「コロナのたぬき」東京都知事小池百合子による策略的な都知事選関連の「言動」に,都民のためになる有意義な中身は皆無

小池百合子都知事の選挙用ポスターを観ての感想は,目先・舌先三寸の宣伝文句としてしか読めない,なぜ過去4年間の実績を都民に向けて問わず,逃げまわるのか? 都民は「こんなコロナ仕立ての赤信号・たぬき政治屋」に騙されるつづけるのか?

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 補注)これは2016年の都知事選挙小池百合子がかかげていた公約である。これらを実現しえたかどうかを問うとしたら,すべてが合格点圏外であった。本日のこの記述の最後に,その不合格ぶり(冴えない採点表)が掲示されている。小池が過去4年間に記録したことは,この公約の結果が不合格点ばかりであった点である。その事実に照らして評価すると,都知事である小池に対する採点は,ほぼゼロに近い点数しかつけられない。

  要点:1 石井妙子『女帝 小池百合子文藝春秋,2020年5月29日を読んだ都民ならば,7月5日投票日の都知事選挙に出向いたら,小池の氏名は絶対に書かない

  要点:2 都知事選挙用ポスター(本日『朝日新聞』朝刊に選挙用広告として出されていた現物)は,過去4年間に「落第点の実績(赤点評価)」から逃げた文句,「新型コロナ感染症対策に全力」が記載されていたが,これは当たりまえに過ぎる標語であり,ピンとこない

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  要点:3 過去4年間の都知事任期中,当初・当時の選挙ポスターには「都民が決める。都民が進める。」と謳っていたが,その「決める・進める」を指導する立場にいた小池百合子都知事として残した実績は,一番甘い評価でもせいぜい25~30点であった。その実績は,再選のための選挙ではすっかり置いてきぼりにしておき,こんどはもっぱら「新型コロナ感染症対策に全力」と謳っているものの,どうせまた今回も「無責任路線でいく」のではないか?


  2020年7月5日都知事選用の選挙ポスターの画像などに関する話題

 1)「【2020都知事選】N国・ホリエモン新党の所業はゆるされるのか」『HUNTER』2020年7月1日,https://news-hunter.org/?p=1947

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  補注)この掲示場(掲示板)では,中段に「ホリエモン」の文字がみえるが,これには疑問が提示されている。なお「都知事選の立候補者は22人」であるが,この数のポスターがこの掲示板には貼られていない。16人しか登場していない。

 小池のポスターには「東京の未来は都民と決める」と書かれている(後段に,より鮮明に写っているこれと同じポスターを出してある)。だが,この正確(厳密?)な意味は「東京の未来は小池が決める」であった。

 2)「山本太郎氏自ら新ポスター貼り  須藤氏3度目の応援」『日刊スポーツ』2020年6月26日15時26分,https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202006260000491.html

 任期満了に伴う東京都知事選(7月5日投開票)にれいわ新選組公認で立候補した山本太郎代表(45歳)が〔7月〕26日正午からJR錦糸町駅前で街頭演説をおこない,立憲民主党から離党を表明している須藤元気参院議員(42歳)も3度目の応援に駆けつけた。

 演説後に会見した山本氏は公約のひとつである東京五輪パラリンピック中止についてドイツの国営放送局のインタビューに「(新型コロナウイルスの)特効薬もなく,安全に開催できるという保障がない。東京自身が培養シャーレみたいな状況になって,東京がさらなるパンデミックの始まりなるのは避けなくてはならない」と語った。

 選挙戦の折り返し地点を迎え,新たな選挙ポスターも作製した。総額15兆円の経済対策などの公約を前面に訴えたもので山本氏がみずから,掲示板に新ポスター第1号を貼り替えた。

 「選挙戦に入ってから公約をアピールするため急きょ,作製した。ボランティアさんのおかげで2日ほどで全部を貼り替える」と,陣営スタッフは話していた。

 --〔6月〕18日に告示された東京都知事選(7月5日投開票)に立候補の届け出をした候補者は22人。立候補者は以下のとおり。 

 れいわ新選組代表の山本太郎氏(45歳)  現職の小池百合子氏(67歳)

 幸福実現党広報本部長の七海ひろこ氏(35歳)  元日弁連会長の宇都宮健児氏(73歳)

