自民党総裁選,身内の親分選びごっこは裏舞台で魑魅魍魎が徘徊,つまりブロック大王・河野君や昼間の幽霊・岸田君,化粧崩れの高市君,アンポンタン石破君たちが次期首相になりたい自民党内「コップの中の嵐」

 以上の標題で「なんとか・君」といって付けた各命名は,ブログ『くろねこの短語』に依るものだが,どいつも・こいつも「帯に短したすきに長し」どころか「鉢巻きにも使えそうもない」自民党の右側に落ちこみすぎた,しかも

 「たいして本物の保守でもない単細胞の極右頑迷分子」とか

 「ムラッ気(我利私欲だけ)はあってもまともな覇気のない小物」

ばかりゆえ,21世紀の日本が向かう未来には全然希望が抱けない

 野党第1党の立憲民主党枝野幸男は,政権を取りたいのかと基本から疑われる程度の発信しかなしえず,鳴かない田んぼのカエル程度の実在,唯一,日本共産党志位和夫の姿がもっとも民主主義の基本精神を尊重しているかのように映る「日本の民主主義の状態」である

 野党共闘ができなければ,子ども首相だった安倍晋三(「初老の小学生・ペテン総理」:「裸の王様第1代」)から菅 義偉(愛称「スガーリン」:「裸の王様第2代」)へと継承された「専制的独裁志向の政権」は,いまや日本全体の内政・外交を転覆し破壊させた状態まま,奈落の底へとみずから〈投身自殺的な様相〉を呈しつつある

 コロナ禍で自宅に放置されたすえ孤独死に追いこまれる人びとを,ろくに救おうともしない現・自民党政権に「▲い,あれ!」と思うのは,本ブログ筆者1人だけではなく,「日本の政治・現状」を理解できる圧倒的大部分の人びとの叫びである

 

  要点・1 日本最大の政治病理集団のボス選び,自民党総裁を盛んに報道するマスゴミ・メディアは,国民の立場・観点を考慮した報道をする基本姿勢を欠き,まるで極右の腐脳細胞しかもたない自民党を支援,つまり拡声器よろしく「総裁選」ばかりを喧伝するための言論機関

  要点・2 ろくでもないくせに,とくに世襲議員が首相になりたいといっては,今回の自民党総裁選に何人も挑むらしいが,このどの政治屋をみても小さすぎる器ばかりで,ちょこっとも評価できない

  要点・3 このままでは「日本の未来」は真っ暗闇

 

 「前論の 」  映画俳優鶴田浩二が歌った「日本社会」の一大特性

  半世紀も昔に鶴田浩二が吹きこんだ歌のセリフ(歌詞)が,21世紀のいまの「自民党プラス「下駄の▲ソ党:創価学会党)の野合政権」によく当てはまる。

  ★「傷だらけの人生」★
    〔歌:鶴田浩二   作詞:藤田まさと   作曲:吉田 正〕
      = 1970年12月25日発売 =(小さい文字は歌詞ではなくセリフ)

 

     「古い奴だとお思いでしょうが,古い奴こそ
    新しいものを欲しがるもんでございます。
    どこに新しいものがございましょう。
    生まれた土地は荒れ放題,今の世の中,
    右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。」

 

 何から何まで 真っ暗闇よ
 すじの通らぬ ことばかり
 右を向いても 左を見ても
 ばかと阿呆の からみあい
 どこに男の 夢がある

 

    「好いた惚れたとけだものごっこ
    まかり通る世の中でございます。
    好いた惚れたは,もともと心が決めるもの…
    こんなことを申し上げる私も
    やっぱり古い人間でござんしょうかね。」

    (中略)

    「なんだかんだとお説教じみたことを申して参りましたが
    そういう私も日陰育ちのひねくれ者,
    お天道様に背中を向けて歩く…馬鹿な人間でございます。」

 

 真っ平ご免と 大手を振って
 歩きたいけど 歩けない
 嫌だ嫌です お天道様よ
 日陰育ちの 泣きどころ
 明るすぎます 俺らには

 安倍晋三君が,このたびの自民党総裁選に出る高市早苗を応援するといっていた。これは,「モリ・かけ・桜」や「案里」の問題が検察当局によって事件化され,安倍自身が「〈被告人〉になって法廷に引き出されない」ように,この早苗が間違いなく阻止してくれそうだからだ,と分析・観察されている。

 もっとも,高市早苗のごときオンナ政治屋が仮にでも首相になった場合,この国は海外からは完全にバカにされる。というよりは,それ以前にせいぜい小バカにされるだけ,鼻であしらわれるだけの「後進国体制」を,自民党自身が愚かにも進んで選択したことになる。

 

 「 前論の ヒトラー礼讃,生活保護叩き,言うこと聞かなければ電波停止,大東亜戦争肯定 etc・・・こんなネトウヨ政治家が初の女性総理だぁ,バカ言ってんじゃない!!」『くろねこの短語』2021年9月7日,http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-23d970.html   による,当面する問題に関した「とりあえずの総括的な説明」

 自民党の総裁選は,政治理念や国家観なんかどこかへ飛んじゃって,とにもかくにも衆議院選の顔探しというのが正直なところなのだろう。コロナで青息吐息の一般大衆労働者諸君のことなんか爪の先ほども考えていないのは明々白々で,だからこそ田崎スシローのような政局評論家がいまが稼ぎ時とばかりにテレビに出まくっているのだ。

 

