小池百合子の願望「都知事・再選」を最優先させた新型コロナウイルス「ロードマップ」は,この政治屋都知事のためだけの「最悪の愚策」

都民は「小池にはめられたどんぐり」同然である。オタマジャクシでないかぎり,自分たちではこのドブ池からは逃げられない

都民が嵌められたまま,苦しめられるだけと決まった「小池百合子ファーストの新型コロナウイルス対策」:「日常生活回復への死のロードマップ〉設定」は,この知事による私物化都政のきわみ

都民たちはその設定にはこぞって反対し排除したうえで,自主的に正常化のためにロードマップを独自に作り,こちらにしたがうほうが先決問題である。エゴ丸出しの百合子のロードマップは,全面的に否定され,死没とされるのが妥当 

               本日(5月29日)発売

  「要  点」 「緑のたぬき」から「コロナのタヌキ」に変身して化けたこの都知事小池百合子には,けっして騙されてはいけない,彼女にあっては都民の「健康や生活や事業」のことなど,本当は頭のなかの片隅にもない,ただ単に都知事選で再選されることしか念頭にはない……


 小池都知事が示した “死のロードマップ” ,ミュージシャンには事実上の死亡宣告」『日刊サイゾー』2020/5/28 15:06,https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0528/ncz_200528_2840339180.html

 小池百合子東京都知事が〔5月〕22日,「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」を発表。休業要請緩和の3段階の道筋を示したが,業種によっては営業再開の目処がまったく立たないものもあり,関係者から悲鳴が上がっている。

 一部の人びとにとって,それはまさに死のロードマップ” だった。小池都知事が作成した独自のプランは,ステップ0(飲食店は20時まで,イベント自粛など)からステップ3(飲食店は0時まで,イベントは1000人までオッケーなど)まで,段階的に休業要請を緩和するというもの。ステップの移行は2週間ごとに判断するという。(引用終わり)

 ところで,小池百合子都知事の任期は7月30日までであり,6月18日に告示され,7月5日が投票日である東京都知事選挙に,彼女が立候補することは数日前に表明されている。小池は「新型コロナウイルス感染拡大「問題」に関しては,東京都の経済社会を全面的に破壊することなど,なんとも思っていない本性をむき出しにした「日常生活への死のロードマップ」を作成し公表していた。

 東京都は,新型コロナウイルスに伴う国の緊急事態宣言の解除を受けて,5月26日になると,休業要請の緩和行程を3段階で示した「ロードマップ」の最初の「ステップ1」に進むことを決めた。そして,小池百合子知事は「宣言が解除されたとはいえ,第2波がいつ来るかは分からない状況ゆえ,ある意味で,コロナとの共生も考えなければいけない」と強調していた。

 しかし,この考え方の基本は都の経済社会を完全に無視しており,都次元における「医療社会側の対策条件」の関連要因のみを,小池ファースト的に無条件に最優先させた,つまり,党利党略ならぬ「小池有利・都民虐待」の発想でしかない。

 現段階において一番肝心なのは,医療問題と経済問題をいかに工夫して妥協させつつ,新型コロナウイルス感染拡大「問題」に対処・克服するところにある。にもかかわらず,小池百合子は “自分の都知事選挙再選” を『絶対的な判断基準に置く』だけの,本心でいえば “きわめておためごかし” のコロナ対策(愚策)を展開している。

 『都民殺すにゃ刃物は要らぬ』「小池流のコロナ『死のロードマップ』で十分なのである。都知事再当選のためなら,なんら手段を問わない「百合子の素人判断の対策」は,百害あって一利なし。そもそも,東京都で新型コロナウイルス感染拡大に最初に火を点ける原因を提供していたのは,2020東京オリンピックに向けてうつつを抜かしていた1人である小池自身でもあった。

 それがいまとなっては,あたかも対岸の火事が東京都にまで飛び火してきて延焼しましたみたいな顔つきをしながら,「コロナ,コロナ……」と,この対策を叫んでいるのが,この女性都知事である。

 自分が本来,背負っているはずの重大な責任までも,すべて新型コロナウイルスのせいにできる “いけ図々しい” この東京都知事の破廉恥ぶり。そういえば,『週刊文春』の最新号(発売日2020年5月28日,6月4日号)は,カイロ大学を首席で卒業したと,しかもいままでも『大ウソを貫いてきた』小池百合子の「履歴詐称」問題を,あらためて追及する記事を掲載していた。該当記事の見出しを紹介しておく。