 政治団体代表の桜井 誠氏(48歳)  介護職員の込山 洋氏(46歳)

 元熊本県副知事の小野泰輔氏(46歳)  先物トレーダーの竹本秀之氏(64歳)

 歌手の西本 誠氏(33歳)  会社社長の関口安弘氏(68歳)

 NPO法人代表の押越清悦氏(61歳)

 音楽家の服部 修氏(46歳=NHKから国民を守る党推薦)

 NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52歳=N国推薦)

 マネジメント業の斉藤健一郎氏(39歳=N推)  自営業の後藤輝樹氏(37歳)

 作家の沢 紫臣氏(44歳)  イベントプロデューサーの市川浩司氏(58歳)
 フリージャーナリストの石井 均氏(55歳)  薬剤師の長沢育弘氏(34歳)

 元会社員の牛尾和恵氏(33歳)  政治団体代表の平塚正幸氏(38)
 元派遣社員の内藤久遠氏(63歳)

 

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         出所)『日刊スポーツ』2020年6月26日。

 このなかで,NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52歳=N国推薦)が立候補しているのに対して,このN国が推薦する体裁となって立候補している候補者が2名いるのは,奇怪である。このような非常識,健全な理性とは無縁の都知事選への関与をする「NHKから国民を守る党」とは,いったいなにを考えているのかと疑念を抱かせる。立花の言動・行動についてはその暴力的な行動性を疑わせる出来事がないわけではなく,その良識の欠如が社会的に問題にされてきた。

 前記の都知事選への候補者たちのなかには,いわゆる泡沫候補が大勢混じっている。ということで,つぎの画像資料も紹介しておく。

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 3)『朝日新聞』本日の選挙広告(公告)

 この広告はまえもって,冒頭にかかげてあった。

 都知事選の候補者全員でなく,小池百合子など一部の人たちしか出ていないが,小池のポスターに注目して出してみた。空しい文句が躍っている。「新型コロナ感染症対策に全力」と書いてもいるが,都知事であれば,この程度のいわずもがなの当たりまえな主張をすることが,この選挙用ポスターで訴えたいことであったのか。

 つぎの小池百合子用のポスターは,「東京の未来は都民と決める」とか「東京大改革 2. 0」と書いてあるが,さしたる4年間の業績も成果がなかった都知事が「再選にさいしてかかげる文句」でもあるまい。その「1. 0」のほうはどうなっていたか? この点を指摘するだけでも恥ずかしくなる。この問題は最後の段落でとりあげる。

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 出所)https://twitter.com/amakazeibuki/status/1273451664456867840

 過去4年間,自分がなにをなし(とげ)たのであり,この実績の上にさらに再選されたら “どうの・こうのという” のではなく,いま「私:小池百合子」は「新型コロナウイルス対策に当たっています,東京都民といっしょに決める都知事です」と,いっているだけのこと。本当か? 実に空虚で中身のない文句が,こちらのポスターにも書かれている。つい2ヵ月ほど前であれば,小池が完全に無視していたのが,この「新型コロナウイルス感染拡大」の問題であった。

 都知事選に立候補者した者は,小池百合子にかぎらず知事に選ばれたら,この任務・仕事にどのように取り組むのかを説明しなければいけないのに,「いま,私は都知事としてコロナウイルス問題に取り組んでます」といっている。当たりまえ過ぎて,まったく能がない〈現職の有利・強味〉の利用(悪用)である。しかも,焦点を故意にボカした文句を吐いていた。小池が都民に向かい自分の存在を訴求するこの方法は,いかにも「緑色もあせてしまった〔しおれた黄緑色の〕コロナのたぬき」であれば,これにふさわしい詐術的な話法になっている。


  新型コロナウイルス感染拡大「問題」 東京首都圏の難問

 東京都を足場にする地方紙である『東京新聞』から,つぎの2つの記事を引用し,小池百合子都知事立候補者がなるべくトボけていて,つまり,あまりくわしくは触れたがらない新型コロナウイルス感染拡大「問題」,その7月になってからの概況をしっておくことにしたい。

 1)「東京都で感染者107人 小池知事『感染拡大要警戒』,休業要請は否定」『東京新聞』2020年7月2日 21時14分,https://www.tokyo-np.co.jp/article/39361

