安倍晋三的・菅 義偉的に反・民主主義の「自公」野合政権のなれのはて,どこまでも続く日本政治の荒れ地

 ズタボロ・ガラクタ化した日本の自民党政治,いったいどこまで,恥じらいもなく,下劣さ・粗笨さをさらしつづけていくのか

 国民・庶民たちはいまや「ミーハー以下の3流市民(?)」に貶められていても,大学を出ているはずなのに「読み書き」さえろくにできなかった「首相や副首相」たちの独善・圧政に耐えてきたとはいえ,これからも同じに我慢していくのか

 NHKの日曜討論に出られないほど自分に自信のない,まともに政治的な課題について対話も議論もできない菅 義偉(次期・首相?)が,本当に総理大臣になったら,その政権が直後にさっさと解散総選挙したところで,自民党の恣意的政治がこのまま継続するようでは,この国は今後も沈没同然


  要点:1 自民・公明のゾンビ政権を決定的に批判する議論の紹介,民主主義からは遠く離れたヤマト国の現状批判

  要点:2 アベの「幼稚と傲慢・暗愚と無知・欺瞞と粗暴」である「手先の立場」から,7年と8ヵ月もの長期間,官房長官として「問題ない,問題ない,問題ない……」「その批判(指摘)はまったく当たらない」などといいきってきた「没論理の話法」,すなわち,その▼カのひとつ覚えでもって官房長官職を踏ん張りながらこなせていたとしても,一国の首相は収まらない

  要点:3 菅 義偉「政権」は衆議院解散総選挙用の臨時内閣か?

 

 🌑 前  置  き 🌑

 本日におけるこの記述は,最近,ネット上に公表されていたいくつかの文章を,本ブログ筆者なりに束ねて構成してみたものである。旧大日本帝国アメリカなどとの戦争に敗戦したのち,そのアメリカに作ってもらった民主主義は,どうもこちらの「身の丈」には合わない,りっぱに過ぎると感じてきた節があった。

 しかしながら,自分たちの陣営では,それに代われる「新しくてもっと品質のよい現代デモクラシー政治態勢」を創造できていなかったところが,なんとも見苦しいだけの「その後の経過」になっていた。

 この日本国は,敗戦後史における国家の態様としては「アメリカへの服属路線」を採りながらも( ⇒ 在日米軍基地はその〈動かぬ証拠〉),気分の面だけでは完全に自主独立国のつもりである。

 安倍晋三の第2次政権(2012年12月26日成立以降)をもって,より明快になっていたこの国における政治過程は,政治としてやっていることのそのほとんどが,まだ「子どもの政治ごっこ」の段階を出られないできた実相を,否が応でも明確に教示しつづけてきた。

 安倍晋三のような「幼稚と傲慢・暗愚と無知・欺瞞と粗暴」な,それも世襲3代目のお▼カ政治屋」が,憲政史上「最長であるがゆえにまた最悪となっていた」『自公の野合政権』を維持させてきた。それがために,21世紀の2020年からの「第3・十年期」も,あらゆる面において,先進国のなかでは最終走者の位置に追い抜かれたがごとき様相を呈している。

 本日〔2020年9月9日〕の新聞朝刊には,つぎの記事が出ていた。

 

  ◆「日本の教育 公的支出低調  OECD調査」日本経済新聞』2020年9月9日朝刊34面「社会」   

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 経済協力開発機構OECD)は〔2020年9月〕8日,2017年の加盟各国などの国内総生産(GDP)に占める,小学校から大学に相当する教育機関向けの公的支出の割合を公表した。日本は2.9%で,比較可能な38カ国のうちアイルランドに次いで2番目に低かった。

 

 「海外メディアも『密室総裁選』酷評…日本は世界の笑い者に」日刊ゲンダイ』2020/09/07,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278357

 a) 菅官房長官の圧勝とみられている自民党総裁選で,党員投票が省かれることに「密室選挙」との批判が上がる。一国のトップを決める選挙が裏で談合では話にならないが,海外メディアからも「おかしい」と疑問が噴出している。

 もっとも辛辣なのは米紙『ワシントン・ポスト』だ。〈日本の次期首相の選択は,年老いた少数の男たちの手に委ねられている〉と酷評し,〈首相選出から一般党員を除外している〉と批判。コロンビア大学ジェラルド・カーティス教授の〈(党員投票をしないのは)石破氏の勝利を防ぐための策〉とのコメントまで掲載している。