   小池百合子  カイロ大〈首席〉卒業の嘘と舛添要一との熱愛 ♣

 

 「カイロで同居していた者です」。2年前,届いた封書から取材は始まった。同居女性の告白,エジプト現地取材で明るみに出た虚飾の経歴。そして,舛添との秘められた過去。前知事は直撃に。


  音喜多駿「あと2ヶ月間,東京都外へ移動できない?!  小池知事が発表した『死のロードマップ』の正体」『BLOGOS』2020年05月22日 20:02,https://blogos.com/article/459498/

 この記事の寄稿者は音喜多  駿(参議院議員 / 東京都選挙区)は,小池百合子的には一流であるらしい「本来の目的と手段の完全なる転倒」の思考方式,およびその目的の「意図を詐術的にすりかえた策略」を非難している。この発言はしごくまっとうに,小池の心中に隠蔽されている意図を暴いている。そうした小池による陰謀的な策略はすでに4月初旬の段階から,より正確な時期でいうと2020東京オリンピックの延期が決まった3月24日前後から考案されはじめていた。

    ◆ 小池知事「命守るのが最大の目的」 緊急事態宣言控え ◆
  =nikkei.com 2020/4/6 21:58,2020/4/7 0:18更新,https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57729240W0A400C2EA2000/

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた政府の緊急事態宣言発令を控え,東京都の小池百合子知事は〔4月〕6日夜,記者会見を開き,都民に対し外出の自粛を,事業者に対し施設使用やイベントの制限を求める考えを示した。

 

 小池知事は「都民の命と健康を守ることが最大の目的。感染拡大を抑えられるかどうか,都民の行動にかかっている」と強調した。「移動制限などを強制的におこなうロックダウン(都市封鎖)は実施しない」と説明した。

 補注)「強制的ではない」都の対策であるから「都民の行動にかかっている」のが,今回における新型コロナウイルス感染拡大「問題」に対する基本的な対処法だ説いている小池百合子なりの「発言の中身」は,実は,脅しも含む狡猾な高等話法である。

 

 都民自身が進んでコロナウイルスから自分の健康を守ればいいのだとしたら,都はその手助けをすればいいはずだが,その振りだけはしていても,小池百合子の本来の狙いである「都知事再選」に標準を合わせた対策しかやるつもりはないので,警戒しておく必要がある。

 

 施設の使用制限について娯楽施設と遊戯施設,一部商業施設について「基本的に休業を要請する」とした。社会福祉施設はサービス内容などを考慮して「使用制限か,感染防止対策の協力を要請する」と説明した。具体的にどの施設が対象になるかは今後,国と調整するとしている。

 

 緊急事態宣言に対応する措置内容について,都民や事業者からの問い合わせに対応する窓口を〔4月〕7日に設置することも明らかにした。

 〔 ② の本文引用はここから始まる → 〕こんばんは,音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。情勢調査の専門家であるJX米重さんが(感覚とはいえ)400万得票予測をつぶやくほどに向かうところ敵なしな小池知事が,経済活動の再開に向けた「ロードマップ」を予告どおり発表しました。(ここでは該当するつぎの図解を参照用にかかげておく)

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 なお,音喜多駿が挙げて参照していた当該のニュースは,「新型コロナ 東京都ロードマップ策定 小池知事会見詳細,『NHK NEWS WEB』https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200522/k10012440721000.html であった。

 しかし結論から申し上げますと,明らかにこれは地獄に向かう「デスロードマップ」であり,早急な改善を求めざるをえません。

 「ステージ」ではなく4つの「ステップ」に分けて自粛解除に向かっていくので,本日の新規感染者数はわずか3名ですが「いまステージ3ね」というわけにいきません。ステップ0から段階を踏んでいき,しかもその判断基準はなんと「2週間毎」。これはいくらなんでも遅い,遅すぎます。

 ステップ3を抜けるまで最長丸2ヶ月間かかるわけで,いつまで過剰な自粛を続けるんでしょうか。少なくとも都知事選挙がその間に終わりますけど,そういうことなんでしょうか。

