「在日」なる概念が虚霊のように彷徨する日本社会,「優越感的な劣等感」が通奏低音として鳴り響くネトウヨ的魔性,その背景に隠されているヤマト民族の古代史的な負い目感情

              (2018年4月16日,更新 2021年9月3日)

 日本社会のなかにはいまだに「在日」なる概念が言霊的に彷徨しつつ輻輳するばかりであるが,この社会事情は,東アジア諸民族に対して抱く日本人側の「古代史的な無意識層」下に伏在する特定の感情が,いつまでも不安定性を払拭できていない〈歴史の経緯〉を意味していた

  すでに日本人の何十人かに1人は欧米人系などの外国人とも混血しているわけだが,いまではそうした彼らが大勢居る「この日本社会のなか」で,昔からたくさん居る「同じ黄色い東洋人系」である「韓国人の出自」が,なにゆえそれほどまで気になるのか,欧米系白人との混血は “上等” でそれ以外の有色人種とのそれは “上等にあらず” とでもいいたいのか? あいかわらず,テレビのCMに出てくる外国人は白人系が圧倒的大部分

 

  要点・1 大昔の 815(弘仁6)年,当時なりに編纂されたのが「古代氏族の系譜書」である『新撰姓氏録』(しんせんしょうじろく)であったが,本書の編纂は 799(延暦18)年,諸国に本系帳(ほんけいちょう)の撰上を命じたことに始まった。本録のなかには,近隣の韓国・朝鮮系に由来する人物・家族たちが少なからず記載されている

  要点・2 平成天皇に,桓武天皇はその系統の女性が生んだ子孫だといわれるまでもなく,地理的にも日本に一番近い「韓国・朝鮮」との血脈関係がなにもないということが,そもそもおとぎ話の部類

  要点・3 敗戦後,日本に残った韓国・朝鮮系の人びとは,いまでは日本国籍を取得し,日本風の氏名に変えている者が大多数になっているが,孫 正義のようにあちら風の姓を使用する者も,いまではけっこう居る,日本人は海外に移住してもサトウやタナカの姓をそのまま使用するが,なにゆえ在日外国人,それも韓国・朝鮮系や中国・台湾系の人びとが日本国籍に移ると「元の姓」を,つい最近までは脱色させるみたく変更させてきたのか,一貫せず矛盾している


  「矢沢永吉の在日韓国人について」『在日芸能人と在日韓国人が流出! 在日芸能人は誰だ』記述日不詳-記載なし-,http://zainichi.toshidensetu.net/entry24.html  から。

 この記述(文章も題目も奇妙な表記⇒「矢沢永吉の在日韓国人について」である)を読んでみたが,その印象はなんといっても突っこみが足りない,という点につきた。

 若い矢沢永吉が出身地の広島県からヨコハマあたり出てきたのち,ロック・ミュージシャンとして大活躍していく人物:芸能人になっていった。彼が「在日2世の韓国人」であった事実,その後「帰化をして」「日本国籍人」になった事実じたいなどは,どうもすなおに認めたくないかのような口調が感じとれた。

 事実を事実として認めて書くのではなく,そうした気分(矢沢永吉が “純ジャパ” でなかった点が「なにか,嫌だな」という気持)を,渋々にじませた文章になっている。

 もっとも,ネット上において個人が書く内容であるから,どのような調子で書こうが書くまいが,当人の自由であり勝手である。だが,不特定多数の読者がいるネットへの書きこみである。誰がどのように読むか分からないという現実もある。

 だがまた,読む(偶然でも読んだ他者の立場)側に対して,いったいどのような印象を与えるかも,これまた同じに「好き勝手の自由に属することがら」になる。書き手側では,そのあたりもしっかりと覚悟しておく余地がある。

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 上に挙げたこの画像資料は,『日本経済新聞』2018年4月1日朝刊30面に出されていた矢沢永吉公演の広告である。

 以下に,この ① の原文を引用にしつつ,途中に必要な議論もくわえて記述していく。

 --日本のロック界のなかでの重鎮ともいえる存在になっているのが矢沢永吉さんではないかと思います。その矢沢永吉さんの独特ないいまわしだったり,熱い歌のフアンだっていう人も多いのではないかと思います。