 仏紙『ルモンド』は〈選挙に関与するのは,国会議員と党の地域代表のみだ〉と指摘。英『ロイター通信』も,〈自民党の「密室政治」〉〈党内からも異論〉と報じている。

 b) 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこういう。

 「民主主義の考えが根付いている欧米のメディアは,日本の政治をきびしくみているということです。コロンビア大のカーティス教授は長年,日本政治をウオッチしてきた人物。変わらない日本の『密室政治』を憂えているのでしょう。自民党は総裁選を通じて,世界に『恥』をばらまいている状況。嘆かわしいことです」。

 日本は民主主義国から脱落した。


 「超下手くそ喋りなのに断トツ人気『苦労人・叩き上げ』イメージしか売りがない人」『まるこ姫の独り言』2020年9月7日,http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2020/09/post-52236e.html

 a) すごいよね,最近のメディアのイメージ操作は……。自民党自民党で,総裁選が告示される前から,各派閥の領袖は「菅支持」を前面に出しそれを大々的に報道させる。野党の代表選は無視で,ほとんど話題に上らず。。。

 まるで寄らば大樹の陰の大本営発表だ。メディアはいままで菅が総理になる目を予測していなかったのだろう,存在感さえ危うい3%だった。しかし,ここへきて,菅の露出が増えるとともに断トツの数字になっている。政権や自民党から,いろいろな圧力がかかっているのか,信じられないような菅の支持率。

 b) 風見鶏の進次郎も,「菅支持」で一役買っている。断トツになるくらいだから,番組に出演する菅がよほど語りがうまくて人を惹き付ける魅力にあふれているのかと思っていたが,やっぱり,菅は菅だった。

 支持率に値する人とはとうてい思えない。質問されてもまともに答えることができないし,中身もなくモゾモゾ・モゴモゴ。。。失語症なのではと思えるほど,言葉が出てこない。

 維新を除く野党の代表は実力者ぞろいだ。議論などまともにできないだろう。なにを質問しても「まったく問題ない」「指摘は当たらない」「仮定の話には答えられない」これではねぇ(笑)。

 補注)「台風対応で出演取りやめ 菅官房長官『JIJI. COM』2020年09月05日22時28分,https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090500560&g=pol が,こう伝えていた。

 自民党総裁選に立候補する菅 義偉官房長官は〔9月〕5日,対立候補となる岸田文雄政調会長石破茂元幹事長と討論するため6日に予定していたNHK番組への出演を取りやめた。気象庁が最大級の警戒を呼びかけている台風10号への対応を優先するためとみられる。これは逃げ口上の典型例であった。

 

 要は,まともには議論ができない菅 義偉が逃げまわっているに過ぎない。台風の襲来はその逃げる理由に利用しただけの話。これまた,菅 義偉風の「話法」で応えるなれば,「問題ない・その批判は当たらない」ということか?

 

 自分本位にだけしか好き勝手に恣意的な口調でしか議論できない菅 義偉の話術(?)なのだから,NHKの日曜討論にはとても出演できないとの由。もちろん首相の器などではない。安倍晋三と比較する以前に,そう断言できる。

 c) 安倍に輪をかけて酷い。支持率調査の数字が本当だったとして,よくこんなまともに答えることができない人を支持する気持になったものだ。語りだけでもそれらしい人なら話も分かるが,菅の話を聞いていても誰も夢も希望も抱けない。

 安倍政治を踏襲するということは,いままでの数々の悪事を隠すことがこの人の使命のようなものだ。そもそもこの人は,安倍政権の番頭であり共犯者なんだから。。その人を支持するということは,誰もこの国を良くしたい,住みよい国に変えたいと思わないのか。

 d) しかも,メディアが盛んに宣伝する「苦学生・苦労人・叩き上げ」の人がいままで取ってきた行動は,人を公然と個人攻撃してみたり,記者会見でも自分の気に入らない記者を排除したり,沖縄を冷酷に切り捨てたり,およそ苦労人がするような対応ではなかった。

