日本でも新型コロナウイルスのパンデミック状態が発生するのか

日本国内でも新型コロナウイルスの感染拡大が本格的に開始するのか心配である,とくに大都市部でその増加予兆が出はじめている,小池百合子都知事が本日の新聞に,あのパンダ化粧の尊顔で出てきて,強制力のない外出自粛などの要請をしていた

 

  要点:1 安倍晋三は2020年2月24日,新型コロナウイルス対策は「この1~2週間が瀬戸際」だといった。そして,3月2日にも,「ここ1~2週間が極めて重要」で「山場」だといった。そこで,急いで「緊急事態」を法制化した。

  要点:2 以上に触れた期間中(3月16日まで)には,日本国内ではすでに本格的に「隠れ感染者数」が拡大してきた。PCR検査は極力せずに回避させ,その認定数を圧殺しているうちに,いよいよ日本もパンデミック状態に立ち入りそうである情勢を,隠しきれなくなりつつある。

 

 🌕【前  言】

 本日〔3月26日〕早朝,『日本経済新聞』の電子版で配信された速報ニュースは,「新型コロナ死者,世界で2万人超に 感染拡大止まらず 新型コロナ 中国・台湾  南西ア・オセアニア ヨーロッパ」(nikkei.com 2020/3/26 2:54,2020/3/26 4:19 更新)と伝えてきた。

  f:id:socialsciencereview:20200326091622j:plain

 前段の題字にかかげた「文句」に関していうと,3月半ばまでに関する発言であったが,安倍晋三が口にした,その時期までが「瀬戸際・山場」であるとみなした「勝手な想定」は,完全に否定された。新型コロナウイルスの感染拡大「問題・過程」をめぐっては,これからこそが本格的に開始しそうである情勢が,為政者たち(本日における話題としては東京都知事小池百合子)の立場において理解されている。

 要は,2月下旬の時点において,安倍晋三が3月中旬までには「新型コロナウイルスの感染拡大」が瀬戸際・山場を迎えて転回点(頂点:ピーク)を通過するのだみたいに発言していたけれども,それは,まったく根拠のないデタラメ解釈であった。

 なんといっても,2020東京オリンピックを開催したいというアベの一念が,そうした科学的な証拠もなにもない「恣意的で身勝手な発言」を誘発させていた。だが,2020年の東京五輪は「最長で1年は延期する」というIOCの会長と安倍晋三(なぜか小池百合子ではない)とのあいだに話がついた。

 

 「東京,外出自粛を要請 週末 / 夜間 / できるだけ在宅勤務 知事『感染爆発の重大局面』新型コロナ」朝日新聞』2020年3月26日朝刊

 新型コロナウイルスの感染拡大について,東京都の小池百合子知事が〔3月〕25日夜,緊急の記者会見を開き,「感染爆発の重大局面」だと危機感を示した。都民に対して,今週の平日はできるだけ自宅で仕事をすること,夜間の外出を控えること,週末は不要不急の外出を自粛することを要請。「1人ひとりの行動が社会に影響をもたらす自覚をもってもらい,難局をみなさまとともに乗り越えたい」と呼びかけた。(▼2面=首都厳戒モード,3面=米経済対策2兆ドル,4面=現金給付を軸に,7面=連載「揺れる経済」,8面=スペイン死者急増,13面=論壇時評,25面=日々のリスク判断,30面=国内の感染者数)

          f:id:socialsciencereview:20200326091953j:plain

 昨(3月25日)晩,午後9時台(午後10時をまわっていたが)にもたれた小池百合子都知事の記者会見は,あくまで自粛要請に関した〈精神論〉であって,都の立場からするなんらかの指示の「発令」ではない。つまり,強制力は厳密にいえば皆無である。実際に,彼女の発言内容はテレワークを推奨してもいるが,世の中の仕事すべてがその形態でなされているわけでもない。

 それなのに,ずいぶん詮ない要請をしたものである。また,この要請にしたがって行動する組織や集団,人びと側に生じるはずの不利益を補償するとは,一言もいっておらず,まさに人ごとみたいに「あなた方のほうで対応をしてほしい」といっているだけである。

 つぎのブログも同意見であるので,ここに補足しておくことにした。 

 

 

