関東大震災と朝鮮人などの虐殺事件,関連書籍の紹介

              (2019年9月1日,2020年8月31日)

 関東大震災直後の朝鮮人虐殺行為がなかったなどと想像しつづけたい人もいるらしいが,広島・長崎に原爆が投下された事実を認めないと同じくらい愚かな空想的な決めつけである

  小池百合子都知事関東大震災後に発生した朝鮮人虐殺事件を認めたくないのは,事実をしらないからではなく,ただその歴史の出来事を認めたくないからである

   要点:1 自国・自民族の被害は大声で強調するが,他国・異民族への加害は封印・抹殺したい,小池百合子都知事安倍晋三ご一統

  要点:2 関東大震災時の朝鮮人など虐殺事件を “フェイクだとフェイクする” ,奇怪なフェイク的な物書きたちの「フェイクそのものである流儀と作風」



 a) 山岸 秀著『関東大震災朝鮮人虐殺-80年後の徹底検証-』に対しては,つぎのような「 アマゾンのブックレビュー」があった。まず,これを紹介する記述となる。

 ※ 評者「風」(5つ星のうち 5. 0 著者の誠実な姿勢に敬意を表します),2018年9月12日。

 関東大震災が起きたのはいまから95〔97〕年前の1923年ですが,アジア人(とりわけ韓国・北朝鮮と中国)に対する差別と偏見は変わっていないし,「おかみ」に従う思考力のなさは,大正時代より現在のほうがむしろ顕著な国民性だということがよく分かります。

 本書は,関東大震災の全体像(第1部)と埼玉県における朝鮮人虐殺(第2部)について,できるだけ事実を明らかにし,後世に伝えようとする渾身の書です。

 読後,「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」という原爆死没者慰霊碑の文言が頭に浮かびました。流言飛語に惑わされず,ましてやひとに暴力をふるうことなど許されないことです。


 この本は朝鮮人虐殺のみならず,日本人のソーシャルキャラクターにおける脆弱性を検証したものだといえます。(引用終わり)

 本ブログ筆者は,最近になってこの本を入手し読んでみたが,とくに感じたのは,第2部が,ほかの類書にはない事実に即して「綿密たらんとする筆致」のもと,極力「その歴史的に具体的な内容」を展開している点であった。

 

 ところが,山岸 秀とは対照的に工藤美代子・加藤康男夫妻〔のある著作〕は,関東大震災直後における朝鮮人虐殺事件を,それこそ必死になってフェイク化しようとする作為を重ねていた。

 

 この2名は,知識人とはとうてい思えない乱雑な作風をもって,それも「特定の意図(悪意)」を自著のなかに溶かしこむかたちで,その意欲(たくらみ)を放出・発散させていた。

 

 だが,1923年9月初旬に,その「あったこと」を「なかったことにしたい」人たちは,自分たちの精神内において “きっとなにかやましい” 「心理のなにか」を背負いこんでいたに違いない。
 

  b) さらに,筆者も読んでいたもう1冊の本に関連する文章を紹介しておきたい。それは「安倍応援団や極右議員も流布『関東大震災朝鮮人虐殺」はなかった!』の嘘と確信犯的トリックを徹底的に暴く検証本が」(『リテラ』2019.09.01 12:03,https://lite-ra.com/2019/09/post-4937.html〔~4937_6.html〕)である。

 リンク(  ↑   ↓  )を張っておいたので,興味ある人はのぞいてほしい。 

 
 この加藤直樹『トリック 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』(ころから,2019年6月発行)は,「関東大震災時」の朝鮮人惨殺行為をフェイクに化けさせたい人びとの策謀を,完全に論破している。
 

 加藤直樹の本書は,つぎのように論述を構成した本である。先日の記述でもかかげてあったが,この目次に目を通しただけでも十分参考になるはずである。

「内容説明」

 工藤美代子,産経新聞日本会議自民党文教族小池都知事百田尚樹,彼らがかかげた「虐殺否定」は幼稚な “フェイク” だった! 虐殺否定論とは認識の誤りではなく,人をだます目的でしかけられたトリックなのだ。