 本当の苦労人だったら,人に対しての節度ももっているだろうし,あんな冷酷な態度は取れない。党もメディアも告示する前から既定路線の「菅総理」。いままで一番情けないというか,恥ずかしい人がこの国の総理を務めるのか。

 自民党の質も落ちたものだ。


 「100万自民党員に告ぐ!」『本澤二郎の「日本の風景」(3838)』2020年09月08日,http://jlj0011.livedoor.blog/archives/26181520.html

 1)  猿山のボス選び・やくざまがい総裁選に文句ひとついえないのか

 太平洋の対岸・アメリカの大統領選挙では,国際的ルールを破壊する現職・共和党のトランプに対して,共和党の重鎮らがトランプ批判をして,民主政治の活性化に貢献,それをマスコミも堂々と掲載して,国民啓発に賢明である。

 対するに,わが日本はどうなのか。自民党員には,総裁選挙をする権限があるということになっている。しかし,時間がないという。とんでもない,6月18日から安倍晋三はほとんどなにもしてこなかった。いまもそうである。

 国会は開かない。逃げまくって辞意を表明した。時間は余るほどある。それでいて,史上最低首相が「つぎは菅だ」というと,党員選挙なしで,大半の派閥が,勉強もしなかった,金配りの名人で,脅しができる無教養政治屋を一斉に支持,すでに国会議員の7割を固めた,と電通メディアが報道に賢明〔懸命〕である。

 賢者はいわく「まるで猿山の大将選びか,やくざの親分選びだ」。日本の恥さらしの自民党総裁選に100万の党員が,じっとしてなりゆきを見守っている。まるで,戦前の軍国主義の時代の翼賛選挙が,それでも粛々と繰り広げられている。

 2) 自民党員は思想信条無縁,ひたすら利権集団なのか

 現役のころは,よく自民党の党員・支持者の集まりでおしゃべりをした。一番受けたのは,木更津市出身ゆえに,やくざのハマコーを俎上に載せて話を進めると,会場が和んで,雑談ゼロの講演をすることができた。

 壇上の前は,医師などの地元の有力者が占拠して話を聞いてくれたのだが,永田町の滑った転んだを紹介するなかで,必らず一本の線を引くことを忘れなかった。それは,護憲リベラルの日本政治の根幹を伝えることだった。彼らはそのことに満足してくれた。

 善良な自民党員が存在した証拠である。だが,いまはいない。少なくとも,この8年の間に,彼らは姿を隠してしまった。声を上げなくなってしまった。それも,平和を口走っていた公明党創価学会が,戦争国家に傾斜してしまっている。推してしるべきだろう。

 思想信条無縁の,いい加減な自民党員ばかりなのか。安倍周辺に利権の政治屋がまとわりついていたように,100万党員も同じなのかもしれない。猿山のボス選びに満足している?

 3) 恥さらしの岸田と石破は脱党して新保守党の旗をかかげよ!

 安倍から8年もの間,つぎは岸田さんの番だといわれてきた岸田文雄,側面から麻生からも。それにすっかり浮かれて舞い上がってしまった岸田は,親類の宮澤喜一を泣かせてしまった。

 自民党きっての秀才・宮澤は,護憲リベラルの政治家だった。政権を担当する前後,未確認だが,ナベツネから「改憲賛成なら応援する」とボールを流られた〔投げられた?〕が,彼は折れなかった。拙著『総理大臣 宮澤喜一』(ぴいぷる社〔1991年〕)は,それゆえに誕生したものである。

 岸田は,宮澤の遺訓を放棄して安倍に従った。結果は,因果応報となってしまった。安倍に裏切られ,麻生にも裏切られて,人生の虚しさに震え上がり,どう振舞っていいのか判断がつかないいまである。

 最後の決断は,これしかないだろう。護憲リベラル・宏池会が,石破と組んで自民党を飛び出すのである。首班指名の場で,菅を叩き潰せばいい。岸田・石破連合で,やくざまがいの安倍・菅・二階の体制を突き崩すのである。

 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある! 石破も岸田も清水寺の舞台から飛び降りるのである。