 「〈時時刻刻〉首都,ついに厳戒モード 経路追えぬ感染に危機感 新型コロナ」朝日新聞』2020年3月26日朝刊2面

 この〈時々刻々〉は解説記事であって,朝刊の2面を充ててくわしく報道している。ここでは,それをくわしくは引用できないので,ただ日本における新型コロナウイルスの感染拡大の「推移・状況」を現わした統計図表のみ紹介する。

 f:id:socialsciencereview:20200326092455j:plain

 

 f:id:socialsciencereview:20200326092533j:plain

 最初に触れてあったたように,安倍晋三が瀬戸際だとか山場だとかいって,3月の中旬までには日本における感染が沈静化するみたいに,それこそまったくのいい加減なデマ,いわば悪質な虚偽の発言をしていた事実は,この時期に至って明確になっている。

 この時々刻々がかかげている統計図表は上の2点であったが,このうち,この記事が「海外からの帰国者や訪日外国人の新型コロナウイルス感染が急増し,23日までに134人に上った。都内でも24日までの8日間の感染者約80人のうち約4分の1を帰国者が占める。入国制限の強化前に米国や欧州から駆けこみで来る人が増え,さらに感染者が増える可能性がある。帰国者や訪日外国人の健康状態が十分に把握されないと,流行拡大につながるおそれがある」と言及している事実が観過できない。

 まさに安倍晋三が瀬戸際・山場だといっていた時期が終わるころには,このように日本の首都でもパンデミック状態が現実に危惧される状況になっていた。安倍は事態がそろそろ収束するみたいにウソを堂々と吐いていた。なんどもいうが,コロナウイルス側にあっては,「忖度勘定」というものは存在していない。

 だから,『朝日新聞』の風刺漫画はつぎのように皮肉っていた。なにせ,2020東京オリンピックを自分のために,どうしても予定どおりに開催したかった彼にとってみれば,自分が常用する嘘八百の実行のひとつとして,その瀬戸際・山場「発言」をおこなっていた。

  f:id:socialsciencereview:20200325113009j:plain

 この時々刻々の解説は,補償についてはなにも保証をしないまま,それでいて「要請」の受け入れだけを期待しようとする小池百合子都知事の発言について,さらにつぎのような理解を示している。

 ※-1「院内感染,ふくらむ懸念も」。「感染が爆発的に広がる懸念がさらに高まっている。感染拡大の重大局面ととらえていただきたい」。この発言は,東京都の主体として責任ある立場がどのように表現されようとしているのか明快ではない。要はまだへっぴり腰。

 ※-2「帰国者・訪日者,感染急増」。前掲の図表にもみられるように,「海外からの帰国者や訪日外国人の新型コロナウイルス感染が急増し,〔3月〕23日までに134人に上った」という推移が出ているが,どこまでも要請によって事態を統御しようとする意識に留まっている。無理が最初から逃げ腰的にしこまれている。

 ※-3「海外,各地で外出禁止令 違反なら7200万円罰金も」。「海外ではすでに,市民に外出禁止令を出したり,自宅待機を呼びかけたりする動きが広がる。大都市で街中から人の姿が消えるなど,世界の姿が一変している」。この解説を聞くとあらためて,さきの安倍晋三「発言」(3月中旬までには収束・終息するという超楽観の非科学的な観測:ふざけた見解)の,デタラメさ加減が理解できるはずである。

 ※-4「海外と接点多い東京,すでに蔓延の可能性」。「専門家は感染がさらに拡大する恐れを指摘する」のは,「これから1,2週間のうちにさらに感染者は増える。いま日本は非常に危険な状態にある」と警告するからであると解説されている。しかし,こうした事態に至ることは,事前に分かっていはずの,新型コロナウイルスの感染拡大「問題」の本質であった。

 東京オリンピックが最大限で1年延期になることが決まったと思ったら,この直後に突如,小池百合子都知事が昨日(3月25日晩)の記者会見において,以上のごとき事態宣言をなし,都民・国民たちに協力を求めてきた。要は,日本側の対応は,もともとおろそかであって,基本的に遅延を重ねてきた。どの部署の要人たちも,周囲をキョロキョロみまわすことに神経を使うばかりであって,それ以上に自分たちの仕事をしていなかった。 

 今日(2020/03/26 発売)として,新聞朝刊に広告が出されていたたとえば『週刊新潮』2020年4月2日号は,コロナウイルスの感染拡大「問題」関連の記事として,つぎのような目次を出していた。

   気分はもう「コロナ戦争」!?

