2021年1月18日国会,菅 義偉首相が施政方針演説においてさらした日本語読解力の水準問題

 安倍晋三前首相は日本語がまともに読めなかったが,菅 義偉首相も漢字が十分に読めていない,2代つづく日本の首相の「教養のレベルが 図らずも露見した」(2020年10月,川勝平太静岡県知事の形容)

 

 2020年10月16日の出来事であったが,静岡県川勝平太知事が日本学術会議の新会員候補6人の任命拒否問題をめぐって菅 義偉首相の所業を,「菅 義偉という人物の教養のレベルが図らずも露見した」ときびしく批判した。

 ところが,この件について,静岡県議会最大会派の自民改革会議から抗議文が出されたのを受けて,川勝知事は「学歴差別のように取られたのは本当に残念,申しわけなく思う」と述べ,発言を撤回して陳謝したという。

 だが,川勝自身がなにか間違いを犯すような発言はしておらず,また,とりたてて学歴の差別(菅 義偉は法政大学法学部政治学科卒)に関する言及をしたとも思えない。菅 義偉の “首相としての発言” そのものに含まれていた問題を,ただ的確に剔抉したに過ぎない。

 さて,2021年1月18日に国会で菅 義偉が首相としておこなった施政方針演説についてだが,『東京新聞』同日 18時32分,https://www.tokyo-np.co.jp/article/80622共同通信)は,つぎのような読み間違いをしたと報道している。

 ここで正直に断言できるのは,これは,かなり “出来の悪い中学生レベル” での「読み間違い」としか受けとれない点である。

   ★ 首相,施政方針でも言い間違い 「主体」を「ゼンタイ」★

 

 菅 義偉首相は〔1月〕18日の施政方針演説で,脱炭素化の推進に関連した部分で「あらゆる主体」を「あらゆるゼンタイ」といい間違えた。不妊治療と仕事の両立を巡っては「後ろめたい」を「後ろめいた」と誤った。


 昨〔2020〕年10月の所信表明演説でも「重点化」を「ゲンテン化」などと,複数箇所で言い間違った経緯がある。


 首相は17日に外出せず「演説を復習していた」としたが,ミスを防げなかった格好だ。

 

 施政方針演説ではこのほか「徹底的」を「限定的」,「出産」を「生産」と読み間違えるなどしたが,その場でいいなおした。 

 要は,同じ言い間違えるにしても,他者には「理解がしにくい読み違い」をしている。いちいち説明しなくても分かるほど,「程度の低い(悪い)間違い」を連発した。どうしたら,ここまでよろめいてしまったような,それも予想外と感じられるほかない《独特にズレた言いみ間違い方》ができるのか?

追  補:2021年1月21日】 さらに「代表質問の内容は政府側に事前通告されるため,〔菅 義偉〕首相は原稿を読み上げる「安全運転」に徹することができた。それでも「セーフティーネット」を「セーフネット」というなど,言い間違いが散見された」。

 註記)『東京新聞』2021年1月21日  06時00分,https://www.tokyo-np.co.jp/article/81067

 補注)バッターとしての菅 義偉選手の施政方針演説ぶりは,全然「セーフ」ではなくて,「アウト」そのもの。

 川勝平太知事が2020年10月の段階で事前に,菅 義偉が首相としてほかに発言した内容に関してであったが,「教養のレベル図らずも露見した」とただちに批判したのは,それじたいとしてきわめて妥当であって,的を射てもいた。

 安倍晋三が首相だったときも,日本語力のなさには呆れかえったし,麻生太郎のゾンビ・コンビを組みながら,「美しい日本語」のあり方を溶融させ,あまつさえ無意味化した。この2人の存在は,まさしく「ニッポンの恥」を思わせてくれた。

 ところが,今回における菅 義偉と来たら,事前に施政方針演説の読み方を練習していたけれども,叙上のごとくに「元の漢字」の意味を換骨奪胎させるごときに,ずいぶんひどく言い間違えていた。

 はたしてこの首相は,声を実際に出して読む「事前の練習」(予行演習)をしていなかったのではないか? それでもまだ,言い間違えました,というのであれば処置なし。

 菅 義偉は,母校・法政大学の学長田中優子の指導でもあらためて受け,そのさい,漢字の書き取りドリルや大きな声を出して日本語を読み上げる練習をしてみたらどうか。なお,田中はもうすぐ学長の任期を迎えるというが,この江戸学を専攻し,たいそう有名人である学長の在任中にその教えをもらうのが,対・世間的にも好ましい事後策と感じる。

 また,菅 義偉の施政方針演説は1万1千字の分量であったが,それにしてもヒドイ「言い間違い」を,世間に向けて発散した。安倍晋三の時は,「亡国」の首相だとか「国辱」の総理大臣だとか「国恥」の世襲3代目のお▼カ政治屋だとか,酷評を受けてきた。

 菅 義偉に対しては,なんと表現したらよいか? いくらなんでも,漢字の言い間違いなどがひどく,その「読めなさ」の中身の質的な悪さが,水準的に低すぎた。そして,恐ろしいことに,施政方針演説の内容が実は “醜悪さを満載” している。この国を壊す予定を宣言していた。

 子どもたちにもしも,今国会における施政方針演説に露呈された日本国総理大臣菅 義偉君の日本語力「実態」の「水準」に関して,「どうして,あの首相,こうなの?」と聞かれても,われわれは同じ大人の1人としてだが,ただ下を向いて赤面するのみ……。

『あゝ  やんなっちゃった,あゝ  驚いた』(牧 伸二・ウクレレ漫談替え歌)

 今日,1月20日大寒であった。

【本ブログ内関連記述】 2020年11月1日 -

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