 4) 新聞テレビは,この危機においても電通のいいなりなのか

 国民は,コロナ関連予算をきっかけに,安倍のマスコミ対策の主役を演じてきた電通が,大魔神のごとく世論を操作してきた実態をしることができた。

 息子の東芝・医療事故死に対する,報道と警察・検察に重大な懸念を抱いてきた筆者は,目から鱗が落ちる思いで,正直,感動的な思いで受け止めた。

 「電通に屈服した読売」は理解できても,朝日までも,には愕然とするばかりだが,少しは電通に反撃するのかどうか(?) ダメらしい。菅報道が裏付けている。最近の世論調査には,反吐が出る。新聞テレビは死んでしまって,日本国民を欺いている

 菅宣伝に驚愕するばかりである。この流れが100万党員の意思なのか。繰り返したい。自民党の100万党員に告ぐ!

 

  大山くまお稿「安倍首相7年8カ月の“迷言集”をまとめたら,『やってる感』と『ごまかし』のオンパレードだった もうこんな政治はこりごりだ」『文春オンライン』2020年9月7日,https://bunshun.jp/articles/-/40114 ~

 8月28日,安倍晋三首相が突然の辞意を表明した。原因は持病の潰瘍性大腸炎。お気の毒だと思うし,快癒を願うが,それはそれとして安倍首相の7年8カ月の発言を振り返っておきたい。もうこんな政治はこりごりだからだ。

 ※-1「がんばった人が報われる日本経済,今日よりも明日の生活が良くなると実感できる日本経済を取り戻してまいります」『首相官邸ホームページ』2012年12月26日

 「日本を,取り戻す。」をキャッチフレーズとして打ち出して政権を取り戻した自民党。安倍首相は就任演説でこのようなことをいっていた。とても素晴らしい内容だが,7年8カ月経ったいま,はたして日本が本当に「がんばった人が報われ」「今日よりも明日の生活が良くなると実感できる」ようになったかどうか。とてもそうは思えない。

 安倍政権は「アベノミクス3本の矢」に始まり,「地方創生」「1億総活躍社会」「働き方改革」「全世代型社会保障」など,数々の看板政策を打ち出してきた。どれも「やってる感」はすごかったが明確な成果は出ていない。

 景気回復は2018年10月をピークに後退期に入り,雇用は創出されたものの非正規労働者の割合が増えて賃金は上がらず,消費税は上がりつづけて普通の人びとの生活は貧しくなった。そこへ新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけ,安倍首相は辞任を発表した。安倍晋三はこの7年8カ月の間,どのような言葉を残していたのだろうか?

  ※-2 IOC総会での “アンダーコントロール” 発言,「状況は,統御されています」『首相官邸ホームページ』2013年9月7日

 2020年の東京五輪誘致に向けた,安倍首相のIOC総会におけるプレゼンテーションは日本中を騒然とさせた。スピーチの冒頭で,「フクシマについて,お案じの向きには,私から保証をいたします。状況は,統御されています」といい切ったのだ。「アンダーコントロール」という英訳も耳に残る。

 IOC委員からの福島第1原発の汚染水についての質問には「汚染水による影響は,福島第1原発の港湾内の0.3平方キロメートル範囲内で完全にブロックされている」と答えたが(『ハフポスト日本版』2013年9月9日),いまなお汚染水の発生は続いており,浄化処理をした水を保管するタンクはまもなく満杯になる。

 処理した水の海洋放出も検討されているが,放射性物質は完全に処理しきれておらず,漁業関係者が強く反対しているという(『東京新聞』2020年3月18日)。まったく状況はコントロールされていない。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で,東京五輪は “開催の1年延期” が発表されている特定秘密保護法強行採決後には……。事実はどうあれ,いい切ってしまう。そして,あとは追及されてもしらん顔。これが安倍首相の常套手段である。

 ※-3「私自身がもっともっとていねいに時間をとって説明すべきだったと,反省もいたしております」『首相官邸ホームページ』2013年12月9日

 国内の多くの反対を押し切って強行採決をしたのが特定秘密保護法だった。NHKがおこなった世論調査では,国会で議論が尽くされたと思うかどうかについて,「尽くされた」が8%に対して「尽くされていない」が59%に達した(『ハフポスト日本版』2013年12月9日)。

 そんな状況に対して安倍首相は記者会見で「真摯に受けとめなければならない」とし,「ていねいに」「説明すべきだった」と「反省」しているのだが,このような言葉は,あとになんども繰り返されることになる。