 本当かどうか分かりませんが,矢沢永吉さんのフアンつていうのはちょっとヤンチヤな人たちが多いっていう噂もありますが,たしかにそういった人たちを引き付ける魅力っていうのが矢沢永吉さんにはあるのかもしれません。

 補注)矢沢永吉がいまよりだいぶ年齢が若かったころの公演では,観客席のなかでいつの間にか,観客同士で「ケンカがおっぱじまっていた」こともあった。その場面を録画したユーチューブを観ると,舞台に立っている矢沢からは,それらのケンカをする観客に向かい苦言を述べている様子も映っていた。

 --そんな矢沢永吉さんですが,ネットで調べてみるといろんなことがあるようで,在日ではないかなんていうような噂もあるようです。有名人となれば誰かれ構わず存在する在日の噂ではありますが,矢沢永吉さんも在日だっていう話があるようです。

 補注)「矢沢永吉さんも在日だっ」たという指摘は,広義の理解でいえば「彼はいまも韓国から移住してきた〈在日の子孫:2世〉である事実」になんら変わりはないものの,ただし,いまでは,すっかり日本社会のなかでの「日本国籍に変更していた人」に変貌しているのだ,とでも表現したらいいような, “なんらかの含意” が読みとれる。

 しかも彼は,在日の2世としてもともと「氏も(?)育ちも(!)」日本人そのものであるといっても,なにら不自然な表現にはなりえないほど,もともと「純日本産のような人間:人物」であった。

 矢沢は,日本のロックミュージシャンとしては,それこそカリスマ的な地位まで登りつめたといっていいくらい,その道を勇躍・突進してきた。

 問題は,日本社会のなかには「有名人となれば誰かれ構わず〈存日認定〉しそうな『在日の噂』」が,いつも飛びかう環境が用意されていたことである。

 この俳優・タレントは実は在日ではなかったのかとか,あの歌手も本当は在日であったのかといったふうに,いったいなんために詮索されているのかすら,さっぱり不詳「? ? ? ……」であるだけの,その種の「在日暴露とその認定」の作業が,飽きることもなく一生懸命になされつづけてきた。

 「もともと出自において在日である矢沢永吉」自身に関して思うに,この「在日」である事実に関して,なにかまずいことでもあるのか(「あったのか」)という疑問が,そもそも出てくる。矢沢が在日韓国人2世である事実は,蔭でこそこそ語られる傾向があった。なぜか?

 この疑問は,日本人・民族内であれば「部落出身者」であることになにか問題があるのか,アイヌ民族(ウタリ)出身者であることにおいてとくに欠落があるのか,さらには沖縄県・琉球人であることに日本人としてなにか支障があるのかなどといったごとき「差別と偏見」の社会意識に突きつけるべき,いいかえれば,それらに返すべき反論・批判となる。

 最近もネット上ではなお,「在日」という『ことば:表現』そのものが,どういうわけか “他者を悪しきざまに形容する含意をもたせた常套句” として,それも相当に幅広い意味で使いまわされている。以前であれば,ふつうの日本人が「朝鮮人」を表現するとき,不自然にも「朝鮮の人」といわねばならなかったが,こういったもののいいかたがなぜ登場したかは説明の必要もあるまい。

 しかし,こんどは朝鮮・朝鮮人ということばの代わりに「在日」という用語を,しかもより包括的な意味あいをもたせながら,なんらの差別・偏見意識までをこじつけたかっこうを採って,社会における差別と偏見にもとづく憎悪・排外を意図的に醸成させるための観念として使われている。

 補注)いわゆる「在日認定!」。ありゃ,「日本人も広義では在日になる」んじゃなかったか(? など)と,混ぜっかえしたくなるほど,この用語:「在日」が,これみよがしに奔流のごとく乱用されつづけている。問題は差別のために便利に使用される点にあった。

