある。うまく調整できれば安定臨界状態を保つが,少しでも狂うと原子炉が暴走してしまう。このときの使用済み燃料プールも臨界したとはいえ,安定した状態を保っていたという。だが,ここで思いも寄らぬ事態が起きた。

 「3号機の5階に大量にたまっていた水素ガスが爆発したことで急激な圧力が使用済み燃料プール水面にかかり,水中のボイドが消滅したのです。急速にボイドが減ると激しい核分裂反応が起き,危険な『即発臨界状態』になる。自己制御が利かなくなり,ついには核爆発が起きたのです」

 使用済み燃料プールの水は本来,燃料の冷却のために使われる。だが,安定して臨界状態を保っていたボイド率が一定以上低下すると,中性子の速度を抑える減速材としての役割が増加し,核分裂を促進してしまう。ほんのわずかな反応度の違いで,即発臨界点に達してしまうのだ。3号機はプルトニウムを再処理で取り出した(プルトニウムとウランを混ぜた)MOX燃料を使う原子炉だったことも,核爆発を起こしやすくしたという。

 一方,こうした核爆発説への異論も少なくない。

 たとえば,東京電力が公表した3号機の写真には使用済み燃料プールの燃料ラック(収納棚)が写っている。爆発したのなら残っているはずがないとの見方だ。また,原発で使う核燃料はウラン濃縮度が低いため,核爆発が起きないのではとの指摘もある。

 藤原氏の反論はこうだ。「核爆発したのは局所的な場所で,被害のない部分を写真として公開しています。また,低濃縮ウランで核爆発が起きないというのは安全神話にすぎず,実際に爆発を起こした実験結果が米国にあります」

 そのうえで,3号機は水素爆発だといいつづける東電や政府をこう批判する。「小規模な核爆発だからといって,事実を隠していいことにはなりません。環境中に放射性物質をまき散らしたのだから,飛散した破損燃料や爆発時の環境中性子線の数値など核爆発の証拠となるデータを明らかにすべきです」

 以上のとおりであるとすれば,安倍晋三君が第1次政権時,2006年12月のことであったが,衆議院における国会の質疑で,日本共産党の吉井英勝衆議院議員に対して,わめき立てるかのようにして答えた文句,「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない」といったセリフは,この首相による「数多くウソを大全した記録集」のなかでも,最悪たる迷文句であった。

 安倍晋三君が「日本の国と民たち」に対してもたらしている最大・最強の「不幸と不運」は,2006年に始まっていたが,いまもなお,その最悪・最凶の条件・態勢をもって維持・存続されつづけている。

 「この国の現状における不幸・不運」が “アベとともに去りぬ” にしえないかぎり,とりわけ被災民がいまの悲惨である実情は,当分のあいだ忍従を余儀なくされるのか?  日本列島の国民・市民・庶民たちはこのまま我慢をしていくのか?

【参考記事】

   メルトダウン隠ぺい枝野氏の安倍独裁法への協力」
 =『植草一秀の「知られざる真実」』2020年3月11日,http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-fda563.html

 

 〔2011年〕3月11日夕刻にはメルトダウンに移行することが明確に認識され,3月12日正午のNHKニュースがメルトダウンの事実をいったん読み上げながら,その原稿を封印しようとした。しかし,電波で流れてしまった事実を消去することはできなかった。

 

 経済産業省原子力安全・保安院メルトダウンの事実を認めたのは同年6月6日のことだ。政府の緊急災害対策本部の震災当日3月11日深夜の文書には,福島第1原発2号機で22時20分ころから炉心損傷が始まるとの予測結果を記載されていた。

 

 翌12日には同院の中村幸一郎審議官が記者会見で「炉心溶融が進んでいる可能性がある」と発言したが,同日夜に更迭された。菅〔直人〕内閣の事実隠ぺいが明らかだ。原発メルトダウンの事実を隠ぺいした枝野幸男氏がいま,コロナに乗じた政府への独裁権限付与に全面協力している。

 

 コロナに伴う緊急事態宣言法定化は有害無益だが,原子力災害対策特別措置法第15条にもとづく「原子力緊急事態宣言」は発令されたまま,いまなお解除されていない。福島では強引に避難指示解除準備区域での避難指示が解除されたが,これは,年間線量20ミリシーベルトの地域への居住を強制するものだ。

 

 ありえない暴挙である。安倍内閣がイベント等の自粛要請期間を10日間ほど延長するとしたのは,3月26日から予定されている聖火リレーに合わせたもの。日本の感染確認者数は人為的にコントロールされている。感染が拡大するなかでの聖火リレーなどありえない。

 

 フクシマ原発事故は原子力緊急事態宣言がいまなお発令されたままの状況下で,まったく収束していない。東京五輪中止を速やかに決定するべきだ。原発事故の収束もできずに五輪で騒ぐべき局面でない。

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