 補注)そのとおりである。小池百合子都知事選挙においては自分1人だけが圧倒的に有利な立場(足場)を確保しておく構図を作りながら,この選挙戦を切り抜けることだけしか考えていない。しかも,コロナ対策の名分に守られたかっこうで,好き勝手に自分を露出する戦術(都知事選のための事前運動も)をおこなってきた。これでは,他の立候補者は対等・公平に都知事選を戦うという前提からして,すでに破壊されていたというほかない。

 下手したら夏の前半まで都民は都外に出られなくなり,ライブハウス・カラオケ・スポーツジムなどの営業自粛は延々と続くので,早くも特定事業者から悲鳴にも似た声が上がっています。

 なお,大阪府はこの自粛ステージの変更は「1週間毎で3段階設定」です。1ヶ月弱がんばれば営業・活動再開できるのと,2ヶ月経ってもどうなるかわからないのでは,精神的な負担も桁違いではないでしょうか。

 ここでは関連させてつぎの数点の図表を,併せていっしょに紹介しておく。大阪府の対処・措置に比較して「東京都のそれ」が異様にこまかく自粛を規制(強要)しようとしており,つまりは,その解除までの行程をわざわざ複雑に定義したうえで,不必要に長期化させるための意図がみえみえである。

 

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 しかも,その「ステップ」を進める判断基準となる7つの指標に関して,「緩和の目安」となる数値が発表されているのは3つのみという超謎の事態。思わず二度見しましたよね。いやどういうことなんですか,ほんとに。

 これではなんども申し上げているとおり,なにをどうがんばれば出口に迎えるのかがさっぱりわかりません。最長2ヶ月というタイムスパンにくわえてこれでは,都民の心がへし折られるのに十分です。

 補注)適菜 収が『おい,小池! -女ファシストの正体 時代への警告-』ベストセラーズ,2017年11月を公刊していたが,前段のごとき小池百合子流の政治手法,はまさしくファシズム的には典型的なやり方である。国民・庶民たちの日常生活やその利害・関心などはそっちのけにして,小池百合子は自分の損得計算だけを念頭に置き,「コロナウイルス対策」をやっているつもりである。都民たちの立場などどうでもいいのである。音喜多が批判する焦点もそこに向けられていたのではないか。

 そしてひと目みておわかりのとおり,7つの指標の最新数字はかなり低く,国が発表しているスコアについても明確に下回ってます。それでも2週間ごとに「都民からは見えない目安」を検討して4ステップ進まねばならぬとか,論理的に受け入れがたいと思うのは私だけではないはずです。

 補注)つまりやらなくてもいい,守らなくてもいい程度の「自粛規制」までを,ファシスト都知事は都民たちに強制しているのである。やたらこまかいが,それほどたいした意味のない,つまり疫学的(医学的)には根拠が確実にはみいだしにくい,小池百合子独自の規制基準を勝手に作りあげて,これを都民たちに実質強制している。

 音喜多駿議員は,小池百合子都知事の魂胆はみとおしているらしいが,これ以上強い口調ではっきり批判しないところが,優柔不断に映る。だが,小池百合子が現都知事として志向するところは,東京都じたいの『経済や社会や文化』そのものは犠牲(!?)にしてでも,自分が都知事選において再選されることにしか向けられていない。

 すなわち,いま小池百合子はいまさに「都知事として東京都を破壊しつつある」。トンデモな政治家(政治屋)である。

 この後,資料には学校再開についても触れられていますが,こちらも非常に保守的だし,現実的な運用には強く疑問符がつく内容になっています。自分の子供のことにひきつけて考えても,これだけ新規感染者が抑制されている状況で,学校の完全再開があと2ヶ月後って完全にありえないんですが……

 補注)「学校の完全再開があと2ヶ月後って完全にありえない」という対策が,小池百合子都知事によってなされようとしている。都民たちの批判は本来であれば,そうした事態にならなくても済むように対策を講じるのが都知事の役目であるとみなして,ごうごうたる批判がこの知事に寄せられていいはずである。だが,どういうわけか,都民たちはおとなしい。この都知事の本当の狙い,これがあとに生むに違いない迷惑や害毒に,まだ都民たちは気づいていないのか。

 このままでは,都知事選挙には小池百合子知事が圧勝するかもしれませんが,東京都の経済と子どもたちの学力・生活環境は取り返しのつかない傷を負います。「いや,小池知事はきちんとわかっていて指示を出しているのに,都庁が機能していないのだ」という声も聞こえてきますが,