 在日といったところで,韓国籍の在日だけでなく,これ以外の外国人も間違いなく包括して指せる「ことば」であるはずのこの表現「在日」が,実際にはそうではなくて,ただ「韓国・朝鮮系」の人びとだけを,それも大昔(戦前・戦中)から日本に住みつづけてきた人びと〔など〕を意味させるための用語として,新たに制作・調合され,使用(悪用?)されている。

 補注)なお「朝鮮」籍とは,北朝鮮の「国籍」そのもののことではない。ともかく,こちらの表記に法的に属する在日韓国人は,わずかな数にまで減っている。2021年中には3万人を切ることになりそうである。もちろん,その数の内訳は「朝鮮民主主義人民共和国」を支持する在日韓国人が大部分であるが,そうではない人たちも含まれるので,そのすべてをひとくくりにして判断してはいけない。

 いつも指摘しているように,在日米軍基地という軍事施設がある。この “在日” の意味と在日韓国(朝鮮)人を指す場合の「在日」の意味とは大違いである。本来であれば,その意味が広義においても有していることばが奇妙にも,特定されて狭義のなかに押しこまれている。さらには,そのなかに含まれていた「本来の広義」から,その「狭義」の部分を差っ引いていた「残余の部分が有する意味」は,意図してなのか関心外に放逐され,まともに定義されることがなかった。

 在日が,いったいどのくらい日本社会のなかで顕在的にあるいは潜在的にも,芸能界やスポーツ界のみならず産業界全般にまで,それも日常生活面までもわたり大勢が活躍し,活動している事実そのものを,よくしらない「純ジャパ」の人びとが多い。

 根拠の明確ではない純ジャパ至上主義が,恣意的な次元に留まっての言動なのだが,「在日」を,基本的には非難したがるだけの口調で,盛んにあれこれといいつのる〈日本的な光景〉は,もともと精神の基盤が貧しく,人権意識とは無縁である人びとに固有な「ものさびしい〈悲しい性〉(さが)」をさらしている。

 たまたま,同じアジア人で黄色の肌をもつ人間同士であるせいもあって,顔つき(容貌全体)では,なかなか識別のつきにくい在日「韓国・朝鮮人」の2世・3世・4世が大多数である。

 日本相撲協会の番付表をみると,幕内には「モンゴル勢を中心とする力士」が多すぎて,この協会のなかには迷惑顔をしている幹部たちもいないわけではない。けれども,実力主義で(多分)いかざるをえない相撲の競技をおもしろくしていくためには,純ジャパ力士も外国人力士もない。ところが,そのモンゴル勢が大活躍する21世紀に入る前には,在日出身の力士も大勢いた。しらなかっただけの話であった。

 補注)今年〔2021年〕7月の名古屋場所後,73人目の横綱に昇進したのが,またもやモンゴル国籍人の照ノ冨士であった。8月4日付の官報に告示されていたが,照ノ冨士は日本国籍を取得していた。外国出身力士が引退後,親方として日本相撲協会に残るには,日本国籍が必要になる。

 日本において職業プロレス業界の創始者になった力道山は,関脇の地位まで上ってから辞めてしまった。けれども,日本相撲協会理事長まで務めた横綱・三重ノ海は,たとえばこう説明されている。

 日本相撲協会の説明によると,在日韓国人であったこの第57代横綱が日本の国籍をえていた事実は,「三重県出身」(「在日2世」であればたしかにそのとおり)と公称されてきた事情があるためか,いっさい触れられてこなかった。なお,在日出身の横綱はもう1人いる(愛知県出身の第51代横綱玉の海)。

 補注)三重ノ海剛司は,三重県松坂市出身の元大相撲力士,第57代横綱。本名は石山五郎(ただし日本の通名である)で,現役引退後は年寄として後進の指導に尽くし,日本相撲協会の理事長職も務めた。また,相撲博物館の館長職にも就いている。

 通常,在日韓国(朝鮮)人はほぼ全員が通名としての日本の「苗字と名前」をもっていた。しかも2世・3世以降になると,日本生まれ・育ちである事情からして必然的に,日本人とみわけのつかない人たちがほとんどだ,といっていい事情も生まれていた。