 そんな状況で,ペテン師・シンゾーがなにやらキングメーカーのような振るまいをして,こともあろうに化粧崩れの高市君をご指名したのには大笑い。思想信条的に近いということもあるにはあるんだろうが,ペテン師・シンゾーにすれば,総裁が変わって一番頭が痛いのが,森友学園桜を見る会,さらには河井バカップルの買収事件を蒸し返されることなんだね。

 

 だからこそ,「再調査が必要ならばやる」と公言するアンポンタン石破君を嫌うわけで,ブロック大王・河野君だってなにしでかすかわかったもんじゃない。昼間の幽霊・岸田君は改憲こそ口にしているものの,森友学園疑獄については「さらなる説明を」なんてことをBS-TBS『報道1930』でまのたまったものだから,ちょいと気がかりというところだう。

 補注)安倍晋三はこの岸田文雄の発言を聴いた時,顔面蒼白になっていたものと推測しておく。国会のなかだけでも,正式に認定された安倍の偽証(正々堂々たるウソの答弁)が118回あったというのだから,地獄の閻魔大王さまも,この男に対する〈決裁〉をどのように下すかについては,いまもなお慎重に熟慮を重ねて検討中であると推察する。

 その安倍晋三が3度目の首相になることも考えていたとなれば,これは日本国全体にとってみれば,最大の「ある種の警告(JアラートならぬAアラート)」を発しなければならない。自国の頭上:真上に向かい,わざわざテポドンを発射する(「天に唾する」)ごとき「幼稚と傲慢・暗愚と無知・欺瞞と粗暴」が取り柄だった前首相は,すでに無用化されていて御用済み(小さな粗大ゴミ)になっていたはずである。

 だが,それでもなお,この男は日本の政治の裏表にわたってごそごそとうごめいている。二階俊博の手元には河井案里夫婦の選挙買収事件に使用された検察庁の捜査資料が返還されているというから,安倍晋三はこの事実を冷凍させうる意思をもつと期待してよい,新しい自民党総裁(首相就任予定者)としての「高市早苗」を,必死になって支援しているはずである。

〔記事(『くろねこの短語』)に戻る→〕 そして,消去法の結果,辿り着いたのが化粧崩れの高市君だったということなんじゃないのか。ところが,こんな小物では衆議院選は戦えないってんで,派閥内からも異論が飛び出して,ペテン師・シンゾーが大慌てというのがいまの状況なのだろう。

 

 (以下の「 ※ 付きの文章」は,原文では「リンク先の題名」)

  ※-1 高市氏も出馬意向も細田派には慎重論も…総裁選は派閥一本化難航で混戦に?

  ※-2 主流派」麻生・安倍氏,派閥結束に苦慮…河野・高市氏への異論くすぶる

 

 化粧崩れの高市君はこれまでさんざん暴言吐いてきているから,ペテン師・シンゾーが支持を表明してからというもの,その過去がネットで掘り起こされてさんぞん叩かれている。それをつぶさに見渡せば,それはひどいもので,自民党総裁以前に政治家としていかがなものかというレベルなんだから,そりゃあ党内から高市潰しが起きてもなんの不思議もない。

 

 その意味では,化粧崩れが総裁になってくれた方が,野党としては戦いやすいのは間違いないところだろう。それにしても,ペテン師・シンゾーが寵愛する女性議員って,ゴスロリの稲田君にしろ,杉田汚水脈にしろ,どうしてこうも気色の悪い(容姿のことではありませんから,念のため)のばかりなんだろう・・・てなことを我が家のドラ猫に囁いてみる火曜の朝であった。

 補注)安倍晋三は女房とは異なるタイプの女性が,本当は好みだったのか? それとも彼女らとの政治信条の周波数が本当に合うから,彼女らを「寵愛する」ことになっていたのか? 安倍君にじかに聞ければ氷解しうることがらなので,これ以上は追及しない。

 

 ※-3 安倍が支援,高市早苗の問題はヒトラー礼賛本推薦だけじゃない!「さもしい顔して貰えるもの貰おうという国民ばかり」と弱者攻撃発言

  このようにまず先に,前論の ① と ② の段落を書いてみたのは,「自民総裁選 高市氏 保守色前面に…安倍氏から支援 細田派内反発も」といった記事の見出し(『読売新聞』2021/09/08 05:00,https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210908-OYT1T50018/)や,

 新型コロナウイルス感染拡大「問題」のイロハさえろくにしらない麻生太郎が「麻生財務相,コロナ『収束した』 菅首相の実績はんこ廃止『革命的』」(『東京新聞』2021年9月7日 19時19分,https://www.tokyo-np.co.jp/article/129490?rct=coronavirus) などと,

 例のしたり顔で語るところなどは,こちらの表情もつい〈ひっとこ〉的にゆがんだ形相にならざるをえない。現在,人数そのものが減少しつつある新型コロナウイルス感染者数統計は,冬を迎えるころには再び,「季節的要因」のためにぶりかえし,激増するのではないかと,医療専門家たちが危惧している。

 麻生太郎のしたり顔で放ついいぶんは,ひょっとしたら,などと受けとめる以前のそのまた以前の「ド素人のたわごと」であった。

 補注1)東京都におけるたとえば9月6日月曜日の「新型コロナウイルス感染者」は新たに968人報告されたと発表され,1000人を下回るのは7月19日(727人)以来で49日ぶり」と報道されていたが,そもそもその感染者を探し出す「検査数」が非常に少なめに抑えられていたゆえ,なにをかいわんやの数値になっていた。陽性率が異様に高い比率になるのはそのせいであった。