 また,安倍首相は「いまある秘密の範囲が広がることはありません」といい切ったが,特定秘密を記録した行政文書の廃棄は進んでいてチェックも十分ではない。さまざまな情報が闇から闇へ消えていっていることは,国民はあとからしることになる。

 ※-4「我が党においては結党以来,強行採決をしようと考えたことはない」『朝日新聞デジタル』2016年10月17日

 これはTPPを審議する国会での発言。「民主主義のルールにのっとっていくのは当然のこと」と胸を張ったが,前〔2015〕年9月の安全保障関連法案の審議では与野党議員が揉み合うなか,採決を強行したばかりだった。どの口でいっているのだろう。

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 TPPに関しては「TPP断固反対といったことは1回も,ただの1回もございません」(『しんぶん赤旗』2016年4月9日)という発言もある。2012年の衆院選のさいは「TPPへの交渉参加に反対!」「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」とポスターに明記されていたのはご存知のとおり。その後,日本はアメリカが離脱したTPPを主導してまとめあげた。

 ※-5 くすぶり続ける「モリカケ問題」,「私や妻が関係していたということになれば,首相も国会議員も辞める」『毎日新聞』2017年2月18日

 安倍昭恵夫人が名誉校長を務めていた学校法人「森友学園」の国有地払い下げ問題に関して,安倍首相が国会で放った一言は大きな波紋を呼んだ。「忖度」という言葉が注目を集める一方,とにかく証拠が出てきてしまったら,安倍首相が議員辞職しなければいけないとあって,大規模な公文書の隠蔽・改ざん・破棄がおこなわれ,改ざん作業を指示された財務省近畿財務局の職員が自殺に追いこまれた。

 安倍首相の「腹心の友」加計孝太郎氏が理事長を務める「加計学園」の獣医学部新設問題になると,「これは総理のご意向」と書かれた文書や「本件は首相案件」と書かれた備忘録などが飛び交った。安倍昭恵夫人が公開した安倍首相,加計氏らの写真につけられた「男たちの悪巧み」というフレーズも話題になった。

 「モリカケ問題」と呼ばれて疑惑はくすぶり続け,安倍首相は「真摯に説明責任を果たしていく」「丁寧に説明する努力を積み重ねていく」と繰り返したが,まともな説明はなされないままだった。

 ※-6 一国の首相が国民を “味方” と “敵” に分断した,「こんな人たちに負けるわけにはいかない」『毎日新聞』2017年7月8日

 安倍首相は在任中,つねに国民を「敵」と「味方」に分けてきた。議論したり説明を尽くしたりするよりも,自分の味方を集めて政権基盤を固め,異なる意見は排除する。野党が弱かったこともあり,それで十分選挙に勝つことができた。

 象徴的だったのが,2017年7月の東京都議選秋葉原駅前での街頭演説での発言。安倍首相は政権批判の声を上げる聴衆を指さして,「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と声を張り上げた。一国の首相が国民をはっきりと「分断」してみせたのだ。「味方」は手厚く遇し,「敵」は徹底的に干し上げる。「分断」と「排除」が安倍首相の一貫した政治手法だった。

 安倍首相の失言は東京都議選の惨敗を招くが,その後,北朝鮮のミサイル実験が始まると「Jアラート」を連発。10月の「国難突破解散」による衆議院総選挙で圧勝してみせた。

 ※-7「つぎは私が(北朝鮮の)金 正恩キム・ジョンウン委員長と向き合う番だと思っている」『朝日新聞デジタル』2018年8月23日

 安倍首相は北朝鮮による拉致問題を「政権の最重要課題」と位置づけ,解決に意欲を燃やしていたが,結局,解決の糸口は見いだせないままだった。

 2017年から繰り返されていたミサイル発射実験を契機に,北朝鮮に「あらゆる方法で圧力を最大限に高める」と強い態度で臨んでいた安倍首相だが,トランプ米大統領が2018年6月に金 正恩委員長との会談を実現させると,途端に「私が向き合う番」と発言した。しかし,その後もトランプ大統領頼みだった感は否めない。

 2019年5月にも「私自身がキム委員長と条件をつけずに向き合わなければならないと考えている」と語ったが(『NHK政治マガジン』2020年7月1日),それまでの強硬姿勢への反発からか,北朝鮮側は取り合わなかった。