 「アベショック」の謎,謎,謎

   ▼「東京五輪」の命運は……「4月終息」は本当か
   ▼史上初の「五輪延期」開催はいつ?
   ▼延期でチケットは無効か? 払い戻しは!?
   ▼今だから格安で満喫できる「5つ星旅館」「超高級食材」
   ▼イタリアが異常感染の理由……他
    【緊急対談】「養老孟司 vs. 池田清彦

 「新型ウイルスとは共生するしかない」

   東日本大震災よりGDP減少!

   コロナ対策の切り札は「消費税凍結」(元内閣官房参与 藤井 聡)

 アホノミクスという用語はすでに定着した感があるが,このたびは,アベノリスクやアベノウイルスとか,このアベショックとかいった用語まで登場している。本当に迷惑以上にトンデモな実在にまでなれたのが,「日本国の総理大臣:安倍晋三」君である。

 

 「スペイン死者3000人超,中国上回る  病床不足,展示場も活用 新型コロナ」朝日新聞』2020年3月26日朝刊8面「国際」 

             f:id:socialsciencereview:20200326100952j:plain

 この記事の小見出しまでみると,「病床不足 展示場も活用」,スペインの死者数は「10日間で10倍以上」と書かれている。日本の事情はスペインと同じではけっしてないものの,これに似た事態が起きたら深刻だ,これは大変だと懸念されているわけである。

 この『朝日新聞』朝刊13面「オピニオン」で「〈論壇時評〉)コロナ禍と国家 安心と自由,板挟みの中で ジャーナリスト・津田大介」が,こういった専門医の発言を紹介している。

 諸外国より感染を抑えこめているようにみえる日本でも,政府の専門家会議メンバーの危機感は強い。

 

 西浦 博は保健医療従事者向けサイトで日本の感染状況をミサイルになぞらえ,「1月から2月上旬は短距離ミサイルが5~10発命中した程度」だったが,3月は「空から次々と焼夷(しょうい)弾が降ってきているような状態」で,「火事を一つ一つ止めないといけない」と日本もパンデミック寸前である認識を示し,自粛ムードが解け,緩みつつある空気に警鐘を鳴らした。

 註記)西浦 博「西浦・北大教授『助けてほしい』解禁ムードを危惧」『YAHOO! JAPAN ニュース』「m3. com」から転載,2020年3月24日。
註記2)。

 

 著名な感染症対策専門家である岩田健太郎も「感染しても8割くらいの人は自然治癒する風邪のようなウイルスなので,日常生活を送りながら感染が広まってしまう」と,新型コロナの軽症性が対処を困難にしている状況を指摘する。

 註記)岩田健太郎・石阪友貴「非科学的なコロナ対策が危ない」『東洋経済オンライン』2020年3月12日。

 『朝日新聞』本日朝刊の「オピニオン」12面のほうには,「朝日川柳,西木空人選」が毎日掲載されているが,今日採用された川柳のなかには「感染者少な過ぎると思う国大阪府,清水康寛)」という一句が,現状をもっとも的確に拾って表現したものといえる。

 ということで,『朝日新聞』 は「〈社説〉五輪1年延期 コロナ収束が大前提だ」でもって,以下のごとき麻生太郎の風刺画をとなりに添えて,最後の段落でこういっていた。

  f:id:socialsciencereview:20200326100837j:plain

 この国では,目標の達成を優先するあまり,正当な疑問や異論も抑えつけ,強引に突きすすむ光景をしばしば目にする。そのやり方はもはや通用しない。情報の開示-丁寧な説明-納得・合意の過程が不可欠だ。

 

 一連の経緯を通じて,テレビ局やスポンサーの巨大資金に依存し,肥大化を続けて身動きがとれなくなっている五輪の姿が浮かび上がった。仕切りなおし開催に向けた準備とは別に,五輪のあり方を根本から考えなおす機会としなければならない。

 テイネイな説明といわれると,このことばにはアレルギー反応をもっている本ブログ筆者などは,あのアベがテイネイと無縁の為政をつづけてきたなかで,アンダーコントロールの問題やJOC前会長の疑惑問題なども含めていえば,2020東京オリンピックにかけられる予算は,一時の国際大運動会のために浪費するのではなく,国民たちの生活向上のために充てられるべきだと考えてきた。

 それゆえ,このたびにおける新型コロナウイルスの感染拡大「問題」を契機とする東京オリンピックの1年以内延期などよりは,このさい中止にしたほうがよほどマシであって,今後においては暗い展望しかもちえない日本の経済社会のためにも,できるだけその「転用」に努力すべきである。