 東京都で〔7月〕2日,新たに107人の新型コロナウイルス感染者が報告されたことが,関係者への取材で分かった。感染者数が100人を超えるのは,154人だった5月2日以来。5月25日の緊急事態宣言解除後では最多。小池百合子知事は臨時の記者会見を開き,専門家からの意見を踏まえ「都内は『感染拡大要警戒』の段階にある」と呼びかける一方,現時点での休業要請などの措置には否定的な姿勢を示した。

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 出所)これは『東京新聞』2020年7月3日

 小池知事によると,107人のうち,29人が接待を伴う飲食店で働くいわゆる「夜の街」関連。9人は家庭内感染,7人が友人などとの会食での感染。高齢者施設や病院内での感染が11人だった。年代別では20~30代が71人で66%を占めた。知事は退庁前,休業要請について「まず,効果のほうを考えたい。有効性,それから,社会的な,影響等々も考えたい」と語った。

 補注)都知事のこの返答はおかしい。現時点というものがすでに「❌ ❌ を考えたい」とか「等々も考えたい」時期ではなくなっている。それゆえ,これら文句は問題を先延ばしにするための答え(詭弁)にしか聞こえない。休業要請は休業補償をともなわなければ,効果や有効性で問題がある点は,いうまでもなかった。だから,それではその代わりになにをどのように手当するのかを答えるのが肝心であるにもかかわらず,そのように口先・舌先だけの遁辞に終始している。

 この都知事にとっては,今日まで選挙運動期間中であり,明日〔7月5日〕が投票日である都知事選で当選する自分の姿しか頭の中にはない。新型コロナウイルス感染拡大「問題」そのものは「自身の利害にとっての具材」にしか過ぎず,前段のように,まったくすなおではないいいまわしがなされていた。この人は,新型コロナウイルスの問題利用が自分自身の選挙運動にとっていかほど得になりえ,効果・有効性を発揮できるかについてしか関心がない。

 その点でさらにいえば,したがって「新型コロナウイルス」の「感染拡大」がどのように拡大・増加しようとも,自分のかまうところではない。ともかく,自分がこのコロナウイルスという具材をうまく料理することによって,新聞の紙面やテレビ・ネットの動画に都知事として顔を出せる機会を,よりたくさん確保しようとしているだけであった。

〔記事に戻る→〕 都内の1日あたりの感染者数は緊急事態宣言解除前後から,一時は1桁まで減ったが,6月に入って再び増加傾向に。6月24日には50人を突破し,7月1日の時点では6日連続の50人超の67人となり,累計で6292人となっていた。都内の最近の感染者は20~30代が多く,新宿や池袋など,夜の繁華街関連の感染判明が相次いでいる。

 都内の感染者が最初に100人を超えたのは4月4日の118人で,ピークは同17日の206人だった。

 また小池百合子知事は2日午前,「集団検査もあり,陽性者数は今後も増えていく可能性はある。医療の充実でカバーしながら,どのようにして市中に感染を広げないかをしっかりやっていく」との認識を示した。(引用終わり)

 このような理解,つまり,新型コロナウイルス感染に対する集団検査数を増やしているから「感染者数(発見)も増えているだけだ」という小池百合子の見解は,今後に向けてさらに “感染者数が増えても・増えなくても” 問題などない,とでもいいたげに聞こえる。これは,ずいぶんひどい発想(デタラメ発言)になっている。

 

  関東圏(とくに東京都とこの隣接県各地域)における問題

 東京都に隣接する諸県のなかでは当該知事が,たとえば埼玉県の大野元裕知事「東京の繁華街への外出など控えて」と要請していた(7月2日記事)。これに対して,尾木ママは「全くの無意味で」「都内での飲食控えて」という要請に苦言を呈していた(7月3日記事)。

 もっとも,埼玉県知事のいうことには十分に一理あるし,また尾木ママのいうことも理屈としては通っている。県境として観る「東京都」と「埼玉県・千葉県・神奈川県」との区分は,現実的な生活環境として観れば判るようにほとんど無意味である。東京都に隣接する各県では東京に近い都市に感染者が多く発生している。それだけのことである。地方行政単位の区分にこだわった議論をしたら,問題の全体像の把握を誤る。