 補注1)たとえばこういった反応があった。「北朝鮮安倍晋三を『愚かで性悪』と罵倒  外交でも『日本は排除する』」『ニューズウィーク日本語版』2019年11月8日(金)14時30分,https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/11/post-13348.php

 補注2)さらにはつぎの反応もあった。「北朝鮮,『本当の弾道ミサイル』で日本を脅す-北朝鮮外務省は〔2019年11月〕30日,日本の安倍晋三首相を『無知』な『政治的小物』と罵倒する談話を発表した」,『BBC NEWS JAPAN』2019年11月30日,https://www.bbc.com/japanese/50615720

 ※-8 野党を叩いて支持率を上げようとした? 「悪夢のような民主党政権」『日刊スポーツ』2019年2月10日

 「モリカケ」問題を経て,安倍首相は「悪夢のような民主党政権」と繰り返すようになる。民主党時代の混乱を印象づけ,弱体化していた野党を叩くことで政権の支持率を上げるよう画策したようにみえる。経済や外交などの政策で成果を上げていないことの裏返しのようでもある。

 補注)旧民主党政権の次期が「悪夢」であったと形容できるならば,第2次安倍政権はいままで,国民・国家に対して「死物化政治を思う存分にもたらしてきた〈悪魔の布陣〉」でありつづけてきた。

 ちなみに2012年の首相就任会見では,「過去を振り返っても,あるいは前政権を批判しても,いま現在,私たちが直面をしている危機,課題が解決されるわけではありません」と話していた。2019年の段階で,安倍首相はかなり追いつめられていたのかもしれない。

 ※-9 北方領土問題も “やってる感” だけだった

 「ゴールまで,ウラジーミル,2人の力で駆けて,駆け,駆け抜けようではありませんか」『FNNプライムオンライン』2019年9月6日。

 北方領土問題も解決にはほど遠かった。安倍首相は交渉の過程でなんども「前進」「加速」「力強く」という言葉を繰り返したが,結局は〔口先だけの〕「やってる感」〔満載〕の演出でしかなかった。

 27回もおこなった日ロ首脳会談は,安倍首相がロシアへいった回数が圧倒的に多く,「朝貢外交」と批判された。ロシアへの経済協力を約束し,4島返還から2島返還へ転換したが,その後,音沙汰がない。

 プーチン大統領は今〔2020〕年2月,自国の憲法改正にあたってロシアの領土を譲渡することを禁止すべきだという提案に「アイデアじたいは気に入った」と発言している(『NHK NEWS WEB』2020年2月14日)。

 ※-10「幅広く募っているという認識でございました。募集してるという認識ではなかったものです」『日テレNEWS24』2020年1月28日

 また疑惑が噴出した。「桜を見る会」だ。「各界で功労・功績のあった方々を慰労する」という趣旨の会に,安倍首相は自分の支持者を大量に招いて私物化していた。2019年は8894人を招き,予算は5518万円。自民党関係者の推薦枠が6000人,安倍首相の推薦が1000人,「私人」である昭恵夫人の推薦枠もあった(『産経新聞』2019年11月20日)。

 そもそも安倍首相は「桜を見る会」でこのように挨拶している。「皆さんとともに政権を奪還してから7回目の桜を見る会となった」(『産経新聞』2019年4月13日)。自分の味方が集まる場所だったことは明確だ。

 ※-11 公文書破棄,国会でのヤジ,ご飯論法……

 「募集」の意味が判っていないかのような安倍首相の国会での珍答弁は失笑を招いたが,招待者名簿がシュレッダーで破棄されていた。公文書の破棄の常態化は安倍政権の負のレガシーといっていい。

 「意味のない質問だよ」『読売新聞』2020年2月17日。「国会中継を子どもにみせたくない」と人びとに思わせるようになったのも,安倍政権の負のレガシーかもしれない。

 これは今〔2020〕年2月,国会で「桜を見る会」について追及されたときに安倍首相が放ったヤジ。その他にも「日教組は(献金を)やっているよ」「早く質問しろよ」「まあいいじゃん。そういうことは」「反論させろよ」などと安倍首相のヤジは枚挙に暇がない。調べによると2019年だけで26回のヤジなど不規則発言が記録されていたという(『毎日新聞』2019年11月7日)。