 いずれにしても,私が聞くかぎり「このロードマップはまずい!」というのは多くの都政関係者のコンセンサスです。なんとか「2週間毎のステップ」という部分だけでも早期に撤回され,隠されている残り4つの数値が発表されるよう,心あるメンバーと協力して私からも強く働きかけを続けていきます。(引用終わり)

 ここまでの記述でも都民たちに分かってもらえると思いたいが,『国政の安倍晋三=都政の小池百合子』なのである。安倍のほうについていえばいまでは,その脳みその内容がスッテンテン(すっからかん)である事実や本性が,国民たちに暴露されてきた。だが,小池のほうはまだ,安倍となんら変わらぬというか,ある意味ではもっと悪質なファシスト政治屋的本質,いいかえれば,彼女の破壊者としての本質が猛毒のように備わっている事実が,都民たちの側にはまだ周知されていない。


 「小池知事,CMやネット  連日発信  7月に都知事選『出過ぎ』の声」東京新聞』2020年4月18日 16時00分,https://www.tokyo-np.co.jp/article/17121

 〔東京・新宿駅前の大型ビジョンで新型コロナウイルス感染拡大防止を呼びかける小池百合子知事〕は,「東京都知事小池百合子です」〔とまるで都知事選のための事前運動……〕。新型コロナウイルス感染拡大に伴う都の外出自粛要請で,小池知事が報道だけでなく,テレビCMや街頭ビジョンに毎日登場している。

 知名度を生かして自粛効果を目いっぱい高めたいという都の取り組みだが,7月に都知事選を控えるだけに,都民からは「出過ぎでは」との声も上がる。〔もっとも,当人は〕「都民一丸となってこの難局を乗り越えましょう」。

 テレビCMで小池知事が自己紹介に続き,こんなフレーズで呼びかける。「外出を控えて」「買い物は必要な量に」など5つのパターン(各15秒)があり,民放6局が9日から,1時間に一本程度のペースで放送。新宿・アルタ前など都内9カ所の街頭ビジョンでも流している。

 「どれだけ感染減につながったかの数値的な評価はむずかしいが,少しでも効果につながれば」と都の担当者。ラジオCM,新聞広告や YouTube での毎日の動画配信なども含め,広報の費用は総額で14億円をかける見通しだ。

 ネット上では「国の代わりにやってくれている」と評価する声がある一方,都には「やりすぎでは」「知事選が近いのに流していいのか」との意見が寄せられている。庁内からも「選挙を意識しているのだろう」との見方も。

 こうした指摘に,都の担当者は「ご批判も覚悟のうえで,最初はトップとしての知事のメッセージを強く打ち出すのが狙い。飽きられて逆効果になる前に,変更する方針です」と話す。〔4月〕19日からは若者に危機感を感じてもらうため,知事出演のCMは終了し,人気ユーチューバーのヒカキンさんら4人が呼びかけるバージョンなどに順次,更新していく予定だ。

 都によると,首都圏などに緊急事態宣言が出たあと,初めての日曜日となった〔4月〕12日の人出は,新宿や渋谷など繁華街で1月下旬に比べ8割以上も減った。ただ,巣鴨など地域の商店街では減らず,遠出をしないためか逆に混雑している商店街もあるという。5月6日までの自粛期間も折り返しを迎え,都は自粛疲れや気の緩みを警戒。「効果的な訴えになるよう模索していきたい」(都の担当者)としている。


 「小池氏,再選狙いか=自民は対抗馬模索-来夏に都知事選」時事通信2019年08月05日06時18分,https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080201157&g=pol

 東京都の小池百合子知事は〔2019年8月〕2日,就任3年を迎えた。任期満了が来〔2020〕年7月30日に迫るなか,再選出馬するか明言していない。ただ,小池氏の指示を受け,2020年東京五輪パラリンピック以降の都の成長戦略作りが進んでおり,「再選出馬は織りこみ済み」(知事周辺)。一方,自民党都連は,小池氏の立候補を前提に独自候補の擁立に向け動きだしたが,人選は難航しそうだ。