 だから,尾木ママの指摘は正しいというか当然である。だがまた,行政地域として各県側の知事の立場にいる為政者にとってみれば,「東京の繁華街への外出など控えて」といわざるをえない,そう要請するほかない面もあって,この面では正しい。もっとも,新型コロナウイルスにとってみれば,県境などなんの意味はない区分である。コロナに感染し,死亡した志村けん流にいえば「コロナの勝手でしょ!」である。感染症の発生や伝染を原因を議論するさい,東京都となんとか県との違いに絶対的な差違はありえない。ただそれだけのことでもあった。

 とはいえ,ともかく東京都が今回の新型コロナウイルス感染拡大に関して主要な発生源になっていた。その周辺地域の各県,とくに埼玉県・千葉県・神奈川県にとってみれば,深刻に受けとめるほかない状況が都内では継続している。都と各県は協力する態勢を取らねばならないけれども,問題の根本は政府の責任に帰着する。こうした議論の関連でいうとしたら,いまの安倍政権はあまりアテにはできない。  
 政府は例の専門家会議を解散させ,新しく有識者会議を組織させていた点は,今日の新聞朝刊にもくわしく報道されていた。だが,のんびり感が否めない。一番問題である東京都とここの知事じたいが「やってる振り」ばかりであった。この「食わせ者にしか映らない政治屋小池百合子」であるかぎり,これからも有効性のある対・新型コロナウイルス感染拡大「問題」は期待できない。

 ここでは,毎日更新されているが,「東京都内の新型コロナ感染状況まとめ」『東京新聞』2020年7月3日(2日分まで表示)を参照することを勧めておきたい。ここでは東京都の感染者数統計のみ参照しておく。

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  小池百合子都知事が口先三寸で「新型コロナ感染症対策に全力という」問題

 つぎは,「夜の街から家族,職場,隣県へ コロナ再拡大『赤信号』 東京から全国流行の恐れ」『東京新聞』2020年7月4日 06時00分,https://www.tokyo-np.co.jp/article/39731 を紹介する。

 〔7月〕3日に124人が新たに感染するなど東京都内で再び拡大している新型コロナウイルスの感染が,夜の繁華街から市中や周辺に波及する兆しをみせている。夜の繁華街以外で感染者が急増し,職場や家族に広がるケースも。隣県でも東京由来とみられる感染が相次ぎ,警戒を強めている。

 補注)既述のとおり東京都は,こうした現状に対してできることといえば「休業要請」だけであって,それ以上の補償の問題は,もうやる気がない。となれば,政府の出方も問題になるけれども,肝心の東京都の対応ぶりが非力である。その割には,この知事は「やってる振り」だけの演出には熱心である。ともかく明日の都知事選に勝たねば,という一心のみはよく伝わってくるが……

 2日に「夜の街 要注意」とのボードをかかげた小池百合子都知事は3日,夜の繁華街への外出自粛をあらためて呼びかけた。

 補注)今回の選挙活動では街頭には立たず,ネット選挙に徹しているらしいこの現知事が「夜の街」(午後8時以降の行動なのか)に出没して,自分をアピールしている。だが,こちらもネットだけでやればいいものを,世間に対して直接自分の顔をさらすことに熱心。

 ところで「夜の街」という表現に定義はあるのか? 小池百合子都知事として「夜の街への外出を控えるというなかに,居酒屋は含むのかと聞かれ『当てはまらないと考えている』」註記)風俗営業とは異なる理解だというわけである。だが,その定義づけでよいのか疑問が残る。「3密(密閉・密集・密接)」という理解に照らしてみても,はたして,そのように定言できるかという疑問があった。

 註記)「小池知事が会見『夜の街への外出』に居酒屋含まず」『日刊スポーツ』2020年7月2日18時47分,https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202007020000897.html

 補注)小池都知事は「夜の街」,「夜の街」と連呼するが,ウイルスは「夜の街」にだけ生息しているのではない。街は夜になれば夜の街になり,昼になれば昼の街になる。特定の業種だけが諸悪の根源であるとする表現は明らかな「差別」だ。

 註記)『植草一秀の「知られざる真実」』2020年7月3日,http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-2351ec.html