 のちほど話題になるかもしれないが,その「ところ」あたりを非常に気にする日本人たちがいるらしく,『彼は在日だ・彼女こそ在日だ』といったふうな,実にくだらない,それも格別の意味がみいだしにくい《在日認定》という暴露(!)合戦(?)が盛んである。

 敗戦時(1945年8月)においては,2百万人近くもの朝鮮人が日本国内(本土)には居住していた。当時の日本人人口が7千万数百人の時期であって,しかもこの十分の1に相当する日本人が海外に移住していて,そのうち軍人としては,アジア諸国や太平洋の諸島(支配・占領地域)に動員・派遣されていた。当時,国内の大阪市においては人口比率で1割を超える朝鮮人が暮らしていたほどである。

 とくに,戦争というものは地球の上で人口の移動をはげしく起こさせるひとつの重要な要因である。このことは,歴史学に教えられるまでもなく見逃せない事実である。16世紀後半における秀吉の朝鮮侵略では,多くの朝鮮人が捕虜として日本に連れてこられた。古代朝鮮の子孫である出自をいまも明確に保持して生きている子孫たちもいる。埼玉県には高麗(こま)神社があって,つぎのように解説されてもいる。

      ◇ 高麗1300年の歴史がつくる地域の未来
            インタビュー 高麗神社宮司 高麗文康氏 ◇

 

   〔埼玉県〕日高市新堀にある高麗神社は,全国でもここにしかない特性をもっている。それは,奈良時代に朝鮮半島にあった高句麗という国(日本では高麗と呼んでいた)から渡来した「高麗王若光(じゃっこう)」を祭神とし,彼の血を引く高麗家だけが宮司となって1000年以上もの間,守りつづけてきたことである。
             

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    今〔2016〕年は,若光ら高句麗人1,799人がこの地に入り,高麗郡が建郡された716年から1300年目にあたる。高麗家60代目当主,高麗神社宮司である高麗文康氏(次掲画像)に,高麗郡がこの地域にあったことの意味や,歴史への思いをうかがった。(後略)
 註記)http://www.bugin-eri.co.jp/doc/saisai199.pdf

 

 

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 【関連画像:資料】-2017年秋,平成天皇が高麗神社を参拝-

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 日本の古代史と韓国・朝鮮史は深い関係をもちつづけてきた。しかし,幕末から明治時代に入って徐々に明確に出現してきた日本側の国粋主義・帝国主義の国家意識が,それまでの両国間における「歴史の事実」を隠蔽したり,捏造したりして,改変させる方向性を強く打ち出させた。それも一種の歴史修正主義といえる。

 日本のほうが大昔から韓国・朝鮮よりもとてもりっぱな国家体制にあったのだから,「わが国がかの国を植民地にして」いても当然だという思想・イデオロギーがまかり通っていた。それが庶民(帝国臣民)の気持のなかにも,ごく通常で自然な〈国家意識〉として芽生えてきた。

 〔ここでようやく ① の本文の引用に戻る  ↓  〕

 在日かどうかを確認するために矢沢永吉さんのルーツを追っているサイトもあるようですが,どうやら矢沢永吉さんつていうのはかなり複雑な劫少(幼少)時代っていうのを過ごしてきているようです。

 補注)どんな人でも事情によっては「複雑な幼少時代」を記録している場合もあるが,矢沢永吉の場合では在日であった事情が絡んでいたいう推理も可能である。ところが,ここの記述では「複雑な幼少時代」とのみ把握されているかのように聞こえる。少なくとも,矢沢永吉は生まれ故郷のヒロシマを飛び出すようにしてヨコハマに来ていた。

 続きます……。 簡単にいえば親戚のなかをたらいまわしされていたようで,たくさんの親戚がいたようですが,そのことを考えれば,矢沢永吉さんは在日ではないんじゃないかと考えられます。まさかみんなで日本にやってきたっていうのも考えにくいことだとは思いますので・・・。

 補注)このあたりは,書き手が在日の歴史をほとんどしらない立場を暴露している。「たくさん親戚がいた」のは,「在日の場合」でもたくさんありえた事情であっただから(この点は在日史を多少は勉強してみれば,すぐに判ることがらである),単なる無知を根拠にしたかのように発言するのはまずい。