 補注2)「小沢一郎氏,麻生氏の『コロナはまがりなりにも収束』発言に『正気だろうか。いまなお多くの方々が苦しみ』」『スポーツ報知』2021年9月7日 19時11分,https://hochi.news/articles/20210907-OHT1T51147.html  という報道がすぐに出ていた。麻生太郎はいつまでもこのようなデタラメを吐いているようでは,まさに「阿呆だろう」と受けとめるほかない。この太郎のいうことときたらだいたい,デマ同然の放言にしか聞こえない。

       f:id:socialsciencereview:20200104081737j:plain

 このア▲太郎は,「下々のみなさんのこと」など,本当のところではまったく,トコトン「分からん人(ジン)」であった。

 小沢がつづいて麻生を批判していた文句が「総選挙で勝つために,感染者数や重症者数を隠蔽・改ざんして,政府に都合よく収束したことにするつもりだろうか。すべてが異常」という表現であり,これはきわめてまっとうな指摘であった。安倍第2次政権時にもっとも得意であった裏技が「事実(資料や統計)」の隠蔽・改ざんであった。

 補注3)9月6日まで東京都では,コロナの新規感染者数は「15日連続で前週の同じ曜日を下回った。前週月曜から947人減り,直近7日間平均は前週比65.1%となった」けれども,「重症者は前日比3人増の267人と高い水準で推移。死者は16人で,40~50代が7人おり,このうち6人が「肥満」と報告されていた。また80代女性1人が自宅療養中に死亡し」ていた。とくに「自宅療養中の死者は8月以降で30人となった」。

 註記)『東京新聞』2021年9月6日 20時45分,https://www.tokyo-np.co.jp/article/129269 

【参考記事】

 ところで,なんども登場させるが,ブログ『くろねこの短語』は先々月,2021年7月23日の記述題名を,こう名づけていた。

 「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」でショーディレクター・小林賢太郎解任・・・だったら,麻生太郎の「ナチスの手口に学べ」はどうよ!!&ユダヤ団体にチクったのは中山防衛副大臣・・・国を売ったってことか!!

 

 さてそれでは,ここから本日記述の「本論」に入る。こちらは5年前に書いてあった本ブログ(旧ブログ)2016年8月6日を,あらためて復活させて公表するものである。以上の記述と深く関連する内容であったゆえ,ここに再びもちだしてみた。

 その本題は『弱腰どころか,腰の抜けてしまった親・体制派的諸マスコミの脆さ,稲田朋美防衛相の批判を海外報道機関に代行してもらう惨状,いまの日本では「社会の木鐸」は古語』となっていた。

 その副題は,以下の3項目であった。例の網タイツを履くのが好きらしい国会議員「稲田朋美」に対する題目の表現であった。

  ◆-1 おもちゃの兵隊さんならぬ,安倍晋三のいいなり,腹話術的なお人形さんの防衛大臣になにができる?

  ◆-2 単細胞的政治家の極右女性大臣が「憎っくき北朝鮮」のテポドン1発も迎撃できない自衛隊3軍の「いったい・なにを指揮する」というのか?

  ◆-3 政権ゴッコに終始する安倍晋三政権をまともに論説も批評もできない日本のマスコミ

  補注)最近のマスゴミ・メディアは大手紙もテレビ主要局も,すでに5年前からそうであったと,この副題は触れていた。前段に出ていたごとき,小沢一郎麻生太郎を批判した文句は,大手紙はほとんど言及できない。あえていってみるまでもなく,情けない腰抜け状態。


  ま え お き

 本ブログは昨日〔ここでは2015年8月5日のこと〕の記述中 ⑥ で,『朝日新聞』朝刊の関連する記事として「『歴史認識,答える立場にない」〔と答えた〕 稲田防衛相インタビュー」をとりあげてみた。これは行論の都合上,その〈稲田朋美の発言〉を報道した記事のある段落にのみ触れていた。こう言及していた。

    安倍晋三は第3次再改造内閣を組閣していたが,この防衛大臣稲田朋美を据えていた。この稲田は安倍晋三自身が気に入って政治家に調達していた人材である。安倍好みであるからこそ,この稲田のお里は当初からしれていた。

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 ところが,『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』に関連する記事をのぞいてみると,この稲田朋美防衛大臣に任命された事実について,「海外(とはいっても英米)の主要報道機関」が,どのようにとりあげているかに注目し,論評する記事が出ていた。日本のマスコミ(メディア)がほとんどとりあげようとしない論点に注目し,その視点から報道している,と指摘した記事である。

 

 稲田朋美防衛相の軍国主義思想にロイター,APなど海外メディアが一斉に警戒感!  でも日本のマスコミは沈黙」『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』2016. 08. 05

 第3次安倍再改造内閣で安倍首相が防衛相に任命した自民党稲田朋美衆議院議員。8月4日,就任後初の会見で,日中戦争などが日本の侵略戦争だとの認識があるか質問され,こう答えた。「侵略か侵略でないかは評価の問題であって,いちがいにはいえない」。「私の個人的な見解をここで述べるべきではないと思います」。

 補注)個人的な見解というものは本来,個々人じたいに関する特定の政治家の意識や行動として公的にも反映され,これが実際の政治そのものを構成する要因となって披露される。これが「政治そのものの実相」である。

 にもかかわらず,なにかまずいことがあるらしく,その肝心なところをそらしたいのか,稲田は語らずに逃げている。それだけのことであった。この稲田朋美は極右の政治思想の持ち主として,いわば札付きだとまでいわれてよい人物であった。