 「私が話しているのは真実。それを信じてもらえないということになれば,予算委員会が成立しない」『朝日新聞デジタル』2020年3月31日

 安倍政権の大きな特徴は国会の軽視だ。議論するための委員会を開かない,資料の公開を拒否する,疑惑のある政治家が出てこないなどなど……。「モリカケ問題」のころから,国会での質疑で質問に答えているふりをして,論点をずらしたり,はぐらかしたりする「ご飯論法」も話題になった。話の帳尻がつかなくなれば,公文書を廃棄,改ざんする。

 ※-12「堂々と嘘をついてもいい」としらしめた政権

 自分たちの利益のため,目先の結果のためなら,堂々と嘘をついてもいい。それを多くの日本人にしらしめたのが安倍政権だったといえるだろう。結果のためならプロセスは不透明でもかまわない。そこには法秩序も倫理観もない。その現われが「桜を見る会」の前夜祭についての質疑への安倍首相の答えだ。「私が話しているのは真実」。つまり,自分が正義,自分が法ということだ。

 補注)安倍晋三は「私は “立法府の長” 」だと,現職の内閣総理大臣である立場から国会答弁で,なんどかそう間違えて(?)いい放っていた。それらは,2007年5月11日,2016年5月16日・17日,2018年11月2日などの発言・出来事であった。安倍は学習能力に関してもともと難があったというほかない。

 検察幹部の定年延長問題に火がついたのはこのころのこと。新型コロナウイルスの感染拡大と政府の初動の鈍さ,そしてその裏でなにかがまた蠢いていることに気づき,国民も「いい加減にしろ」という気分になってきていたのだろう。

 ※-13「友達と会えない。飲み会もできない」『安倍氏ツイッター』2020年4月12日

 安倍政権に大きなダメージを与えたのは新型コロナウイルスの感染拡大だ。政策は迷走し,経済は完全に頭打ちになった。そんななか,日本中を仰天させたのが,安倍首相が放った “コラボ動画” である。国民が不十分な給付や補助に苦しむなか,自宅とみられる私室で犬とのんびりくつろぐ安倍首相の姿に「貴族か」などと猛批判が浴びせられた。

 動画に添えられた一文の「友達と会えない。飲み会もできない」も豪華な会食ができない安倍首相の嘆きのようだった。疑惑渦巻くなか,コロナ禍で中止になった「桜を見る会」がちょうど1年前の4月13日におこなわれていたのだから,勘ぐられても仕方がない。 

 ※-14「マスク市場にインパクトがあったのは事実」『産経新聞』2020年4月28日

 後手にまわるコロナ対策への批判が続くなか,安倍首相が打ち出した乾坤一擲の政策は「アベノマスク」だった。佐伯耕三首相秘書官が「全国民に布マスクを配れば不安はパッと消えますよ」と発案して決定したという(『週刊文春』2020年4月16日号)。

 マスク市場にはどうだったかわからないが,国民にはすさまじい「インパクト」だった。税金を466億円も投入したわりに品質もイマイチのうえ,調達の不透明性も報じられた。

 ※-15「1カ月以上も途絶えた記者会見」2020年6月17日(がひとまず最後)

 検察庁法改正案が廃案になる。「#検察庁法改正案に抗議します」のツイッターデモの影響もあったようだ。そして6月18日以降,安倍首相の記者会見は1カ月以上途絶えることになる。首相周辺からは「会見しても良いことはなにもない」という声が漏れていたという(『時事ドットコムニュース』2020年7月25日)。

 安倍首相は,これまでなんど度も難局を乗り切ってきた「なにもしない戦略」(疑惑が発生したときは極力,発信を控えて忘れたころに選挙に打って出る)を繰り返そうとしたのかもしれない。

 しかし,一向に収束しないコロナ禍のなかで,今回ばかりは忘れてもらえなかった(松谷創一郎「日本人の “忘却癖” を利用した安倍政権のイメージ戦略-安倍ポピュリズムの実態とは」)。