 小池氏は今年に入り,自民党との関係を修復するような動きをみせている。都議会自民党とのパイプ役として元副知事の村山寛司氏を特別秘書に起用したほか,バリアフリー推進に向けた都の懇談会の名誉顧問を自民党前幹事長の谷垣禎一氏に委嘱。また,同党の二階俊博幹事長は,小池氏が立候補すれば支援する意向を重ねて示している。

 小池氏は〔2019年8月〕2日の定例記者会見でも再選出馬を問われたが,「さまざまなミッションをひとつひとつ重ねることがいまの一番大きな役割だ」と述べるにとどめた。こうしたなか,前回の知事選で推薦候補が敗れた自民党都連は,6月に選考委員会を設置。

 公募も含めて幅広く人選を進めていく予定だが,「小池氏に勝てる候補は容易にはみつからない」(幹部)のが実情だ。丸川珠代元五輪担当相らの名前も挙がるが,「年内に候補者が決まるかは分からない」(同)という。事選の日程をめぐっては,〔2020年〕7月24日開幕の東京五輪への影響をできるかぎり抑えるため,同5日が投開票日になるとの見方が強い。

 補注)以上の引用は,2020東京オリンピックの1年(以内)延長が決まる以前の記事からであった。

 

 「トランプと小池百合子と橋下 徹は同根のおぞましさ。『大衆扇動と炎上』の論理 藤井 聡(内閣官房参与)× 適菜 収(作家)の新春放談 『2017年,日本はどうなるのか?』  第4回《集中連載》」『BESTTIMES』2017.02.07,https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/4561/ 以下

【著者プロフィール】

 ◉ 藤井 聡(ふじい・さとし) ……1968年奈良県生まれ,京都大学大学院工学研究科教授。2011年より京都大学レジリエンス研究ユニット長,ならびに第2次安倍内閣内閣官房参与(防災減災ニューディール担当)(現在は外れている)。著書に『大衆社会の処方箋-実学としての社会哲学-』『社会的ジレンマの処方箋-都市・交通・環境問題のための心理学-』『大阪都構想が日本を破壊する』『〈凡庸〉という悪魔』『超インフラ論』,適菜 収氏との共著『デモクラシーの毒』『ブラック・デモクラシー』など。

 

 ◉ 適菜 収(てきな・おさむ) ……1975年山梨県生まれ,作家・哲学者。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教邪教です!』,『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上,講談社+ α 新書),『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+ α 文庫),呉 智英との共著『愚民文明の暴走』(以上,講談社),『死ぬ前に後悔しない読書術』(KKベストセラーズ)など。安倍晋三の正体を暴いた渾身の最新刊『安倍でもわかる政治思想入門』(KKベストセラーズ)が発売即重版。3月に続編『安倍でもわかる保守思想入門』が発売予定。

 この ⑤ に登場して対談する2人は,小池百合子という政治屋(スケコマシ的な存在)をまっこうから批判する,それも個人攻撃ではなく,あくまで学問と理論の裏付けをもとに根本から彼女の問題性を暴露しつつ対論する。

 --トランプ米国大統領の発言が連日世界を揺るがしている。アメリカが反グローバリズム路線に舵を切るなか,安倍政権は移民政策をはじめ,グローバリズム路線を突き進もうとしている。作家・適菜 収氏は話題の近著『安倍でもわかる政治思想入門』でいまの日本の姿に警鐘をならした。内閣官房参与・藤井 聡氏も国の行方を憂えている。そんな2人が「2017年,日本はどうなるのか?」を徹底放談。

 補注)藤井 聡は現在,「内閣官房参与」の公務からは離れている。またこの「2017年」における2人の対話は,現状の⇒「2020年」に対しても,そのまま通用・妥当する。以下はともかく,小池の政治屋として本性をしるために引用している。なお「※ー番号」は引用者が付した。

 

 ※-1 トランプ現象と橋下現象は同根

  適菜  歴史がきちんとみえる人は少ない。トクヴィルは20代でアメリカにいって,全体主義の到来を予見した。ああいうのは例外中の例外です。だったら,凡人はみえる人間に学べばいいんです。