 つぎにかかげる画像資料は画面のなかに出典(出所)が記入されているが,いまから7年ほど前の報道写真である。ここに写っている男性:山田一成に関連しては,次段のように記述されていた。

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 この「問題の写真は,2011年6月から7月にかけて,NSJAPの山田一成代表が議員会館にいったさいに撮影されたもので,高市氏のほか,自民党政調会長稲田朋美氏,副幹事長の西田昌司氏の3人とのツーショット写真がNSJAPの公式サイトに掲載されていた。現在,該当ページは内容が変更されている」。
      
 「『国家社会主義日本労働者党』(NSJAP)」とは,その「公式サイトの記述によると,1982年に発足した。ナチ党と同様,国家社会主義思想や反ユダヤ主義をかかげ,ホロコーストの否定や外国人労働者の排斥などを訴えている」極右政治団体である。

 補注)NSJAPとは,Nationalsozialistische Japanische Arbeiterpartei  の略称。ナチスの “Nationalsozialistische Deutsche Arbeiterpartei  (NSDAP)” を真似ているだけの名称であった。

 「国際的にも波紋が広がっており,イギリス紙『ガーディアン』は〔2011年〕9月9日,「ネオナチ写真が安倍首相のために頭痛を引き起こす」という記事のなかで,「これらの政治家が山田のネオナチ思想を共有しているという証拠はないが,安倍政権の右傾化がますます進んでいるという非難を加速させた」と報じている。(記事引用はひとまずここで中断)

 もっとも,いまでは〔その後において〕「ネオナチ写真が安倍首相のために頭痛を引き起こす」こともなく,このような写真はいちおう忘れさられているのかもしれないが,話題にとりあげられていた稲田朋美防衛大臣に新規就任)とともに高市早苗は,今回(当時)の改造内閣でも総務大臣に留任していた。

 補注)しかし,2021年9月時点になってからの話題だと,菅 義偉首相の後継者選びを自民党内で探しだす段階で,高市早苗がその候補に名乗り出た。初めは,総裁選として泡沫候補あつかいされかかっていたこの高市であったが,安倍晋三の後押しがあるという情報が判明すると,それなりに注視されだした。安倍はできたら,自分の背負っている重荷を高市に降ろしてもらう魂胆をもっている。

 敗戦後70年が経過した極東(ドイツからみたらたしかに,FAR EAST である)の日本国内においてもそれなりに,21世紀の現在において「国家社会主義政治団体」を名のる代表者との「記念になるお写真を撮っていた」という,稲田朋美高市早苗の感覚が問題にならざるをえない。

 稲田朋美高市早苗のその政治的な志向性がどこに向いているかは,説明の余地もないくらい明瞭であった。この稲田と高市は,山田一成に面会したとき「名刺」くらいは受けとっているはずである。相手が誰かよく判りもしないで,そのようにしごく簡単に面会するのか?

 〔記事の引用に戻る→〕 曖昧な回答で明言を避けたのは,本音では日本の侵略や戦争責任を否定したい歴史修正主義者だからにほかならない。実際,稲田氏は自民党きっての極右タカ派で,安倍政権による戦前回帰の旗振り役。

 本サイト〔『リテラ』〕ではこれまで,稲田氏の経済的徴兵制推進など,その軍国主義丸出しの発言の数々を伝えてきた。ところが,こうした稲田氏の極右政治家としての本質を,日本のマスコミ,とくにテレビメディアはほとんど触れようとせずに,ただ “将来の総理候補” ともてはやすばかりだ。

 補注)『朝日新聞』と『日本経済新聞』をみたかぎりでだが,両紙ともに2016年8月5日朝刊に「稲田朋美に対するインタービュー」を掲載していた。この女性政治家が安倍晋三君の後継者候補とは恐れいるが,この話題じたいとしては,それなりに妥当な路線を走っていくかのような光景が,目前に展開されていた。

 そのうち『日本経済新聞』8月5日朝刊3面に掲載された「〈中韓と協力関係を 稲田防衛相インタビュー 〉」記事の見出しは「侵略,一概に言えず」/ 靖国参拝『心の問題』」と付けられていた。「靖国参拝『心の問題』」という発言は陳腐に過ぎていた。宗教にかかわる問題はすべて「心(信心)の問題」。実質的には,なにもいっていないに等しい発言である。

 しかし,そんな国内マスコミとは対照的に,世界のメディアはその危険性を盛んに報道している。

 a) たとえば,英タイムズ紙は8月3日付電子版で,「戦中日本の残虐行為否定論者が防衛トップに」(Atrocity denier set to be Japan’s defence chief)との見出しで,冒頭から稲田氏について「第2次世界大戦中の日本の残虐行為の数々に異議を唱え,日本の核武装をも検討すべきとする女性」と紹介した。

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 b) また英ロイター通信も,8月3日付の「日本の首相は経済回復を誓いながらも,新たな内閣にタカ派防衛相を迎える」(Japan's PM picks hawkish defense minister for new cabinet, vows economic recover;註記))という記事で,稲田氏の写真を冒頭に掲載し,大きくとりあげている。