 ※-16 「レガシーは国民の判断すること。歴史が判断していくことだと思う」『日刊スポーツ』2020年8月29日

 辞任会見でこう語った安倍首相。今後,外交や安全保障などについて,安倍政権のレガシーが評価されることがあるかもしれないが,同時に森友・加計問題,公文書改ざん問題,桜を見る会問題,河井夫妻問題などについての追及もおこなわれなければいけない。

 安倍政権の「負のレガシー」を一掃しなければならない。なにより,「嘘」「ごまかし」「不公正」など,安倍政権の「負のレガシー」を一掃する必要がある。それはわれわれ国民の役割である。(以上で,引用終わり)

 これだけデタラメ三昧を徹底させてきたのが,安倍晋三による「7年と8ヵ月もの」長期になった第2次政権であった。

 日本国総理大臣を長々とやってきた「世襲3代目のお▲カ政治屋」,そしてこの者を国家最高指導者としていただいてきた日本の国民たちは,もしかするとこのアベ君を上回るくらいに大▲カ者であったのかと,このさい,みずから意識的に考えなおし,深く反省してみなければなるまい。そう考えてみたところで,なにもおかしいことはない。おかしいのは,なんといっても,安倍晋三君のほうであった。

 ふだんのアベ君の為政ぶり(手腕・実力)を観ていれば分かるように,デタラメといい加減とが “しっかりとテイネイに相乗(コラボ)する” 腕前の披露しかなしえていなかった。本当のことは,少しも正直に語られないまま,現在にまで来た政治であった。しかも,そのトンデモなやり方だけは,野放図に展開されてきた。そうしたやり方であったからこそ,平気の平左でウソを貫き・ばらまきとおす要領でのみ,「日本国の内政と外交」が進行させられてきた。

 もっとも,外交面で安倍晋三は,アメリカのトランプには完全に低▼児あつかいされ(2019年10月には65歳になっていた「アベは39歳」だと決めつけていた)。おまけに,ロシアのプーチンにはお手軽に徹底して子どもあつかいされ,ドイツのメルケルにはさらに園児あつかいされていた。この「日本国のわが宰相」ときたら,まったくのガラクタ同然の政治屋にしかみえず,本当に恥ずかしかった。オヤジの晋太郎の現役時代を思いだしてみれば,もっともっと貫禄があったし,とてもりっぱに感じられたが……。

 この晋太郎のさらにオヤジ,つまり晋三のオジイチャンに当たる「晋」は,昔(敗戦前)のむずかしい時代に反体制派の政治家として活躍した。ところが,その孫は “豚児” だといって謙遜しうるほどにも,「政治家としての力量も才知」も,実際のところ,もちあわせていなかった。晋三の母方(岸 信介の娘:晋太郎の妻  洋子)のオジイチャンに当たるあの岸に対しても,この孫と比較することなど考えないほうがいい。たいそう失礼になる。

 だから,アメリカのトランプとのゲームならぬディールにおいて,安倍晋三はまともに相手にもされていなかった。また,ロシアのプーチンとの外交においては,完全にガキあつかいされた始末になっており,わざわざ日本側から「北方領土」ということばを使わせなくさせられてしまい,それはもうたいそう一方的に,屈辱感を抱かせるほかない拙劣な国際政治の交渉(簡単にいってしまえば,要は,ヘマ・ちょんぼ)を重ねてきた。

 ということで,安倍晋三という首相は「非常にりっぱに国恥・国辱もの」の,かつまた「本物の売国・亡国の3世政治屋であった」と形容するのが,もっともふさわしいという結論になる。

 今回,安倍晋三が首相のとき相方の官房長官だった菅 義偉が,こんどは首相に選ばれそうだという予想は,国民・庶民たちにとっては,ただちに〈最悪の前途〉にしか映らない。

 菅 義偉は以前,奨学金制度に関してだが,「給付型奨学金」を拡充したらどうかという案に難を示していた。この人はたたき上げの政治家であり,若いころからそれなりにたいそうな苦労人なのだという割には,いまとなっては(エラクなりすぎたせいなのか),真逆の感覚的な反応をみせつけていた。

 この程度の政治家であったゆえに,菅 義偉自身においてはもともと固有の資質であった〈精神の狭量さ〉を,すなおに表出してしていた。この点に鑑みて判断すると菅は,あえて期待などしないほうがいい「自民党内・政治屋の1人」であった。

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