 都は1週間前まで「ある程度,限られたエリアでの感染」とみていたが,感染は1部のエリアだけにとどまらなくなっている。2日に確認された都内の新規感染者107人のうち,夜の繁華街関連以外は7割強の78人で,前日から倍増。3日も124人のうち半数超の66人に上った。

 〔7月〕2日と3日は,ホストクラブ従業員から同居する家族への感染も確認。飲み会から職場に感染が広がるケースも出ている。都の担当者は「集中しているのは夜の街だが,100人超の感染者が出ているので,どこで感染してもおかしくない」と注意を呼びかける。

 夜の繁華街関連以外への感染で注目すべきは,人数だけではない。2日の場合,クラスター(集団感染)につながるリスクが高い福祉施設や病院で計11人の感染者が出ている。3日も介護施設医療機関で感染が確認された。

 補注)「夜の街」についてばかり問題要因を強調していると,こちらにある別の問題諸要因を軽視あるいは無視することになりかねない。「クラスター(集団感染)につながるリスクが高い福祉施設や病院」の危険性は,すでに十分にわれわれもしっているが,こちらの危険性はなんと表現したらいいのか? 「(もしくは昼夜)の施設や病院」とでもいっておくか。

 現時点では,感染者の多くが若者で,繁華街のある新宿や池袋に偏っているものの,重症化しやすい高齢者に広がれば医療危機に直結しかねない。〔すでに〕隣県にも影響を及ぼし始めている。6月下旬,従業員32人の感染が判明した横浜市内のホストクラブでは,このうち数人が,集団感染が起きた新宿のホストクラブでも働いていた。

 補注)本ブログ筆者の住む地方都市でも,感染者の発生はごく少数とはいえ,ほぼ同じ事情に原因していた。すなわち,そのすべてがといっていいくらい「東京がらみ」である。その意味では,県境(東京都と隣接する各県)の線上そのものに特別の意味をこめるのは,新型コロナウイルス感染拡大「問題」を考えるうえでは,適当ではない。筆者もたまに東京都心に出向く用事があるときは,そう簡単には感染するわけはないものの,場所・状況によっては緊張せざるをえない場合の時もある。

 千葉県では,7月2,3日の感染者計20人のうち14人は東京との往来歴があった。埼玉県では,6月15~28日の2週間で感染した88人のうち,半数の45人が都内で感染した可能性があるとみている。〔それゆえ〕埼玉県の大野元裕知事は3日,都内の感染者急増に「強く憂慮している」と述べ,県民に都内の繁華街への外出自粛を呼びかけた。

 都内の感染状況について,国際医療福祉大の高橋和郎教授(臨床検査医学)は「経路不明者も多く,すでに夜の街から市中に感染が広がっているのは間違いない。今後,東京から全国的な流行につながる恐れもあり,危険度からすると赤信号だ」と指摘する。(引用終わり)

 以上のように,東京都における新型コロナウイルス感染拡大「問題」は,隣接県にまで直接及ぶ問題であった。それだけに,東京都と隣接県との区別などできず,両域をまたいでいる「感染の広がり」の状況が,よく理解されねばならない。それでなのか,都知事選の最中(明日7月4日が投票日)を控えて,小池百合子都知事は立候補者の1人の立場から,それもいい気になって「新型コロナ感染症対策に全力」などと謳って(叫んで)いる。この人がとなえる〈全力〉なるものは,もとより眉つばモノであった。

 そもそも,3月24日以前までは2020東京オリンピックの開催準備しか念頭になかった都知事小池百合子が,いきなり,新型コロナウイルス感染拡大「問題」をとりあげだし,扇動的な言動を開始しだした。それも7月5日の都知事選に標準を合わせた展開になっていた。とはいえ,コロナウイルス問題に対処すべき「初動態勢」としては,「初めから」大幅に遅延していた。それゆえ,以後においてはドタバタ劇の様相になっていった。

 ともかく,コロナウイルス問題で騒ぎ始める以前は,つぎのように言動していた小池百合子都知事である。この人に対しては「政治屋として信用するに値しない」という判定を下しておくほかない。

  ★ 五輪延期を見届けてから,手のひら返しでコロナ対応へ ★

 

 コロナ対応〔に観られる〕……〔2020年〕4月以降の彼女の立ち居振る舞いは目立っている。だから忘れられてしまいがちだが,その前の出足は鈍かった。

 