 註記)http://uk.reuters.com/article/uk-japan-politics-cabinet-named-idUKKCN10E0IE

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 「新たに防衛相に就任する稲田朋美(前・自民党政調会長)は,日本の戦後や平和憲法,日本の保守派が第2次世界大戦の屈辱的な敗戦の象徴として捉えている平和憲法や戦後をあらためるという安倍首相の目標を分かち合っている」。

 c) さらに米AP通信は8月3日付で「日本が戦争の過去を軽視する防衛トップを据える」(Japan picks defense chief who downplays wartime past;註記))という記事を配信し,ワシントンポスト紙などがこれを報じている。

 記事のなかでは稲田氏を「戦中日本のおこないを軽視し,極右思想(far-right views)でしられる女性」「国防についての経験はほとんどないが,安倍首相のお気に入りの1人」と紹介。そして「慰安婦問題など戦中日本の残虐行為の数々を擁護し,連合国による軍事裁判を見直す党の委員会を牽引してきた」と書いたうえで,在特会などヘイト勢力との “蜜月” についてもこのように伝える。

 註記)http://bigstory.ap.org/article/4e2d357b6d2841c69a11bcde10870c0c/japan-pm-picks-revisionist-defense-chief-new-cabinet

 「稲田氏の悪名高い反韓団体とのつながりについて,今〔2016〕年,裁判所は稲田氏の主張を退けて事実と認めた。また2014年には,稲田氏が2011年にネオナチ団体トップとのツーショット写真を納めていたとみられることも表沙汰となった」。くわえて,今回の内閣改造が安倍政権の改憲への助走であることにも触れ,なかでも稲田氏は日本の平和憲法を強く敵視してきたことをコンパクトにまとめている。

 「安倍晋三首相は19人の閣僚の半数以上を変えたが,それは戦後日本の平和憲法を改訂すると同時に,安倍政権の安全保障や経済政策をサポートさせるためだ」。「57歳の稲田氏は,安倍首相の悲願である憲法改正の協力者である。稲田氏は,現行憲法は日本の軍隊を禁止していると解釈できるとして,戦争放棄を謳う9条を部分的に解体すべきと主張してきた」。

 こうした海外の報道は,稲田朋美新防衛相の極右思想がもたらす国際関係の緊張に対する,世界の深い危惧を表わすものだ。しかし,国内メディアといえば,たとえばテレビでは『報道ステーション』(テレビ朝日)などごく一部を除き,この稲田氏の危険性,そして彼女を防衛相に任命した安倍首相の真意についてつゆほども触れようとはしない。よしんば彼女の極右性に触れたとしても,それは「中国や韓国が懸念を示しています」という程度で,まるで,安倍政権がしかける対立構造の深化に手を貸しているようにすらみえる。

 その背景には,もちろん報道圧力を強める安倍政権を忖度する放送局の姿勢があるのだろうが,それにくわえて,稲田氏が “ネット右翼のアイドル” であることも関係しているのではないか。周知のとおり,稲田氏はその極右発言の数々でネトウヨから「稲田姫」などともてはやされている。

 補注)実は高市早苗もこの稲田朋美と酷似した「自民党極右・女性議員」として存在している。「稲田朋美高市早苗」とみなしても大きな誤りはない。この2人はネトウヨ的政治家としては一卵性双生女児。

 その絶賛ぶりはネットの有象無象の声をみればあきらかだ。テレビメディアはいま,政権からの有形無形の圧力にくわえ,こうしたシンパからの抗議電話,いわゆる “電凸” に怯えており,その影響はあの池上 彰氏も指摘していることだ。

 補注)「電凸電突(でんとつ)」は,企業・マスコミ・宗教団体・官庁・政治家・政党などに対して電話をかけるなどして,組織としての見解を問いただす行為のこと。「電凸を行う主体」は一般市民である個人,または一般市民の声を代弁する(と自認する)団体である。同じ内容を同じ相手に問いただしても,報道機関やジャーナリストがおこなうものは「取材」であり,一般的に電凸とは区別される。

 電凸は,単なるクレームや中傷,イタズラ電話ととられないよう,電凸をおこなう者が事前に公開質問状をメールやファックスで送付するなど身元を相手に明らかにして「正々堂々と」電話をかけることも多い。裏を返せば電凸と単なるクレーム(苦情)行為は紙一重であり,明確に区別できない場合も多い。

 電話の場合,通話料の負担を避けるため電子メール等による突撃もおこなわれる。電子メールを用いて行うものをメル凸などと呼ぶことがある。電凸した事実と経過を明らかにするために通話内容などを秘密録音し,やりとりの記録や音声ファイルなどをインターネットなどを通じて公開するケースも多い。

 不用意な電凸やメディアのアップロード行為は,刑事訴追や民事訴訟の対象となる場合がある。電凸は日本に限らず,アメリカ合衆国や韓国でも報告されている。かつては個人が抗議しようとしても,窓口に苦情電話をかけたりビラをまいたりする程度が限界であったため,「おかしい」という思いが不特定多数に同時に共有されることはほとんどなく,広がっても各種市民団体や消費者団体が電話取材・公開質問状の提出などを行う程度であった。

 1990年代後半以降,インターネットの普及によって個人が意見や証拠を発信することが一般的になると,個人レベルでも「電話対応の録音と公開」「文書の公開」「まずい対応の(掲示板やまとめ Wiki,SNSなどを用いた)組織的な追及」が可能になり,追及の手段としての電凸が定着した。

 いくつかの有名な電凸の実例のうち,なかでも「朝日新聞慰安婦誤報問題に関連した北星学園大学への電凸(2014年)」を挙げておくが,この場合,その電凸の実行者は,当該被害者である植村 隆朝日新聞元記者に提訴され,完敗していた(その裁判について本ブログは,昨日:2016年8月「従軍慰安婦問題に対する『読売新聞社の基本姿勢』は欺瞞と不誠実に満ちている-この新聞社には原発導入問題についても深い歴史責任がある」で言及している)。