 あとは両親のどちらかが在日だったっていう可能性ですが,お父さんは早くに亡くなってしまったようです。残っだのは母だけだったようですが,そこからたらいまわしっていうのが始まったようです。そうなると矢沢永吉さんが在日かどうかっていうのが確認でき来ないということになりますが,実は矢沢永吉さんがみずから在日かどうかつていうことについては言及しているようです。

 結果からいえば,矢沢永吉さんつていうのは在日だったようです。しかし,あくまで矢沢永吉さんが在日だったっていうのは過去の話であったようで,いまでは帰化して日本人となっているので在日という表現っていうのは合っていないっていうことになります。

 補注)ここの論理は支離滅裂である。「結果」「過去」「在日」という単語が,もつれあっているだけである。それぞれが酔っぱらって倒れてこみ,しかも重ね餅になってのべたべた状態。

 ただ,矢沢永吉さんクラスの人間つていうことになれば,在日だろうとなかろうと関係ないんじゃないかと思いますね。いまや多くの影響を与える矢沢永吉さんですが,これからもYAZAWAであってくれればいいんじゃないかと思います。(引用終わり)

 補注)ここらあたりの文章は「……でも,永ちゃんが純ジャパだったら,もっといかったジャン」という感傷的な雰囲気もなきにしにあらず。そういった解釈もできる文脈のネジレが観てとれる。

 最後まで,矢沢永吉に関する “この種の意見” を聞いていくと,そこには,日本人側からたびたび表出される「対・在日(韓国・朝鮮人)観」が概観できる。こういうふうに譬えてみるといい。

    ボク(わたし)は実は,在日(チョウセンジン)がなんとはなしであっても,もとから好きではなかったのだが,たまたま隣家に在日の家族が住んでいて,その家の同い年の▲▲君(▽▽チャン)とは,小学校か高校まで同級生であって仲良くいっしょに大きくなった。そのせいで,ボク(わたし)は個人的にいえば絶対に,在日に対する差別・偏見の感情があるとかないとかいった世界とは無縁でいられる人間だとも感じているよ。

 だが,以上の話題にはまだ問題が残る。すなわち一般・原則論としては,在日に対するよからぬ感情を抱いているにもかかわらず,特殊・個別論としては「ボク・わたしの場合は,隣家の▲▲君(▽▽チャン)と仲良く生きてきた経歴」があって,在日に差別・偏見の気持はないよといいたいのであるが,この二元論的に陥没した理屈の構成方法には本来,「そもそもからして一定の難点」:その「意識に関する落とし穴」があった。

 換言すれば「特殊・個別論の話題」が「一般・原則論の認識」から遮断されているわけで,いつまでも双方の「論」の交流がなされないままであるかぎり,彼・彼女の抱く「在日に対するなんらかの感情」からは,その次元以上の化学変化は期待できない。この点は引用している人物の口調を借りると,こうなる。

 前段では,こういわれていたはずである。

 ※-1「過去へ〈在日性を封印〉しておきたい観念」 ⇒「矢沢永吉さんつていうのは在日だったようです。しかし,あくまで矢沢永吉さんが在日だったっていうのは過去の話であった」。

 

   ※-2「〈現在・未来〉に〈在日の日本人〉性をとりこんでおきたい観念」 ⇒「いまでは帰化して日本人となっているので在日という表現っていうのは合っていない」。

 ※-1のような,つまり,みたくない・聞きたくない矢沢永吉の「過去の情報」はお蔵入りさせておき,その代わりに※-2のように,いまはともかく「日本人となっている」のだから「在日と表現」するのは「合っていない」と措置(料理・解釈)されている。

 以上の対応は嫌なモノは遠ざけておき,いいモノだけは受けいれておきたいといった,都合だけはよい「矢沢永吉」の受容を試みている。三猿主義の「見ざる・聞かざる・言わざる」までは走ってはいないものの,個人的な感情を基準に「YAZAWA」のいいとこどりだけは,ファンとして,しておきたい。その程度のなりゆきというか単なる始末であった。