「目  次」

 第1章 虐殺否定論はネット上のフェイクである

  はじめに 関東大震災時の朝鮮人虐殺とは,どのような事件だったのか

   1 「朝鮮人虐殺はなかった」という「説」は存在しない
   2 虐殺の史実を伝えているのは「証言」だけではない
   3 「朝鮮人暴動はデマではなく事実」というデマ
   4 ネットに出回る「朝鮮人暴動」記事は震災直後の誤報にすぎない
   5「悪いことをした朝鮮人もいた」のか
   6 そもそも「朝鮮人暴動」がどれほど荒唐無稽な話が考えてみる

  コラム「約6000人」をめぐって-虐殺犠牲者の人数を考える
 
 第2章 虐殺否定論はトリックである-虐殺否定論を「発明」した工藤夫妻 / “トンデモ本” ではなく “トリック本”

  【第1のトリック】 震災直後の流言記事を「証拠」扱い-「暴動」を否定する10月以降の記事は黙殺 / 虐殺研究書から流言記事を抜き出して否定論に悪用

  【第2のトリック】 政府隠蔽説の根拠は「お父さんの一言」-膨大な記録が残る虐殺の史実

  【第3のトリック】 朝鮮人犠牲者の数を極少化する数字の詐術-あいまいな数字を重ねる「推計」/ 教科書どおりの古典的な詭弁

  【第4のトリック】 史料を都合に合わせて切り貼りする-虐殺の記録を「朝鮮人暴動」の記録にねじ曲げる

  【第5のトリック】 都合の悪い部分をこっそり “省略”

  【第6のトリック】 原典が書いてもいないことを “参照”

  【第7のトリック】 独学者の労作を「かなり公の刊行物」と偽る-この詩は “ノンフィクション” ではない? / トリックになしには成り立たない「虐殺否定」本

  コラム 穀粒回・内田良平の「虐殺否定論」を検証する

 第3章 虐殺否定論は社会を壊す

  『日本国紀』にも登場する虐殺否定論  拡散する虐殺否定論
  横浜市副読本回収事件   内閣府HP災害報告「削除」事件
  小池都知事の追悼文送付取りやめ事件   虐殺否定論の狙い
  災害時のデマは声明を奪う  虐殺否定論に抗する声のひろがり

      コラム「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑」の歴史的な “重み”

 付録1 工藤夫妻の示す「証拠」史料を検証する

     工藤夫妻の史料引用におけるトリック事例1-朝鮮人が出てこないのに「朝鮮人の襲来からようやく逃れた」経験と強弁
  
  工藤夫妻の史料引用におけるトリック事例2-市民が恐怖におののいていた以上,朝鮮人襲来は真実?

      工藤夫妻の史料引用におけるトリック事例3-拷問による「自白」が暴動の証拠?

     工藤夫妻の史料引用におけるトリック事例4-省略を悪用して原文の趣旨をねじまげる

     工藤夫妻の史料引用におけるトリック事例5-省略の悪用で噂への言及を事実の描写のように見せかける

 付録2 中央防災会議災害教訓の継承に関する専門調査会災害教訓の継承に関する専門調査会報告書平成20年3月(2008年) 1923関東大震災 “第2編” )
 
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 【 本(旧)ブログ内の参考記述(2018年8月31日)】← この記述は未公表なので,明日に再掲・復活させたい。
 主題関東大震災直後の朝鮮人社会主義者(日本人)に対する虐殺行為を,どうしても認めたくない小池百合子ネトウヨ排外主義,正直ではない『歴史の否定と無視』」
  副題「『歴史の事実』に関する確認(認定そのもの)よりも,『自身の主観』にもとづく『歴史の否定』に熱心な,小池百合子都知事の,

 それも,在日アジア系の住民に対する『根っこからの反動・排外的な歴史認識(?)』は,石破 茂流にいえば『正直で公平な観方』の完全なる欠落を明証する

 いまどき,関東大震災直後に発生していた事件,朝鮮人などに対する虐殺行為を直視しない都知事の立場は,いったいどういう根拠(神経)で支えられているのか?」
 
 【本ブログ内の関連する記述】

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