 註記)以上,https://ja.wikipedia.org/wiki/電凸 参照。

 〔記事の引用に戻る→〕 安倍首相の覚えがめでたい有力議員で,かつ,大量のシンパを抱える稲田氏についてつっこんだ報道をしないのは,そのためではないかと思わざるをえない。

 要するに,AP通信などが稲田氏とヘイト勢力の蜜月を批判的に報じたのとは対照的に,むしろ国内メディアは,彼女がヘイト勢力やネトウヨに “庇護” されているがゆえに,その危険性をネグってしまっているのではないか。だとすればこれほど奇妙な反転はないだろう。

 こうしたメディアの状況を,稲田氏は十分に心えているはずだ。近年では極右発言だけでなく,ゴスロリのコスプレを披露してオタク層にアピールしてみたり,性的マイノリティの日本最大のイベント「東京レインボープライド2016」に出席してLGBTへの理解を示すポーズを打ち出だすなど,新たな支持層の拡大に躍起となっている。

 しかし,騙されてはいけない。稲田氏はバリバリの表現規制派であり,雑誌でも「男らしさ」「女らしさ」を強調してジェンダーフリーバッシングに明け暮れてきた。そしてなにより,彼女は本音のところでは, “隠れ徴兵制” 論者でもある。「教育体験のようなかたちで,若者全員に一度は自衛隊に触れてもらう制度はどうですか」(『正論』2011年3月号,産経新聞社)と提言したことが象徴するように,最終的には,国民を兵役に就かせ,戦地に送りこむことを狙っている。

 補注)「通常」においてよくある事例としては,女性差別は男性がしばしば起こす差別問題だと相場が決まっているように思えた。けれども,実はこのようにネオ・ナチ風に,それも弁護士資格をもち,その方面で弁護活動をおこなってきた稲田朋美が「女性が女性を差別する政治思想」を,なんの臆面もなく「女性〈性〉の衣の下に隠して実行する」記録を残しつつある。だから,この記事を書いている記者は,稲田朋美の演技に「騙されてはいけない」と警告している。

 海外メディアからの懸念に対して,みてみぬ振りを決めこむ国内マスコミ。今後,安倍政権のタカ派政策によって,日本はますます世界から孤立していくだろう。いま,保身に走っているメディアは,その片棒を担いでいるのだ。これから私たちは,そういう視点で国内のニュースに向き合わねばならない。

 註記)http://lite-ra.com/2016/08/post-2472.html〔~ 2472_3.html〕

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    この画像を借りたこのアドレスのなかには,棚田朋美に関してこういう記述がなされている。

 自民党政調会長稲田朋美氏は「戦争は人間の霊魂進化にとって最高の宗教的行事」という教えを説いた谷口雅春氏を「ずっと自分の生き方の根本」においてきたという。

 

 稲田氏が次期総理になれば,日本国民の「霊魂進化の最高の宗教的行事」として戦争を開始する可能性は高い。集団的自衛権はそのための不可欠の道具となろう。

 

 日本列島1億2700万人が「霊魂進化の最高の宗教的行事」=戦争によって総高級霊となる日は,案外,近いかもしれない。 

 この発言のとおりに稲田朋美が考えているのだだとすれば,これはほとんど狂気の沙汰であり(⇒実質的にキチガイに近い発想だが),いわゆるカルト的な精神構造を隠していない。もっとも,この程度の調子・内容からなる「名」文句は,戦前・戦中の日本社会のなかには溢れていたから,なにも稲田朋美だけを非難するのは当たらない,という解釈もできなくはない。

    しかし,いまは2016年の夏である。いくら熱い夏だからといっても,この稲田朋美のような迷文句を聞かされた分には,こちらの頭脳の中身がおかしくなりそうにもなる。

 欧米なかでもとくに先進的な位置にいるヨーロッパ諸国では,いまさらのようにネオナチ的な政治勢力が伸してきている動向もあるものの,しかし,政府や社会そのものからの視線・態度は,非常にきびしく対応する基本姿勢のもとにある。

 ところが,日本ではどうなっているかといえば,安倍晋三政権になってからは,その極右・反動の女性政治家たちが政府の主要閣僚にくわわっている。こちらの事実・要件を観察すると,「戦後レジーム」からの「みかけの脱却」だけは,成就しつつあるかのように感じられる。

 昨日〔8月5日〕の本ブログ(=旧ブログのことだが)記述では,最後のほうで画像資料として紹介していた文献である一本松幹雄『国を滅ぼすタカ派の暴論-ストップ!  戦争への道-』明石書店,2011年が,いまから80年前後も以前の話題を,こう記述していた。

    〔敗〕戦後のドイツの歩みを評価するとき……,かつて,ニュルンベルグのナチ党大会で示された元気あふれる情景は,結局,亡国への歩みとなったのに反し,今日のドイツは,人びとの生活を大事にし,近隣諸国との友好関係に,気を遣う,好ましい国へと生まれ変わったのだ(320頁)。      

 ところが,こちら日本はどうなっていたか? 21世紀のいまになって,現在のドイツとは正反対の方向に歩みだしている情景を,みずから進んで〔喜んで?〕描きはじめている。どこまでも「愚かな国」である。この国はいま〔この記述の当時〕,安倍晋三君が首相をやっている国なのである。