  藤井  ほんと,おっしゃるとおりです。単にそれだけの話です。

  適菜  問題は,見抜いている人間に学ぼうという姿勢じたいがなくなっていることです。

  藤井  子供のころからの「知性の発達」のすべての基本は「耳を傾ける」ことです。聞いたことがないことやすぐに理解できないことがあれば,耳をふさぐのではなく,まずは耳を傾ける。そのうえですごいと思っても良いし,疑問に思っても良い。分からないと思っても良い。分からなければ覚えておいて,あとで考えれば良い。それは「知的好奇心」ということもできるし,「謙虚な姿勢」と呼べる。それがいまの日本にはほとんどなくなりました。

  適菜  その姿勢こそが,辛うじて文明社会をなりたたせているにもかかわらず。

  藤井  おっしゃるとおりです。最近は理解でき来ないことがあれば,耳を傾ける前に,すぐ批判したり罵倒したりする。それは文明人ではなく単なる野蛮人。そうなると,金持や権力者,声の大きい人間が世界を牛耳ることになる。これはニヒリズム虚無主義:善と悪,真と偽の区別なんてなんもない,という立場,ないしは気分)です。援助交際の構造と同じで,カネさえもらえるなら,利益さええられるなら,糞も味噌も皆いっしょでいいなんてことになる。悲しい話です。

  適菜  オルテガが,大衆人の定義をしています。その主な特徴は,自分自身凡庸であることを自覚しつつ,凡庸たることの権利を主張し,自分より高い次元からの示唆に耳をかすことを拒否していることだと。

 ※-2 日本の政治家たちの低品質ぶり

  藤井  いまの多くの政治家は,大衆を扇動すれば権力を握れることに気づいてしまったんです。その典型が,小泉純一郎元首相であり,橋下 徹氏であり,小池百合子知事であり。

  適菜  安倍晋三であると。もっとも政治家になってはいけない人間が政治家になってしまった。

  藤井  たとえば小泉〔純一郎〕のように,「単なる大衆扇動家」が総理にまでなるとメディアに影響を与えることができる。そこで言葉のノリだけで,真実を度外視して,雰囲気だけで政治をやろうとする。

  補注)その息子の小泉進次郎をみよ。実にくだらない国会議員である。まともに議員として活動ができていない。下手くそなポエムにもなりえない「迷文句」(発言?)を吐くことだけが唯一のトリエであるかのような,しかも世襲で4代目の議員ときている。まともな(?)話題といったら,せいぜい,滝川クリステルとの〈できちゃった婚〉くらい……。世襲政治家の家風にあっては〈資質の劣化〉が法則的な必然なのかとまで,突っこみのひとつも入れたくなる。

  適菜  かつての自民党といまの自民党は完全に別物ですね。支持基盤じたいが変わってますから。

  藤井  農業の票も離れてますね。それはつまり,「瑞穂の国」の民が支持していないということです。

  適菜  自民党や安倍政権は,大地に立脚した農家の声であったり,自分たちの住む場所を守ろうとする庶民の声を拾おうとする努力を放棄した。それで完全に都市政党,イデオロギー政党になってしまった。イメージ選挙で大衆を誘導したほうが手っとり早いと思っているから。

  補注)第2次安倍内閣で大臣になった議員連中の質の悪いことといったら,これが「選良として国会議員」かと疑わせる者たちばかりであった。なにせ,その「頭領自身が世襲3代目のボンクラ:お▼カ政治屋」ときたからには,措置なしの出来事がこの内閣のもとでは連続して演技(公演?)されてきた。

  藤井  日本が「橋下化」しているんです。つまり,もっともらしく聞こえる詭弁をうまく使って大衆の「感情」を煽っておこなう炎上政治がどんどん幅をきかすようになってきた。その背後には,嘘や誠,善や悪の区別なんてなんでもない,というニヒリズムがある。だから,「詭弁」をいくら使っても気にならないし,聞いてる方もなにも気にしない。社会全体がそうなるのが橋下化。

 ※-3 人間は感情の生物

  藤井  もちろん人間は「感情の生物」だから,感情に訴えかけることそれじたいは悪いことではない。でもだからといって「理性」を無視していいとはならない。やっぱりウソはウソであり詭弁は詭弁。ウソや詭弁がまかり通れば早晩,皆が不幸になって,必らず,皆が地獄をみるようになる。

  補注)現状の東京都は,新型コロナウイルス感染拡大「問題」をいいわけにした小池百合子による「都民を地獄への誘導」が開始され,現に執行中である。都民はこうした小池の都知事選挙再選のためのであれば,なんでもかんでも「都民まで巻きこんで犠牲する都政」をなんとも思わないやり口に気づく必要がある。