 JOCの幹部連中も五輪貴族化しているだけに,珍妙な選良意識に浸っている事実は否定できない。彼らのなかには,日本というこの国の現状そのものについて,まともに議論できるような人材はいない。森 喜朗という人になると,先日宮城県に出向いたとき,つぎのようにいいまちがえたというのだから,想像を絶するトンチンカン。

 関連の報道はたとえば,「宮城県での聖火式典で,森 喜朗会長まさかの『宮崎県』発言 失態のオンパレード…大丈夫なのか!」(『夕刊フジ』2020/3/21 (土) 16:56配信,https://www.zakzak.co.jp/spo/news/200321/spn2003210004-n1.html)と,この人の「サメの脳みそ」ぶりを指摘していた。アベ現首相の脳天気ぶり,元首相だったこの森の低血圧的な血迷いぶりといい,五輪を嬉々とした表情で転がしたがってきた人物にかぎって,どういうわけか「▲ツケ者」が多い。

 ともかく,3月も下旬の後半の時期である。たとえば埼玉県では,新年度に向けて「学校再開 例年通り」という報道がなされていた。学校の休校を首相が要請した一方で,文科相のほうが,なにか問題が起きてもその処理は地方自治体のほうで適当にしてくれとなれば,地方自治体が国の要請どおりにしたがう義理などない。

 今回,小池百合子都知事の記者会見で要請をした件に対しても,都民や区民,市民たちは同様に立ち向かうほかあるまい。小池は都の立場で発言しているが,都民や区民,市民たちの立場は二の次である。

 

  危機意識など明確にはなかったようにしか映らなかった政治家たちが,いまや騒ぎ出している

 『日本経済新聞』本日(2020年3月26日朝刊)1面の見出しは「都,週末の外出自粛要請 新型コロナ『「感染爆発の重大局面』1日最多41人確認」であった。アベ風にしたがっていえば,もう瀬戸際・山場は通過していたはずだと思いたいが,とんでもない,これからが重大な時期になりそうな「感染者数の増加傾向」が,徐々に望見しはじめている。

 f:id:socialsciencereview:20200326101421j:plain

 出所)『時事通信』2020年03月26日00時57,https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032501047&g=soc

 同紙の国際面に毎日まとめられ,報告されている感染者数の各国統計は(下掲),例によって「日本」については「信頼性の面」で問題がある数値であった。

f:id:socialsciencereview:20200326101615j:plain

 日経朝刊の39面(社会面)は,小池百合子都知事『危機意識持って』都内感染急増,1日で41人 催し自粛継続を要請」との見出しで冒頭の記事を組んでいた。

 今後に対する都の姿勢が,以上のごときに構えられたとしても,小池都知事の昨夜の会見は,ある意味では非常に無責任に感じられた。どういうことか? 要は「小池都知事が都内感染者の増加を受けて記者会見しているが,要領をえておらず,自粛を要請するだけの一方通行,つまりあなた任せ」の「要請・話」に終始していた。

 つまり,肝心の補償や補助の話話題,具体的にはなにも語られていなかった。これでは,都が要請する希望どおりに,東京を中心とした関東地方における「対・コロナウイルス防疫体制」がまともに構築できるか,まったくおぼつかない。

 国のアベといい,都のコイケといい,肝心な局面に対峙させられたとき,結局はまともに政治家としての基本的な機能を発揮できていない。ほとんどといいくらい,役立たずの政治家たちであった。いってみれば,首相として,知事として居るだけで有害物資みたいな政治家であった。

 本日の新聞朝刊には『月刊 Hanada』の最新号である2020年5月号(2020年03月26日発売) の広告が出ていたが,目次のなかに(「総力超大特集200ページ 武漢肺炎,日本は負けない!」),アベ様専用の腰巾着物書きである小川栄太郎安倍総理の決断が感染爆発を止めた」などといっている。

 小川栄太郎自身にとっては,毎度おなじみの立論:説法の仕方とはいえ,デマ以上にひどい虚説を書いている。噴飯モノというより噴▲モノ。小川君,今日の各紙朝刊の1面などの冒頭記事は読まない(観ない)つもりか? 観たら「目が潰れるか」? 味噌糞となるほかない虚構の話題作りは,いい加減,終わりにしたほうがよい。

--------------------

※ 以下の画像には Amazon 広告へのリンクあり ※