 敗戦後以来の『日本国の国家体制としての甘さ』は,占領軍があえて許してきた『それ』であった。天皇天皇制を残置させた措置と裏腹の問題が,21世紀まで観過しえないほどに〈大きな禍根=負の成果〉を残した。いま,安倍晋三政権がその負の成果を「正の未来」にできるといったふうな,みごとなまでの「偉大なる勘違い」を犯しながら,この国がまだ保存できている〈良さ〉を倒壊させ消滅している最中である。

 

 「[書評]今野哲男稿,内田 樹・白井 聡著『属国民主主義論』」  

 以下は,http://webronza.asahi.com/culture/articles/2016072700007.html?iref=wrp_rnavi_new  を参照しての若干の議論。

 内田 樹・白井 聡著『属国民主主義論』に対する書評があった。そのなかからつぎのように論点を拾いあげ,少し考えてみたい。

 ここで注目するのは,a)「敗戦の否認」,b)アメリカのプレゼンス」,c)「仮構された(底の浅い)民主主義」の3つが絡みあって成立したのが「属国民主主義」だと,ひとまずまとめて差し支えないと思う,と指摘されて〔語られている〕いる箇所である。

 本ブログ筆者としては,以下のように議論しておく。

 a)「敗戦の否認」という観点に関しては「東京裁判史観の否定」「安倍晋三流の〈戦後レジーム〉からの脱却」がいとも簡単に,軽く口にされてきた。

 ところが,実際においては対米従属路線をアメリカの指示どおりに走らされてきた実情(裏事情としての日本国の真実の姿)は,安倍晋三政権にあってもなんら変化はなかった。ある意味では,対米従属の基本姿勢にもっとも忠実な路線において日本国を運営していたのが,この安倍晋三君の立場であった。

 この政権のなかであるゆえ,棚田朋美のような極右の弁護士出身の女性政治家が「戦前・戦中におけるような女性の立場・地位」を「よしとする封建思想の持ち主」として遊泳していられる。だから,時代錯誤だいってそのままに済ませておけるような大臣の人事(内閣改造の事態)ではない。

 このような人物を防衛大臣に据える日本国内閣の陣容は,異常・異様を通りこしており危険であると断定・批判されて,あまりに当然である。いまや,安倍晋三〔前〕政権の本質がよりいっそうあからさまに露出され〔てい〕た。

 敗戦を体験した大日本帝国であったが,結局,敗戦にまでに至った「明治史からの歴史的な意味,その真義」を,「彼ら」はなにも学ぶことができていない。敗戦後の70年間をなんとなく過ごしてきたらしい。

 敗戦とその直後における日本国の辛い政治・経済の過程・状況からは,実感的には縁遠い自民党の政治家たち(安倍晋三をはじめ世襲の政治家が非常に大人数いる)が執権している。

 しかし,死ぬか生きるかの瀬戸際にまで追いこまれる戦争体験がなければ,当時の辛さを思いだせないというのは「歴史教育」そのものに,なにか問題があったからである。ただし,自民党世襲政治家たちは「戦前・戦中をすばらしい時代」だと,誤導的に洗脳されてもいるから,ごく単純に始末が悪い。

 戦前・戦中における日本の政治・経済・社会・文化・伝統を,「回帰すべきすばらしい理想になりうる」かのように観念できる安倍晋三一族郎党の《現在的な時代感覚》は,歯車がズレているというよりその精神構造,その歯車のひとつひとつが完全に壊れている。

 そして,日本のマスコミがこの事態を真っ向から指摘し,批判できないという前提問題があったからこそ,外国のマスコミがわざわざ独自に論説・批評してもらうほかない惨状になっていた。実に情けない言論界の実情である。マスゴミなることばが出現した事情が理解できるというものである。

 それでもわずかにであるが,自民党と連立政権を組む公明党の支持母体である創価学会系の月刊雑誌2016年9月号に,大嶽秀夫稿「戦後日本が背負った負の遺産大日本帝国,植民地,戦争。」という記事が掲載されていた。

 その文句「大日本帝国,植民地,戦争」というものの中身が,いまのこの時期,あらためて問題にされていいのである。いまの時代に生きる極右政治家が,その「大日本帝国,植民地,戦争」を懐かしがるようでは,これこそ正真正銘のアナクロ

 ところが,安倍晋三政権は,その種の方向に向けられる「歴史教育」を,司馬遼太郎歴史小説(フィクション)風の味付けのつもりか,現実離れの方途にだけ向けて突きすすめてきた。

 どだい,国旗という幟に敬意を表したり,国歌を大声で斉唱したりする人間だけが愛国者だという「決めつけ」は完全に間違えている。かつての戦争中において本当の愛国者は,戦争に反対であった人たちである。

 くわえて,敗戦をくやしがる気持はある程度は分かるものの,それまでの日本の歴史(とくに明治維新以降)を,無条件にひたすら郷愁・旧懐・願望する政治感覚は,ただ子供じみているだけでなく,20世紀後半史から21世紀初頭史までの世界国際政治の趨勢・方向性を,まったく認識できていないことまで,みずから暴露していた。

 そうした極右・反動・国粋・保守の,それも世間(国際政治の様相)しらずである「幼稚で傲慢」な自民党政治家たちが,現在まで大勢輩出されてきており,現に日本の政治を掌握している。

 極右・反動の政治家たちは,二言目には戦後教育が悪かったのだ,日教組がいけなかったのだ,社会党共産党がまずかったのだなどといいはるけれども,いまはその真逆「以上」に極端に突っ走るしか能がない「自分たちの姿」を,まともに自覚できていない。