  だから政治でも自分の人生でも,どこかで必らず「理性」の力で嘘と誠,善や悪,美や醜を区別する姿勢が求められる。なのに橋下化した社会では,「いままでインテリどもは甘っちょろい理性だとか知性だとかいって政治をやろうとしてきた,だけど,人間の本性はもっと醜いものなんだよ!」と,知性や理性が否定される。

  そのうえで,大衆を扇動できる「感情」だけを尊重し,理性を軽視,ないしは無視し,糞も味噌もすべていっしょにあつかう政治が横行するようになる。しかし,おおよそ人間は「善」でも「悪」でもない。「善」でもあれば「悪」でもある。だから橋下化で否定される性善説も,橋下化で肯定される性悪説もどちらもおぞましいニヒリズム

  そもそも人間は多面的な存在。だから文学,哲学,音楽,演劇,風俗,すべて含んだうえで人間を捉えなければ,まともな政治なんて出来るはずがない。

 補注)この段落は安倍晋三が口にした例の〈森羅万象〉のことか? もっとも,この首相はその森羅万象にはまったく疎い政治屋の典型的な事例であったゆえ,なにをかいわんや……。

 ※-4 みな,考えるのがめんどうになっている

  適菜  いろいろ考えるのがみな,めんどうなんですよ。だから,大衆は合理や理性や抽象や理念を愛好する。

  藤井  だから,善悪判断はさておき,断定的に「さっぱりと否定する」だけの人間が,人気を浴びる。それがトランプ現象であり,橋下現象であり,小池現象。確かに,森元首相や内田都議をみて,イライラする。それは分かる。でも,そんな「イライラ」だけを燃料にした炎上が延々と続いていると,そのうち,その炎上に対する不満も新しくまた出てくる。

  だからこんどは,そこに火をつけることができれば,「逆炎上」が発生する。そうなれば,火をもって火を制すということになって,もともとあった炎上が消えていくことになる。たとえば,大阪都構想のときも豊洲の盛土問題のときも,「都構想に対する不満」や「豊洲批判,に対する不満」というエネルギーに働きかけたら,逆の方向に燃えはじめて,世論が変わっていったわけです。

  適菜  いまの自称保守陣営がやっているのも似ていますね。お花畑左翼をみていると単純すぎて普通の人はイライラする。そこに火をつけて商売にするわけです。

  藤井  そうですね。ただし,そんな炎上が「ウソ」に塗れたものなら,結局不満が必らず出てくる。たとえばいまは,左翼は力がなくなってきたので,「保守」が主流。そうすると,「保守」という陳腐な物語に対する不満エネルギーがたまっているのが 現状です。

  でも,シールズ的な左翼も賞味期限が切れているので,そのアプローチではその保守に対する不満エネルギーには着火できない。だから,本来の保守的な人間が,いまの自称保守に対する不満に火をつける可能性があります。つまり,「真実」の下に火をつけるわけです。まあそれが一番むずかしいんですが,それをやろうとするのが,本来の政治,というものです。

  適菜  左翼の安倍批判が頓珍漢なのは,根が同じだからです。近代理念やグローバリズム路線に疑いをもっていない。安倍をきちんと批判するロジックをもっているのは,真っ当な保守だけだと思います。(引用終わり)

 --以上,藤井 聡と適菜 収は『橋下 徹=小池百合子安倍晋三』だと,おおまかにだが,決定的に論断していた。藤井はとくに,小池の新型コロナウイルス感染拡大「問題」に関する収拾方法に対してとなると,極論的にまで徹底して非難:批判を差し向けている。本ブログ内でもすでに藤井の見解はとりあげてきた。

 いずれにせよ,小池百合子都知事として再選させる前にすでに,それも彼女自身の個人的な欲望(その再当選)のために,現在進行中のかたちで,この東京都はめちゃくちゃに破壊されつつある。この現状を少しでも食い止めるためには,彼女を東京都から7月末日付けで追放することが必須である。

 都民は,彼女のスケコマシ風でしかない都政運営のトリック(からくり)に早く気づき,7月の都知事選挙を区切りに,この女性政治家を東京都政から辞去させることが緊急課題である。

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