 

 「矢沢永吉さんの昔の名前はチョウ・ヨンギルって本当ですか?」『YAHOO!  JAPAN 知恵袋』2012/9/1511:25:01

 1)kok********さん 2012/9/1511:25:01

 矢沢永吉さんの昔の名前はチョウ・ヨンギルって本当ですか? カミングアウトしたのですか? 単なる悪意のある噂ですか? 補足官報の copy らしきものをネットで発見しちまった。

 補注)矢沢永吉が日本国籍を取得していた事実については,つぎの画像資料とした2点を参照しておきたい。

 

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 永ちゃんが帰化人だったなんて信じたくない!! 100%日本人であって欲しい!! 大ショックだ!! 同姓同名で生年月日も同じ他人であって欲しい。だれか根拠のある証拠を示して否定してくれ。

 2)mit********さん 2012/9/1815:04:34

 世の中に帰化された方なんていくらでもいます。永ちゃんが帰化した方だったら,何かダメなんでしょうか・・・。もし,帰化が事実だとしても,それを『悪意』ととるのはいかがなものかと思います。

 お父さんだかおじいさんが在日だったらしいという話は,コアなファンからも聞いたことがありますが,だからどうという話題にはなっていませんでした。矢沢永吉は矢沢永吉であることそのものがブランドでいいと思います。

 註記)https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1094083240

 以上の「感想文」は,永ちゃんはいまではビックもビックであるが,それでも以上のうちで 1)の投稿は,帰化人(それも韓国・朝鮮系)の人間が,この「帰化の方法」=日本国籍取得」でもって「日本人である・になっている事実」について,「それはまずいことだ,受けいれられないよ」という感情・気持を正直に告白している。

 要するに,永ちゃんが在日(元韓国・朝鮮人系)の「いまは日本〔国籍〕人」であることが,非常にまずいことだといいたいらしく,そうは認めたくない・信じたくない事実だと訴えてもいる。

 2)の投稿は「在日だったら」「だからどうという話題にはなっていません」「矢沢永吉は矢沢永吉であることそのものがブランドでいい」といいきっている。しかし,ここでも在日である永ちゃんが「問題なのかどうか」といった以前のところで,だいたいが「思考停止」状態になっていた。

 矢沢永吉が在日であるから “どうだ・こうだといいたがる” のであれば,この根拠を明確にきちんと挙げつくしたうえで,その中身を徹底的に議論すればよい。だが,このあたりの問題は結局,「差別や偏見」の領域にかかわらざるをえない問題にも脚を踏みいれることにもなる。それゆえ,ただ「YAZAWA のロック音楽」を聴き・楽しむ次元の話であったのだから,やはり「そんなこと気にするなよ」という応答になっている。

 たかが永吉,されど矢沢?

 いずれにせよ,以上の話題の “出てきて,とりあげられた話のしかた” じたいからして,なにやら異様に緊張したり,構えたりする発言が多かった。それほどまでに「在日出身者がビックになる」という事態は,同時にまた,「〈なにかの問題〉も引きずり出されてくる」ほかない出来事にでもなっていたのか,という理解にもなりうる。

 

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 「矢沢永吉さん ★ episode2 ★  まさしく BIG な人だった。」『元広告代理店マンの,芸能界の素敵な裏話』2015年06月03日 01:40 

 長い間皆に愛されている,永ちゃんこと矢沢永吉さん。若いころに『成り上がり』を読んでから僕も大好きになりました。実は広告業界やそのスタッフにも,とてもファンが多いんですよ。自分で勝負していく世界だから,彼の生き様に惚れこんでしまうんでしょうね。

 けど,仕事を一緒にする場合は別かな。嬉しいって気持は,生まれないものですね。正直にいうと,怖いんです。矢沢さん本人が怖いのではなくて,自分は対等に仕事ができるのだろうかという,己に対しての恐怖感なのでしょう。誰よりもストイックな彼だから,そんなイメージが高まってしまいますよね。