 戦後教育は戦前・戦中の反省をたどってきた。たしかに日教組路線は左翼的にハデな活動をしてきた。だが,こんどはそれに対する極右勢力側のハデな反動ぶりとみたら,振り子が左から右へ振れ切れたも同然になっていた。

 b)アメリカのプレゼンス」に対しては,対米従属国家体制に無意識でいられる日本という「事実との〈組み〉」で理解する必要がある。安倍晋三君はこの事実主義を地でいっている1人であるが,当人の意識次元は「この日本国は〈ふつうの国〉」として十全に存立している「つもり」である。

 しかし,つもりはどこまでもつもりであって,米日安保条約体制・日米行政協定をもって,その外枠ががっちりとこの日本国を締めあげる関係を形成している。安倍晋三君も単にそのなかにはまりこんでしまった1人。

 c) 「仮構された(底の浅い)民主主義」に対しては,現政権がそのものズバリに表現している。麻生太郎副総理がナチスの真似をして独裁的政権にもっていけばいいと発言したのも,その裏づけとなる証言である。日本における民主主義の状態は,残念ながらこのように,まだ相当に未熟であり,場合によっては未開とでもいうべき段階においてなお足踏みしている。

 棚田朋美とツー・ショットを撮影していた『国家社会主義日本労働者党』の坂田一成は,このような主張をしている。昭和戦前期の政治感覚そのものである。民主主義を完全に否定する考えを披露しており,こう書いてもある。

 「我々は10000人のデモ行進よりも,一殺の方を重んじている」。

 これは,悪質とか犯罪的な思考であるとかいった以前の,単なるきわめて狂激な感性を明示している。この人物といっしょにいまの防衛大臣の棚田朋美がツー・ショットを撮っていた。それゆえ,この映像の存在だけで優にスキャンダルでありえた。

 『安倍晋三首相による稲田朋美の大臣任命』を契機にあらためて,この事実をまともに問題にしえない日本のマスコミは,いったいマスコミだといえるのか?  「社会の木鐸」という表現はいまや古語と化した。しかしながら,前段に紹介したように英米のマスコミはただちに記事にしていた。

 補注)ここで指摘した事実は,2021年の現在に至って,さらに悪化したといわざるをえない。

 

  追  記-韓国と中国の関連報道-

  1)韓国ハンギョレ』紙

 『ハンギョレ』の「[ニュース分析] “極右保守”  稲田防衛相が韓日関係に広げる波紋」(登録 : 2016.08.05 23:44,修正 : 2016.08.06 06:37)という記事の,a)「見出しの表現」と,b)「本文のひとつの段落」のみ引用しておく。

 a)侵略戦争だったか」との問いに「評価の問題」

    事実上,侵略戦争を否定する見解表明 
    慰安婦問題も「強制性なかった」 
    中国など周辺国との関係に悪影響憂慮 
    韓国政府当局者「ひとまず様子見」

 b)   稲田氏が就任初日から物議を醸し,彼女の防衛相任命に疑問を提起する日本国内の世論が強まるとみられる。日本では稲田氏に対して極右的歴史認識以上に,防衛分野の門外漢という点など能力に対する疑問を強く提起している。任命が決まった直後から「国会答弁をまともにできるか憂慮される」,「中韓との交渉に問題が生じうる」などの憂慮だ。

 註記)http://japan.hani.co.kr/arti/international/24817.html

 2)『人民網 日本語版』

 本紙(2016年08月05日10:21)は「米政府,日本の新防衛相に歴史問題の直視を間接的に促す」という記事も掲載していた。

 毎日新聞によると,こうした発言は稲田氏が近隣国との関係に配慮し,言動をいくらか慎んでいることの表われだ。連立政権を組む公明党山口那津男代表も「さまざまな影響を考えて,総合的に判断するべきだ」と述べた。

 米政府の姿勢表明も,稲田氏に歴史問題の直視を間接的に促している。稲田氏の防衛相就任について,米国務省のトナー報道官は「日本の内政だが,癒しと和解の姿勢で歴史問題を処理するべきだ。米国はこの点を引きつづき強調する」と述べた。

 註記)http://j.people.com.cn/n3/2016/0805/c94474-9095902.html

 以上のように,日本に対するアメリカ側の《教育的指導》が明確に指示されている。青字にした文字部分の意味は,完全に「上から目線」(実質的に命令口調)である。

 ともかく稲田朋美は,安倍晋三君の口まねしかしません〔できません?〕といい,この新任の防衛大臣,殊勝にも慎重な発言をしていた。だが,晋三君と同じ次元においてなにかを禁欲するにしても,結局のところ,いずれは問題を噴出させかねない「札付き極右」の大臣であることに変わりない。

 その後,2021年の秋,日本は菅 義偉の政権に代替わりすることになった。このズタボロ政権ぶりときたら,憲政史上最悪だとこき下ろす意見もあった。だが,この自民党政権の本性はこれからも変わるところなくつづく。

 ところで,万が一,高市早苗が新しく首相にでもなったら,日本はますます国内では後進国化が早まり,国際政治の舞台では完全に後進国あつかいされるほかなくなる。

 日本はすでに経済は完全に2流国に後退しているが,くわえて政治のほうはほぼ間違いなく3流国に落ちこんでいる。高市早苗にこの悲観論を反転させうる力量はなく,加速させうる盲動的な資質ならば,十分に備えている。

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