 3月12日に小池氏は首相官邸で安倍首相と会談したが,東京五輪に関しては「中止という選択はないのではと思う」と述べていた。さらに3月19日の定例記者会見では「以前から申し上げているように,中止も無観客もありえない。開催都市として,いかにして安心安全な大会にできるか」と予定通りの日程,規模での開催を強調していた。

 

 今回の感染拡大は3月20,21,22日の3連休で国民の自粛ムードが緩み,多くの人が街に出て「密」をつくったことが原因とされる。その3連休前,小池氏はほとんど発信をしていない。五輪問題で頭がいっぱいだったのだろう。

 

 小池氏がコロナ問題で前面に出始めたのは3月25日。都民に対し,平日の自宅勤務や,不要不急の外出自粛の要請をした時だ。その前日の24日,東京五輪の1年延期が正式に決定している。五輪延期を見届けてから,手のひらを返したようにコロナ対応へ乗り出したかたちだ。

 註記)「『五輪やるべし」だった小池知事を『コロナ対応が早い』と評価する都民のナゾ 都知事選の『7つのゼロ』の実績は…」『PRESIDENT Online』2020/05/06 18:00,https://president.jp/articles/-/35183?page=2

 都民たちが小池百合子にまんまと騙されてきた点は,いうまでもない。以上のごとき経過にも明白に記録されている「百合子のデタラメさ加減」に気づかず,みごとに騙されている。まるで「夜の街」のチーママに,いい年した大人の男が,ころりと騙されている構図にみえる。都民は,もっとこの都知事の存在じたいとその仕事の成果(評価するに値する成果はほとんどなし)に注目して判断を下す必要がある。

 すでに一度紹介したことがある。音喜多駿「小池知事の4年間は25点以下 ? !   小池都政を客観的に検証」を,ここに再度紹介しておく。また,ほぼ似ているものであるが,東京新聞じたいによる「小池都政に対する評価づけ」の表も追加してかかげておく。

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 補注)なお「」のついている「ペット殺処分ゼロ」については,疑問が提示されている。つまり,この統計の定義に疑問が提起されているが,都側は答えていない。本当のところは,せいぜい「△」だという指摘がある。

 

 〔小池百合子都知事は〕「前回知事選の公約で大半が未達成の『7つのゼロ』への自己採点を問われると,『都民に採点いただくもの』とかわし,実現していない「スギ花粉ゼロ」への質問には「揶揄(やゆ)する質問かと思う」とも。

 註記)「4年間の実績アピール,未達成公約には口重く 小池氏出馬会見」2020年6月13日 07時17分,https://www.tokyo-np.co.jp/article/35252

 それゆえ,都民の側における麻生太郎君流にいわせれば例の「けっして高くはない」〕民度というものが,根本から,いまさらのように問われている。この現知事を再選させれば,過去4年間の「だらけ」で終わっていた「この知事としての〈仕事の低評価〉」であっても,当人にいわせれば『都民に採点いただくもの』として,まさしくタヌキばりに化け変われるという屁理屈が,まかり通ることになる。

 率直にいって,いままさに最高に絶好調であるこの「オンナ政治屋小池百合子の真骨頂」は,ずいぶんとふざけたド・屁理屈を平気で吐けるその厚かましさにおいてこそ,体現されている。

 安倍晋三の国政での至悪性と,小池百合子の都政での極悪性の両者がそろい踏みしてからというもの,日本の民主主義は徹底的に破壊されてきた。つまり両名は,それぞれの政治領域においては無双の存在であった。しかし,安倍はもうすぐ首相の座からは消える予定になっている。

 そこで,小池も同じに処分(「排除します」)にしておかないことには,この日本は今後も超絶的な絶望感に襲われたままにありつづける。いうなれば小池百合子都知事は,日本の国民・都民たちの頭上にぶら下がる「ダモクレスの剣」を意味する

 小池百合子政治屋としての立ち位置は,極右・反動の国家全体主義・他者差別主義の立場が強烈である。この点は,周知の事実であった。ある意味,都民たちはこのコロナのたぬきに「化かされている」というよりは,むしろ完全に「バカ(コケ)にされている」。いま,都知事選挙の最中に関して観ても,彼女はまさしく,そうした演技を盛んにおこなっている。

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【参考記事】

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