 あれは10年以上前の話です。ほとんどのスタッフが初対面のCM撮影。スタジオに矢沢さんが現われると,ばっきばきの緊張感が走りました。彼はそんな雰囲気を察してか,「よろしくーっ」て声をかけてくれるのだけど。

 控え室で段取りを説明すると,うんなるほど!  OK!  と真っすぐな眼差しで頷いてくれます。自分が分からないところは,納得のいくまで聞いてくれるんです。一緒に作っている感じがして,なんか安心してきました。

 打ち合わせが終わって,まずはヘアメイクです。当時売れっ子だったヘアメイクアーティストのナカイも永ちゃんの大ファンでした。だからなのか,初めての対面に顔が真っ青。「ど  ど  どうしましょうか?」身体まで震えちゃってる。気持はもちろん,分かります(笑)。

 そんなナカイに永ちゃんが一言。「あのさ,君がこれだよって風にしてくれよ」,「プロがこれだってやつで,俺はいいからさ」。ふっと笑いながら,「あまりに酷かったらタダじゃおかないけどね」。控え室が笑い声に包まれて,一気に場が和みました。ナカイも実力を発揮できて,イカした永ちゃんができあがったのです。

 自分がプロだからこそ,プロを信頼している。けどハンパは許さない。だから納得のいくまで,対等に話す。芸能界の大御所という人たちは,大きさを誇示する人が多いんです。けど矢沢永吉さんは,人の大きさが素晴らしかった。それはいつの時代も勝負してきた男の,器のでかさなのかな。本当にBIGな男だったんですよ。

 註記)http://admans.blog.jp/archives/1029537365.html

 もしかすると,在日出身の芸能人にこのような人物がいたら,まずいのか? いろいろ観方もあるけれども,ビックな矢沢永吉が元韓国籍人であって,帰化する前の「本当の氏名が趙 永吉」だったとしたら,なにかまずいことでもあったのか?

 そう思わせてしかたがないような,つまり「在日・秘話」発掘探偵団が大勢控えている。しかも,これに所属している「小心者の存在」ばかりがめだってもいる。そういった純ジャパがたくさん存在するというわけか……? 

 そもそも,YAZAWAの芸能「人〔として〕の大きさ(ビックさ)が素晴らし」いとしたら,この個性や経歴はいったいどこから生まれていたのか。

 在日だったからだとも,いやそういう関連はなにもなく,あくまで彼の本来の人間的な個性だとも,そのどちらであるともいえなくはない。結局,どうとでもいえる。

 ところがそのところを,「在日」のほうの要因・性格については,だから「本来 × × なのだ,そうに決まっている」と,わざわざ一方的・断定的に評価したがる。いいかえれば,旧来の植民地史観:差別の立場が,21世紀の現段階になってもいまなお,ヤマト人の引きずる「大きなその尻尾」であった。ずいぶん,ヤバくもしんどいことである。

 

  広告業界と矢沢永吉 -関連する事情に少しダラダラと言及-
 
 1)「CMには矢沢永吉を起用  超巨大マルチバトルRPG『リネージュ2 レボリューション』 正式サービス開始前に App Store 人気無料アプリランキング第1位を獲得」『SPICE エンタメ特化型情報メディア』https://spice.eplus.jp/articles/142599,2017.8.23

 本日 2017年8月23日(水)に正式サービス開始を予定している,スマートフォン向け超巨大マルチバトル RPG 『リネージュ2 レボリューション (Lineage2 Revolution)』。

 話題の本作が8月22日(火)12:00より事前ダウンロードを開始し,正式サービスの開始前に App Store 人気無料アプリランキングで第1位を獲得した。また,正式サービス開始時のサーバー台数を40台から60台へ増設することも併せて発表された。

 8月23日(水)12:00から,正式サービスを開始する。『リネージュ2 レボリューション(Lineage2 Revolution)』は,PC向け MMORPG『リネージュ』シリーズにおいて,日本を含む世界各国でサービスを展開し人気を博している 『リネージュ2』 を,手軽にスマートフォンで遊べるように進化させたモバイル MMORPG。ゲームエンジンにはアンリアルエンジン4を採用し,スマートフォンゲームにおける最上級のグラフィッククオリティで原作の世界観を表現している。

 

 多くのユーザーが集まるフィールドは,スマートフォンゲーム史上最大規模のオープンワールドとなっており,広大なマップを移動することが可能。また,時間と場所にとらわれずにおこなうことが出来るリアルタイムの戦闘は,MMORPG の醍醐味である大人数が同時にプレイすることの真の楽しさを体感することができる。

 

 本日より放送されるCMには矢沢永吉を起用。キャラクターボイスには小林裕介,佐倉綾音,田村ゆかり,石川界人を起用,スマートフォンゲームとしては最大級の規模で展開される『リネージュ2 レボリューション(Lineage2 Revolution)』,ゲーマーならずとも一度プレイしてもらいたい。

 2)「矢沢永吉のCM出演情報」

 この住所(『ORICON NEWS』)は,矢沢永吉のCM出演情報 250件をとりまとめて紹介している。本日〔2018年〕4月16日正午時点でのぞいてみたところでは,

 「2018-03-26  日産自動車『セレナ・e-POWER』家族史上,最高出かけたくなる。・誕生」から,「2000-07-01 ファミリーマート『キャンペーン』「第一弾は,とびっきりごはんだ。」7月4日登場」までの250件にもなるCM出演が一覧・紹介されている。

 その全体についてはさらに,つぎの註記の住所を閲覧してほしいが,いずれも一流企業の広告への出演である。

 註記)https://www.oricon.co.jp/prof/252637/cm/

 3)「矢沢永吉に関連するCMリスト  CM Fun」

 このCMリストは〔同上の時点で〕,「日産 【セレナ】TVCM「セレナ e-POWER No. 1の進化」篇 30秒 15,11503/2800:31」から「ガルル・レコード 矢沢永吉 NEW LIVE DVD2枚同時 2011.4.13 OUT !!  15秒 CM  14,3532011/0400:17」までの34点,矢沢が出演したものを一覧しており,動画で視聴できる体裁になっている。

 註記)https://cmfun.net/tags/6899/videos

 

  矢沢永吉がここまでビックになると「在日」である事実には触れてほしくないのが「広告業界における暗黙の不文律」なのか?

 「元パリコレモデルのアンミカ,矢沢永吉の〇〇だった! その経緯が衝撃的だった・・・」『Akogare』2017.04.14  と題した記述があった。こう書いていた。

 なんとアンミカさんは20台後半のころ,矢沢永吉さんの「秘書」だったのです。矢沢さんの「THE TRUTH」と言う曲のMV〔ミュージック・ビデオ〕では,矢沢さんと共演するなどしていたようです。

 

 さらにそれだけでなく,同番組に出演しているダウンタウンさんがMCを務めていた音楽番組『 HEY !   HEY !   HEY ! 』にも矢沢さんと一緒に出演していたのです。もう16年前のことで,アンミカさんにいわれるまでダウンタウンのお2人は覚えていなかったそうです。

 註記)http://akogare.me/trend/14899

  ところで,「アンミカの旦那さんはユダヤ系超セレブのアメリカ」『人気になること見つけた!』2017年02月07日。なぜか「文金高島田」と「紋付き袴」のこの2人。人間とモノとの「米・韓・日のごちゃ混ぜ:フュージョン」http://kininaru-kininaru111.seesaa.net/article/446762437.htmlhttp://kininaru-kininaru111.seesaa.net/article/446762437.html  という記述があった。

 しる人ぞ,しる。その文章(記述)のなかに,アン・ミカなど在日が何人出ていたか? 最低でも3人はいた。はて,「在日」というのは,いかほどに,マズい存在なのか?

 補注)なお,以上に記述した文章に付けられた註記のアドレス(住所)に関しては,削除されているものがいくつかあった。3年半ほど以前の,旧ブログの文章を復活・再掲したという事情のために,そのような不都合が生じることになっているが,ご容赦を願いたい。ネット上には類似の記述がいくらでもみつかるので,興味ある人は自分で検索する努力をしてほしいと希望する。

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